観念を変え 真に自分を修める
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  文/中国黒竜江省の大法弟子

 【明慧日本2025年3月30日】昨年、私は何度か心性の試練を乗り越えました。魔難が私に観念を変えさせ、真に内に向けて探し、自分を修め、大法に同化していました。今、私はその過程を振り返り、執着心を取り除き、法の中で自己を向上させていった道のりを書き留め、師父に報告し、同修と共有したいと思います。

 2024年の元日の午前、私は引越し先の新しいマンションの状況を見に行きましたが、予期せずコミュニティのネットワーク管理者に会いました。彼は私の電話番号と住所を尋ねましたが、教えませんでした。すると、彼は警察に通報し、私を脅しました。私は彼に真相を伝え、善を勧めましたが、彼は全く聞こうとしませんでした。しばらくして警察が到着し、私を派出所に連れて行きました。

 派出所で警察官の前に立ったとき、私は恐れず、彼らの要求には応じませんでした。心はとても平静でした。内に向けて探す中で、逆にこれらの警察官が可哀想だと感じました。

 彼らは生計のために公務を執行しており、多くの人々はやむを得ず、または邪悪な共産党に利用されているのです。彼らが本当の被害者であると感じました。私が修煉をしっかりとできていなかったからといって、彼らに大法や大法弟子に対する犯罪を犯すことを許すわけにはいきません私は強い正念を発し、彼らの背後にあるすべての邪悪な生命と要素を取り除き、師父と護法の神に加持をお願いしました。

 この時、私の心の中には恨みや怒りはなく、目の前で起こったすべてのことを冷静に向き合っていました。数時間後、彼らは私を家に帰らせてくれました。これは師父が私のためにこの魔難を解消してくださったからだと感じました。

 帰宅後、私は内に向けて探しました。そこで気づいたのは、これまでの年月の中で、「恐れ」の物質を取り除くことを十分に重視していなかったということです。「恐れ」が私の空間場で育ち、成長した結果、恐れの心が非常に強くなっていました。今回の嫌がらせも、恐れの心が招いたものだと思います。1999年の「7.20」以来、邪悪な共産党による法輪功への弾圧と迫害が始まり、私は不当にも労働教養を受け、刑務所に送られ、合計で10年以上にわたる迫害を受けました。そのため、迫害の影が完全には取り除けず、恐れの心が強く残っていたのです。

 この出来事を通して、私は自分自身を反省しました。ここ2年、中国国内での「ゼロ運動」の迫害が始まった後、私は修煉を緩めてしまいました。利益心、恨みの心、人間の情や面子を気にする心などの人間的な心が溢れ出し、時には自分が法に合わないことをしていると分かっていながら、それを放下しませんでした。この魔難は私に目を覚まさせ、修煉が本当にとても厳粛であることを深く実感させられました。どんな時でも、どんな状況でも、修煉を緩めてはいけません。執着心を放任してはいけないのです。

 数日後、私は同修Aさんに連絡し、この出来事をインターネットで伝える手伝いをお願いしました。予想もしなかったことに、同修Aさんは私がこの話をすると、非常に冷たい態度をみせました。私は自分の意図を説明した後、彼女は今はインターネットが使えないから手伝えないと言いました。私が帰ろうとした時、彼女は私に対して不満を言い始めました。突然、彼女が私に対して攻撃的な態度を取ったので、私はどうしていいか分からなくなりました。彼女が話し終わった後、私は説明したいと思いましたが、彼女は用事があると言って私に説明する時間を与えず、結局、私は家に帰ることにしました。

 家に帰ると、まるで頭を棒で打たれたような気がしました。もともと心が完全に落ち着いていない状態で試練を受けていたのに、今度は他の人から責められ、非難されることになり、本当に追い打ちをかけられたような気がしました。心の中で大きな痛みを感じました。

 実際、同修Aさんは非常に精進している素晴らしい同修で、賢くて、能力があり、研究熱心で、苦労を恐れません。これまで何年間も、私たちは協力して衆生を救う活動をしてきましたが、彼女は私に大きな助けを与えてくれました。次第に、私は彼女に対して依頼心を持つようになり、特に技術的なサポートを強く必要としていました。私たちは修煉のことだけでなく、個人的な生活のことについても、ほとんど何でも話し合うような関係でした。

 後になって、彼女の子供のことが原因で、故郷を離れて子供の元へ行くことを心配していました。約半月前、私は彼女に会った際、自分の考えを伝えました。その時、私の言葉はかなり強く、焦っていて、要点をうまく伝えられませんでした。彼女は私の考えや言い方を受け入れられなかったため、不満を感じ、あのような態度を取ったのです。実際に、私が彼女を傷つけてしまったのです。私の感情があまりにも強すぎました。

