黒竜江省85歳の趙亜賢さん、25年間にわたり経済的迫害に苦しむ
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 【明慧日本2025年3月9日】黒竜江省富錦市の法輪功学習者・趙亜賢さん(85歳女性)は、富錦市水務局の元職員である。若い頃、趙さんは心臓病、胃病などの病気にかかり、長い間、治らなかった。しかし、1994年、趙さんは法輪功を学び始めると、まもなく奇跡的に回復した。

 1999年、中国共産党は法輪功を迫害し始めた。2000年1月25日、趙さんは法輪功への迫害停止を求めるために北京に行き、天安門広場で「法輪大法」と書かれた旗を掲げている時に警官に連行された。その後、趙さんは警官に富錦市に連れ戻され、2年間労働教養を受け、ジャムス西格木労働教養所に拘禁された。教養所で体罰、殴打、奴隷労働などの迫害を受けた。

 2002年、趙さんが労働教養を終えて家に戻ると、2年前に富錦市の「610弁公室」と元の勤め先の会社によって年金が停止されていたことがわかった。趙さんは生活費がなくなり、実家の家族や親戚に頼らざるを得なかった。生活が困難で2005年、趙さんは子供たちと暮らすため、故郷を離れることを余儀なくされた。

 長年、趙さんは普通の人の想像を絶する経済的迫害を受け、食費、住居費、旅行費など、他人に頼らなければならず、多大な精神的重圧を受けていた。その後、趙さんは、年金を奪われることは生きる権利を奪われることに等しいと認識し、2011年と2023年に何度も富錦市に戻り、あらゆる関係部門に苦情を申し立て、自分の年金を取り戻そうとした。

 2011年、趙さんは富錦市の水務局、人事局、監察局、規律検査委員会、陳情弁公室、政府弁公室、元勤め先などの部門を訪れ、事情を説明し、ほとんどの受付係に法輪功迫害の事実を話したが、同情されるものの、解決をしてくれる部門はなく、互いに責任をなすり合っていた。元の会社は趙さんに上級部門に行くように勧めた。規律検査委員会の担当者は「証明書を出してあげることができる」と言い、市「610弁公室」の主任は趙さんに資料を残させるだけで、何の返事もなかった。

 それから、趙さんは法律関係を勉強し、いくつかの規定がわかった。

 憲法第35条には、言論、集会、出版、結社、行進、デモの自由がある。
 憲法第36条には、国民は信仰の自由を有する。
 憲法第44条は、国は法律の規定に従い、企業・機関の従業員および国家機関の職員の退職制度を実施する。退職者の生活は、国と社会によって保障されなければならない。
 憲法第45条は、中華人民共和国の国民は、老齢、病気、労働力の喪失において、国家と社会から物質的援助を受ける権利を有する。
 労働法第73条は、労働者は、定年退職時に法に基づき社会保険給付金を受けることができる。労働者が社会保険給付金を受けることができる条件や基準は、法律や規則に定められている。労働者が受ける社会保険給付金は、全額を期限内に支払わなければならない。

 以上の法律と関連資料に基づき、2023年4月、趙さんは富錦市に戻り、水務局、社会保障局、規律検査委員会、政法委員会に行った。水務局は「この件については何も言えない。上級部門に相談しなければならない」と言った。社会保障局は「私たちは、これ(趙さんが持っている法的文書を指す)を実施しないが、上からの伝達を実施するだけだ。上級部門の解雇の伝達文を持っているので、その伝達文が現在無効でない限り、状況が変えられない」と言った。規律検査委員会は「私たちには関係ない。解決できない」と言った。政法委員会の職員は趙さんに会わないようにした。

 2023年8月、趙さんは再び故郷に帰った。元の会社側は「我々にはそれを決める権利がない」と言った。社会保障局の局長は趙さんに事務員に会ってみてくれと言ったが、事務員は「私は資料を集めるだけで、この問題は上の人が決めることだ」と言った。その後、趙さんは何度も社会保障局の局長を尋ねたが、相手側に避けられ、会えたのは1カ月後だった。局長は「我々は上級部門(ジャムス市社会保障局と黒竜江省社会保障局を指す)に聞いたが、あなたは条件を満たしていない」と言った。趙さんは仕方がなく、元勤務した会社に行った。最終的に元の会社は生活補助として、趙さんに少し生活費を与えることを約束した。

 しかし、元勤務した会社は何度も何度も延期し、この間に局長と副局長が交代した。2024年、新年が明けてから、趙さんの娘は母親の代わりに何度も帰省し、趙さんの元の会社と交渉した。結局、副局長は「治安安定の維持費という名目で生活補助を与える」と言った。

 趙さんは「治安安定の維持費を受け入れることができません。これは迫害です。あなたたちは法律を無視し、年金の受給権を違法に剥奪したのに、まるで私の方が悪いと言うのですか」と言った。

 退職時、趙さんは富錦市水務局の職員で、今でいう公務員であり、年金は月5000元程度受給できる。趙さんは法輪功を学んでいるため、その権利を奪われたのである。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/2/23/491030.html
 
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