他人を見下す考え方を捨てよう
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子

 【明慧日本2025年3月24日】ある年配の学習者・陳さん(仮名)は病業に悩まされており、眠れず、横になると呼吸が苦しくなり、ほとんど食べれない状態で、ふくらはぎが腫れていました。他の学習者が彼女のそばにいて一緒に法を学び、私も頻繁に彼女の様子を見にいきました。

 ある日、私たちは『轉法輪』を読み終えた後、陳さんは「今はここでやめましょう。なぜ私はこの関を乗り越えられないのか、皆さんと交流してくれますか?」と言いました。私は陳さんの息子の嫁の部屋を指差して「彼女に対して恨みはありますか?」と尋ねました。陳さんは「私は誰に対しても恨みはありません。ただ生き、師父に従って圓満成就したいだけです」と答えました。

 陳さんは病気になってから息子夫婦と同居しました。嫁さんは何でも姑と話し合い、理性的で思いやりがあり、彼女は有能で、姑の面倒を細かく見て、決して焦ったり、嫌な顔を見せたりしませんでした。今の社会では、このような嫁を見つけるのは本当に稀です。彼女は陳さんが思っているような人とは全く違うようでした。私は、陳さんは嫁さんに対して強い恨みを抱いていると感じました。

 なぜこのような状況を見せられたのか、不思議に思いました。私は自分の息子の嫁の麗さん(仮名)を見下す傾向があったかも知れません。よく考えてみたら、そうだったと気づきました。

 息子の嫁は末っ子で、両親に甘やかされて育ちました。彼女は私と何のトラブルもないのですが、私は彼女の両親の育て方に納得がいきませんでした。私は子育てに関してはとても厳しく、きちんとした行動、分別、礼儀正しさ、親孝行をするようにと言い聞かせてきました。そのため、私は気づかないうちに嫁の麗さんを見下し、息子ほど優秀ではないと感じていました。

 他人の長所や美徳に注目するべきですが、私は麗さんの短所ばかりに注目し、まるで気分が良くなるかのように、それを誇張してさえいました。今となっては、私が間違っていて、師父の教えに従っていなかったことに気づいています。実際、麗さんは並外れた人です。彼女と私の息子は政府の任務で10年間海外にいて、会社の製品の販売を担当していました。彼女のチームの売上は毎年1位で、彼女の優れた能力が反映していました。

 彼女はもうすぐ50歳になり、2つ目の修士号の取得に取り組んでいます。夫が重病になったとき、麗さんは息子に「お父さんの治療に必要なものは何でも使ってね」と言いました。彼女は私が1人で夫の世話をするのに疲れてしまうのではないかと心配し、私のために介護者を雇おうと提案してくれました。これらはすべて素晴らしい資質ではありませんか。どうして私がそれを見逃していたのでしょう。

 どうして私はこのように考えるようになったのだろうと思いました。人を見下すのは人間の執着心です。私は他人の短所や欠点ばかりを見て、小さなことに執着し、それを限りなく大きくします。修煉者としては真・善・忍の道理に従うべきです。人を見下すのはこれらの道理に反するのではないでしょうか? それは本当に取り除かなければならない悪意のある執着心です。私が人を見下すのは、自分の子供をよく教育したと思っているからです。私たちを知る人はよく、私の息子は特別だと言います。これはひけらかしたいという執着心ではありませんか。これは他人が自分より優れているという考え方ではありませんか。それは競争心を微妙に反映しており、利己的な心です。

 これは真我の人生にはないものだと信じています。私は数え切れないほどの転生を通して汚染されてきました。また、中国共産党の教化によって私に植え付けられたものであり、私はこれらの考えを一切望んでいません。私は師父に私の正念を強化し、他人を見下す心、見せびらかす心、競争心、独善的な心、その他多くの執着を取り除いてくださるようお願いしました。

 師父はこう説かれました。

 「慈悲は常人社会では善意と愛の心として体現されています。これも大法弟子の内面から滲み出た生命の状態です」『目覚めなさい』

 師父の教えに基づいて、私は本当に自分に欠けているものを感じます。

 私は出会う人々や状況に対して、本来持つべき慈悲の心を持っていませんでした。長年修煉してきたにもかかわらず、まだ穏やかな心は身についていないし、他人を見下す執着心も残っています。自分の修煉が良くないと感じています。正確に言うと、この点で私は進歩していません。今日、私はこれに気づいたので、この心を手放すよう努力します。

 時間はどんどんなくなってきています。これからの日々、私は真剣に法を学び、執着心を捨て去り、早く修煉者の基準に達しなければなりません。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/10/7/483565.html
 
関連文章