大紀元新聞社で使命を果たす(2)
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文/オーストラリアの大法弟子 Louisa

 【明慧日本2025年5月6日】(前文の続き)

 4、仕事の中で心性を高める

 大紀元の営業スタッフとのコミュニケーションでは、同修だからと思って、私の話し方や態度が少し荒くなって、礼儀正しくしていない時があります。それが原因で、もし広告主企業に対しても同じ態度で接したら広告を失いかねないと、営業部が社長に告げたようです。

 ある日、オフィスに着いたらすぐ、営業担当のAさんが私に怒りました。Aさんは自分の広告主2社から苦情電話を受けて、2社とも私がしつこく支払いを催促しているとAさんに訴えたようです。Aさんは、これ以上催促しないで、そんなに催促すると得意先は広告契約を打ち切るかもしれないと言いました。私は「自分はそれほどしつこく催促していません。広告主企業が大げさに言っています」と答えて、パソコンを開いてAさんに記録を見せても、Aさんはまだ私を責め続けたので、私は怒り、Aさんと言い争いになりました。私は「問題はあなたの得意先にありますが、あなたは私の説明を信じないで、私のせいだと決めつけています。二人が協力しないと、どうやって売掛金を回収しますか」と言いました。Aさんは「今後、私から催促します」と言いました。

 それで、私はAさんの仕事を気にするのをやめました。しかし、1カ月経っても、彼女は古い売掛金を回収できなかっただけでなく、新しい売掛金も発生しました。Aさんが担当している広告主が多くて、売掛金も多いです。自分の感情が仕事に影響を与えて、会社の利益を損なってしまったとその時、気づきました。そこで、苦情を言ってきた2社の広告主に丁寧なメールを送り、彼らはとても速く支払ってくれました。

 この事は私に大きな影響を与え、師父が『轉法輪』で説かれた教えを思い出しました。「われわれ煉功者においては、トラブルが突然現われることがあります。その時、どのように対処すればよいでしょうか? 平素から慈悲に満ちた、和やかな心を保っていれば、問題が起きた時には、一息おいて余裕をもって、適切にその問題に対処することができるのです。日頃いつも慈悲の心を保ち、善をもって人に接し、何かをする時にはいつも他人のことを考え、問題が起きた時はいつも他人がそれに耐えられるかどうか、他人を傷つけることはないかを考えていれば、何の問題も起こりません。したがって、煉功にあたっては、高い、もっと高い基準で自分を律しなければなりません」

 トラブルが生じた時、表面上、誰が正しいか誰が間違っているかを争うのではなく、内に向けて探し、自分は何に執着しているのか、どのように心性を高められるかを考えるべきだと理解しました。自分が強い闘争心と不公平に耐えられない心を持っているため、問題に遭うと冷静でいられないことに気づきました。そこで、毎日『轉法輪』を暗記し、心を平穏に保つように努力しました。

 私の心は次第に穏やかになり、黙々と自分の役割を果たし、営業チームや広告主と良好な関係を保ち、誠実で責任ある態度で少しずつ未払いの売掛金を回収していました。

 故意に支払いを踏み倒そうとする広告主も数社います。その時、営業部から諦めて「回収不能」として処理するようと指示されました。そうすれば、その会社にも社長にとっても良くないと思いました。そこで、そのような広告主に手紙を書きたい、上手に真相を伝えて、彼らの善意を引き出して支払いを促したいと私は社長に提案して、社長や他のスタッフの協力を得て、私は手紙を完成しました。

 手紙に「大紀元が非営利の会社であり、メディア事業を携わる目的は利益追求ではありません。当時、中国共産党による法輪功への迫害を西洋の主流メディアが正確に報じない中、大紀元の創業者が社会への責任と使命を感じて立ち上がって、大紀元新聞社を創立しました。独立した中国語メディアとして、公衆の知る権利を守り忠実に報道し、弱者や権力に抑圧された人々の声を代弁することを目指しています」と説明しました。

 「私たちの新聞は無料で、多くのボランティアが働いてくれて、従業員の給料も最低限の生活しか維持できないほどの低賃金です。運営費は全て広告収入によって賄われており、私たちの正義なる事業を支援するために、売掛金を早急に支払うようお願いしたいです。その善行はあなた自身にも幸福をもたらすでしょう」。

 手紙を送った後、実際に良い反応がありました。ある広告主は数年分の未払いを全額支払ってくれて、ある広告主はそれから滞納しなくなりました。中には、11枚の請求書で合計3000ドル以上の未払いがある広告主もいました。今まで電話、携帯のメッセージ、メールを送っても返信がなかったのですが、手紙を送ってから、その社長は支払うと約束してくれました。その後、粘り強く連絡を取り続けて、合計29通のメールを送った後、最終的にその社長は4年分の未払いを全額支払ってくれました。

 ある広告主のBさんは9カ月間ずっと広告を出していましたが、一度も料金を支払っていません。そのため、営業担当者はBさんの広告を停止しました。Bさんが毎月料金を支払うと約束してくれてから、我々は広告の掲載を再開しました。その後、営業担当者と私は約1年をかけてやっとそこまで溜まった2,000ドルの未払い金を回収しました。Bさんは新しい広告の契約をした時、営業担当者に「今回は全額を前払いします。もうLouisaからの電話は受けたくありません」と伝えました。

 師父は『轉法輪』で「心性の高さは功の高さ、これは絶対の真理です」と教えています。この教えから私は、自分の心性を高めたことで業績も向上し、皆からの支持や信頼、協力も得たことを悟りました。

 師父はまた、「もちろん、メディアとして行なうべきことにしっかり取り組むためには、自分自身をしっかり修める必要があります。ですから、修煉は皆さんにとって、メディアに関わるすべての大法弟子にとって、最も重要なことです。修煉の出来具合はあなたの人を救い済度することの効果を左右し、あなたの仕事の効果も決めています。これは間違いのないことです(『各地での説法十五』「二〇一八年新唐人と大紀元法会」)」と説いています。

 その教えは、今年参加した数回の真相を伝える大規模な活動で実証されました。2024年9月11日に腰痛に苦しみながらも、活動に参加し続けました。その結果、帰宅後に腰痛が和らぎ、同時に大紀元の財務部は1万ドル以上の広告料を受け取りました。9月22日、腰痛を我慢してトゥウンバ花祭りパレードに参加し、1時間の行程を完了しました。帰宅すると、いくつかの未払い金が支払われていました。

 大紀元新聞社で衆生を救う仕事に携われる機会を頂いたことに心から喜んでいます。社長やチームメンバーの理解と支援に感謝し、皆のおかげで私はプロジェクトを途中で辞めずに、最後まで責任を果たすことができました。

結語

 30年間の修煉を振り返ると、師父が弟子の苦痛を全て引き受けてくださった一方で、威光と栄誉は私たちに残してくださいましたことを深く実感しています。偉大で慈悲なる師父に救済されることは私の幸運です。師父の慈悲と衆生の期待を裏切らないために、これから精進して託された使命を果たすしかないと思っています。

 (2024年オーストラリア修煉体験交流会の発言原稿)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/10/31/484513.html
 
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