9年6カ月の冤罪を受けた四川省の陳志連さんが死亡
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 【明慧日本2025年4月15日】四川省楽山市の法輪功学習者・陳志連さんは、中国共産党(以下、中共)により繰り返し迫害を受けた。2003年には連行され、拷問を受けた後に懲役6年の不当判決を宣告された。2018年にも再び連行され、起訴されて3年6カ月の刑を宣告され、成都女子刑務所で迫害を受けた結果、頭蓋骨骨折の重傷を負い、生命の危機に陥った。2021年末に自宅に戻ったものの、身体を動かすことが困難な状態が続き、さらに警察による度重なる嫌がらせを受けた。陳志連さんは今年3月2日、無念のうちに亡くなった。享年79歳。

 陳志連さん(別名:陳志蓮、陳芝蓮)は、楽山市平興郷に住むごく普通の農村の女性であった。修煉を始める前の陳さんは「薬箱」と呼ばれていたほど病気がちだったという。長年の農作業や家事による過労のため、胃潰瘍、頸椎炎、肩関節周囲炎、腎小球炎、腸炎、咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎など10以上もの病を患っていた。さらに、夫婦関係の不和も重なり、心身ともに疲弊し、生きていることが苦しみであった。

 1998年2月、陳さんは法輪功の修煉を始めた。法を学び(『転法輪』その他の法輪功の著書を読み学ぶこと)、煉功(法輪功の簡単な5式の動作をすること)を通じて、短期間のうちに全身の病気がすべて治り、健康な体を取り戻しただけでなく、性格も明るくなった。また、法輪功の理念である「真・善・忍」に従い良い人として生きることの大切さを学び、生命の本当の意味を悟った。

 1999年「7.20」、中国では中共による法輪功迫害が始まった。法輪功(ファールンゴン)の素晴らしさを実感していた陳さんは、迫害による圧力に屈せず、自らの信念と修煉を貫いた。長江市場で集団で功法を行い、二度北京に赴き法輪大法の正当性を平和的に訴えたこともある。それを理由に、数回にわたり、それぞれ1カ月、3カ月、6カ月にわたる不当な拘束と迫害を受けた。

 2001年には地元の平興郷政府に連行され、私設の法廷で私刑(暴行)を受け、看板を提げて町中を引き回しにされるなど、様々な屈辱的な迫害を受け、現金と預金通帳(残高7,800元)を強制的に没収される経済的迫害も受けた。

 地元での毎日のような嫌がらせに耐えられなくなった陳さんは、避難先として仁寿に移った。2003年3月、法輪功について人に伝えたことで連行され、仁寿拘置所で処刑台に載せられるなどして拷問を受けた。仁寿裁判所によって懲役6年の刑を宣告され、成都女子刑務所に監禁された。

 女子刑務所では、囚人服を着なかったことを理由に、服をすべて脱がされ下着1枚だけにされ、トイレに行く際にはトイレットペーパーも与えられず、トイレットペーペーの代わりに水で洗うことも許されず、生活用品を購入することもできないなど、さまざまなひどい迫害を受けた。

 前回の懲役を終えていた2010年5月、陳さんが農作業をしていた際、平興郷政府の職員に連行された。

 次はその5年後の2015年11月10日、陳さんは自身の実名で、江沢民に対して訴えを起こしたことを理由に、平興郷政法委員会(治安・司法などを統括する機関)の主任である胡太林と数台の警察車両を伴った臨江派出所の警官らに連行され、家宅捜索を受けた。

 陳さんは彼らの違法行為を指摘し、「法輪大法は素晴らしい」と声高に叫びながら、当夜、楽山石柱山拘置所に連行された。拘置所では、報告書に記入することを拒否したため、周という囚人に平手打ちを受け、さらに強制的に血液を採取された。このとき陳さんは37日間、不当に拘束された。

 2018年6月8日、峨眉山市九里鎮で市場に行った際、法輪功について書かれた資料2部を所持していたため、陳さんは九里鎮派出所の警官らに連行され、拘束されて起訴された。2019年1月22日、峨眉山市裁判所で裁判を受け、9月25日には懲役3年6カ月と1万元の罰金刑を科された。陳さんは2020年初めに成都女子刑務所に監禁され、そこで迫害を受けた。

 2020年12月、成都女子刑務所に監禁されていた陳さんは、拷問により頭蓋骨を骨折し、脳内出血を伴う多発的な頭部外傷を負い、瀕死の状態に陥った。2021年末に家に戻った後も、歩行が困難で、家族の介護を要し、幻覚症状が現れ、意識があまりはっきりしない状態が続いた。その症状から、刑務所で毒を盛られた可能性が疑われた。また、このような状態の陳さんの家に、臨江派出所の警官が頻繁にやってきては、ベッドに寝ている陳さんに、法輪功の修煉を続けているか否かなどと問うた。

 地方政府、拘置所、刑務所での10年以上にわたる迫害中に拷問を受け、さらに在宅中も派出所からの絶え間ない嫌がらせや脅迫を受けた末に、陳志連さんは今年3月2日、冤罪を晴らせぬまま死亡した。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/4/8/492426.html
 
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