大法の真実を伝え 人心を取り除く
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文/北京の大法弟子

 【明慧日本2025年4月20日】 昨年7月のある日、同修から一緒に服を買いに行こうと誘われました。9時に開店するので私と同修は知っている店舗に行きました。その店舗のオーナーと従業員は大法の真相を知っており、すでに三退しています。従業員たちは私に会えたことをとても喜び、「ここに座って下さいね」と椅子を渡し、温かく迎えてくれました。私は座ってお礼を言いました。同修が2着のワンピースを選び、試着しに行きました。

 その後、二組のお客が店に入ってきました。二組目の女性が店に入って来ると、私のところへやってきて、まるで古くからの知り合いのように話しかけ、私のことを若いと言いました。私は「もう若くはありません。今年で70歳を過ぎました」と答えました。

 彼女は「『老三届』(文化大革命中の1966年から68年まで3年間の中学・高校卒業予定の生徒のこと。十分な教育を受けないまま卒業が延期され、進学できなかった。その同一の世代と見なし「老三届」と言う)ですか?」と聞きました。私は「はい」と答えると、彼女は「『插隊』(1966年から68年まで3年間の中学・高校卒業予定の生徒が人民公社の生産隊に入り農村に住みつくこと)しましたか?」と聞きました。 私は「いいえ」と答えました。彼女は「私は東北建設兵団に行きました」と教えてくれました。私は「私たちの世代は良い時代に生まれなかったのです。苦労や苦しみを受けましたね。子供さんは何人いますか?」と聞くと、「1人です」と答えてくれました。私は「そうですね。当時、2人の子供を産む人はいませんでしたよね。もし2人目を産んだら、仕事を解雇されましたね」と言いました。

 ここまで話すと、私は彼女の職業を聞きました。「どんなお仕事をされているのですか」と聞くと、彼女は「中央テレビ局(CCTV )です」と言いました。そして、彼女は具体的な仕事と収入まで教えてくれました。彼女はその話をしながら、とても誇らしげでした。

 私は、「この人は素直で話しやすい。これこそ師父が私のために按排して下さった縁のある人だ」と思いました。しかし、彼女がCCTVで仕事をしていることを考えると、少し恐れを感じずにはいられませんでした。私はこのような人に遭ったことがなかったからです。店に他のお客さんが5、6人いるし、大法の真相を伝えるか伝えないかと迷いがありましたが、「大丈夫だ。恐れることなんかない。人を救おう」と自分に言い聞かせました。

 私は「中央テレビ局、CCTV 」とつぶやきました。心の中では、あのテレビ局が中共政府の代弁者だと知っていましたが、「人の命を救うチャンスだ」ともわかっていました。「彼女がどんな仕事をしていても、何を言おうと、私は心を動かさない。彼女を救おう」という一心でした。

 私は彼女に「お姉さん、本音を言って下さい。中央テレビはいつも本当のことを言っていると思いますか?」と聞くと、彼女は少し立ち止まり、「それはあなたが心でわかっていれば良いのでは…」と言いました。彼女の言葉はさらに私に答えを与えてくれました。私はとても落ち着き、周りの人々や状況を忘れ、彼女を救うことに専念していました。

 私は、「お姉さん、一見すると優しい人ですね」と言うと、彼女は「私たち『老插』(東北建設軍団に入った人たちのこと)は毎年会って、一緒に食事をしているのですよ」と言いました。それを聞いて、私は「お姉さんは毎年、みんなにご馳走しているのでしょうね。姉さんは給料が高く、他の企業で勤める人の3人分の給料をもらっているし、優しい方ですからね。今、お金を持っている人は増えてきていますが、その心がなければやりませんよね」 と言うと、私の賛辞を聞いた彼女はとても嬉しそうに、「そうですね 」と答えました。

 続けて私は、「お姉さん、お姉さんは一見とても優しくて、その顔がすべてを物語っています。私は信仰を持っており、法輪功学習者です。先ほど、お姉さんは私が若く見えると言いましたね。実は私は以前は、とても老け顔で、肌は黒く老けており、何種類もの重い病気があり、一日中苦しんでいました。これらの病気のせいで、ほぼ半身不随のようになっていました実を言うと、今年が私の十回忌になっていたかもしれません。私は法輪功の修煉のおかげで、これらの重病がすべて治り、若返りました」と話しました。