 しかし、私は考えを変え、「自分は間違っていない、彼女のためを思って言ったのだ」と思いました。この時、人心が私を外に向けて探させ、同修の誤りを探し、彼女の欠点を見ていました。私はしばらくの間これは人の一つの考えなのか、あるいは神の一念の考えなのか、思想の中で激しく論争していて、とても疲れました。私は『洪吟三』「誰が是 誰が非」を暗唱していくうちに、私が同修Aさんに言った言葉は、表面的には彼女のためを思ってのことでしたが、それらは私の私心から来ていて、依頼心から出たものであり、彼女が去ることを恐れていたことに気づきました。執着心を見つけたとき、私はとても楽になりました。

 ところが数日経っても、この件が脳裏に浮かび続けました。「きっとまだ修めるべきところがある」と思い、引き続き法を暗唱し、内に向けて探しました。

 ある日、ついに「自分が正しいと思い込む」自我を見つけました。何かが起こると、自分の考えが当然正しいと思い込み、それを人に押し付ける傾向がありました。さらに、私は他人に強要するような党文化の習性も持っていました。この時、「本当に私が間違っていた、私が同修を傷つけてしまったのだ」と悟りました。

 私は心の中で何度も同修Aさんに、「ごめんなさい、私が間違っていた。私があなたを傷つけてしまった」と謝りました。そして、師父に向かって「私は『自分が正しいと思い込む』偽りの自分は要りません。師父、どうかこの執着を取り除いてください」とお願いしました。それからは、何かが起こっても、もう勝手に決めつけたりしなくなりました。

 ここで同修Aさんに心から謝罪します。「ごめんなさい、私があなたを傷つけてしまいました。そして、長年にわたるあなたの助けに深く感謝します!」

 もうすぐ新年を迎えるというのに、こんなことが起こってしまいました。姉は私のことを気にかけてくれていて、以前から「お正月には、あなたと子どもを食事に招待するね」と言ってくれていました。姉の気持ちを理解していた私は、その申し出を快く受け入れました。

 お正月になり、私は子どもと一緒に喜び勇んで、贈り物を持って姉の家へ新年の挨拶に行きました。姉の家族と一緒に楽しいひとときを過ごし、皆で笑い合い、とても和やかな雰囲気でした。食事の席では、互いに杯を交わしながら新年の祝福を述べ、心から楽しんでいました。ところが、思いがけないことに、義兄が酒に酔ってしまい、少し取り乱し始めました。過去の出来事を持ち出して、私の家のことをあれこれ言い始め、それがどんどんエスカレートし、誰がなだめても聞く耳を持ちませんでした。

 最初、私は突然の出来事に驚き、どう対応すればよいのか、わからなくなりました。しかし、これは私への試練だと気づきました。まずは忍耐し、義兄と同じレベルで争わないようにしようと努め、できる限り沈黙を保ちました。

 しかし、彼の非難が止まらず、執拗に続くうちに、私もついに怒りがこみ上げ、最後には感情を抑えきれませんでした。その結果、口論となり、せっかくの集まりが気まずい雰囲気となり、皆が不愉快なまま散会してしまいました。

 夜になり家に戻ると、私はひどく落ち込み、自分の修煉の至らなさを悔やみました。せっかくの試練の場面で心性を守れず、まるで常人のように振る舞ってしまった……。これでは修煉者と言えるのだろうか? 頭の中は混乱し、思考がまとまらず、何もする気になれませんでした。

 その後、修煉ができている一面が、師父の『法輪大法—オーストラリアの学習者への説法』の「映像を見るように」と気付かせてくれました。私は急いでパソコンを開いて視聴しました。法は私を目覚めさせてくれました。私は悟りました。今日起こったことは偶然ではなく、人に言われたくないという心、闘争心、恨む心などの人心を取り除くためのものであり、私の心性を向上させると同時に、大きな業力を償う機会でもあると思いました。

 私はすぐに正念を発し、自分の空間場の中にある全ての良くない思想や執着心を取り除きました。1時間以上、正念を発した後、私の心にもはや恨みはなく、ただ義兄が私の心性の向上を助けてくれたことへの感謝だけがありました。

 このわずか1カ月の間に、次々と多くの出来事が起こりましたが、それは決して偶然ではありません。一連の心性の試練が私を目覚めさせてくれました。修煉とは本当に厳粛なものなのです。普段、本当に実修せず、人間の理に固執し、「自我のため」、「私(し)のため」の人心を放下しなければ、どうして天上の故郷へ戻り、新しい宇宙へ入ることができるでしょうか?

 魔難を通じて、私は気付きました。外に向けて探し、外に向けて見るという観念を根本から変えなければなりません。何千年もの間、骨の髄まで染みついた人間の理を放下し、何か起きた時には内に向けて探し、真に自分を修めることでのみ、大法に同化できるのです。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/3/24/491921.html
 
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