 この時、彼女は「法輪功のことなら知っています。当時、数人の人が私たちのテレビ局に来て、私たちに汚い水とウンコ汁をかけました」と言いましたが、私の心はとても落ち着いており、彼女の話に動かされませんでした。私は微笑みながら、「お姉さんは善良な人だから、本当のことを言っているに違いないと信じていますが、お姉さんに確認しなければならないことがあります。お姉さんが話している数人は、間違いなく法輪功学習者ではなく、法輪功を迫害する下心を持っている人たちによって仕組まれたものです。法輪功は高徳の佛家修煉法であり、法輪功学習者は真・善・忍を基準とし、殴られても殴り返さず、罵られてもやり返さないので、無私無欲であり、自分より他人を優先し、何をするにも他人を第一に考え、いかなる争いの中でも自分を探します。例えば、私たちが衝突した場合、私はお姉さんを責めることはしません。まず自分の問題を探さなければなりません。なぜお姉さんが怒っているのか、お姉さんを怒らせたのは私が間違ったことを言ったのか。お姉さんも自分の不足にも目を向けるなら、私たち二人の間に対立があると思いますか? みんながそうするなら、社会は調和すると思いませんか」 と話しました。

 それを聞いた彼女は、「今までこんな話をしたことはありませんでした。今日初めて聞きました!」と言ったので、私は「私とお姉さんは縁があるからですよ。私たちはお互いの苗字も知らないのに、よくお喋りしているのです。でも、お姉さんは「老插」たちとはこのような話をしないでください。安全第一だからです」と言いました。

 安全の話題になったので、彼女は先ほどの話題から安全の話題に変えました。彼女は去年、2回も転び、階段から転んだけど、傷一つもなかったことを話してくれました。

 私はこのチャンスを逃さず、「お姉さんは善良な人だから、良い人には福報があります。法輪功の法理によると、人は誰でも過ちを犯しますが、それは借金のように返済しなければなりません。もし過ちを犯したら、どのように返すのでしょうか? すぐに応報があることもあるし、少し経ってから応報がある、あるいは来世に応報があるかもしれません。神佛はお姉さんを善人として見てその借金のようなものを貯めずに、すぐに返させました。お姉さんは徳を多く持っているので、いい仕事に就き、高収入ですが、それがお姉さんの福徳です」と言いました。

 彼女も私の話したことに同意し、雑談の中で自ら「軍隊もみんな腐敗していますよ」と言いました。私は、「その通りですね。ロケット軍も、中央軍事委員会の主席さえ腐敗しています。法輪功だけが浄土です。腐敗した役人は一般人なのですか? みんな共産党の党員ではないのですか? 上も下も腐敗しているのなら、倒させる必要もなく、勝手に倒れるじゃないのですか?」と言いました。この時、彼女は慌てて「私は帰らなければなりません」言いました。私は「じゃお元気で、また会いましょう。腐敗に反対すれば党は滅びますが、腐敗に反対しなければ、国が滅します」と言いました。彼女は笑顔で手を振って去っていきました。

 彼女はおそらく、私の次の話題が脱党を勧めることだと気づいて、去っていったと思いました。彼女は三退をしなかったのですが、法輪大法は良いものだとわかり、共産党が悪いという真相を理解し、法輪大法に対する誹謗中傷の嘘という毒素を頭の中から浄化したと思いました。将来、彼女が三退をする基礎を作ったので、彼女の未来が明るいことを願っています。

 彼女に大法の真相を伝える過程で、恐怖心がなく、強い正念があり、師父が智慧を与えて下さったと感じました。その間、試着している同修は服が合っているかどうかを見てほしいと私の話を2度も中断させましたが、私はうなずいて「合ってますよ」と答え、真相を伝え続けました。以前なら、私は同修の行動にイライラしたり、同修を見下したり、恨んだりすることもありましたが、今回は全く心が動じませんでした。師父の教えを覚え、他人を見るのではなく、自分を修めることをしました。私に心を修める機会を与えてくれた同修に感謝します。

 師父が私のために縁のある人を按排してくださり、人を救うことと同時に威徳を積む機会を与えてくださったことに感謝いたします。師父、ありがとうございます! 

 現在の私はまだ法の要求には程遠いのですが、師父の慈悲深い済度に報いるために、三つのことをしっかり行うように努力します!

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/4/9/492090.html