笑って邪悪を滅ぼす
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文/中国の大法弟子  

 【明慧日本2025年5月12日】ある日、私は法輪功迫害の真相を伝えに市場へ行きました。道端で1人の女性に迫害の真相を話していたところ、路上に停まっていた車の中にいた私服警官に見つかりました。車から駆け出してきた3人の警官に派出所まで連行されました。その時、私は怖くはありませんでした。「(派出所は)普段なら怖くて近づけない場所だったのですが、今日そこに行くのも縁だから、警官らにも真相を伝えよう」と思ったからです。

 派出所に着くと、奥の部屋から6、7人の青い制服を着た若い警官たちが出てきました。彼らは威勢よく、ひとりはパソコンを立ち上げ始め、ひとりは供述を取る準備をし、大声で怒鳴る警官もいました。最初はその様子を見て少し怖くなりましたが、すぐに「私は大法弟子だ。師父がいるのに、どうしてこんなことで怖がるのか」と思い直しました。

 そして、ここまで来たからには真相を伝えるだけだ、と心に決め、それ以外のことは一切口にしませんでした。

 彼らが私に名前や出身地を聞いてきても、私は答えず、ひたすら迫害の真相を話しました。「法輪功は真・善・忍に従って良い人になるよう教えています。たとえ殴られても殴り返さず、罵られても言い返さないことを求めています。今どきそんな人をどこで探せますか。そこにパソコンがあるでしょう、ネットで調べてごらんなさい。国家が定めた14種の邪教の中に法輪功は入っていません。今、世界中の百カ国以上で法輪功が許可されていますが、中国だけが禁止しているのです」と。

 私が話していると、ひとりの警官が2階から降りて来ました。年の頃は40歳くらいで、その警官がその派出所の責任者だったのかも知れませんが、私にはわかりませんでした。この警官はそばに来るなり罵声を浴びせてきました。

 私は彼を見ながら「若いのに、どうしてこんな態度を取るの」と言いました(私はもうすぐ70歳で、おそらく彼の母親よりも上かもしれないない、それなのに、こんな態度を取るのかという意味でした)

 しかし、彼はなおも罵り続けました。私は彼の姿を見て、哀れにも可笑しく思い、自然と微笑んでしまいました。それを見た彼は驚いて2歩後ずさりし「うわっ! なんで笑うんだ」と叫びました。おそらく、私の笑顔によって師父が彼の背後の邪悪なものを取り除いてくださったのでしょう。それ以降、彼は罵るのをやめて、出口のほうへ行ってしまいました。

 しばらくして、私を連行した3人の私服警官たちがやって来ました。たぶん、さっき私の微笑に後退りした警官が彼らに「自分はもう関わらない、帰していい」と伝えたのだと思います。

 3人は近寄ってきて、「おばさん、あなたが法輪功をやっていることを、家のおじさん(夫)は支持しているのですか?」と聞きました。私はすぐに、これは師父が私に彼らに真相を伝え続けさせようとされているのだと悟りました。

 その日、派出所には民事トラブルで来ている人も多く、私は「この人たちも真相を聞くために集まっているのだ」と思いました。そこで「昔は私が夫より強かったけれど、今は夫のほうが強くなったのですよ(法輪功を修煉してから性格がよくなった)」と答えました。

 するとまた「お嫁さんもあなたを支持しているのですか?」と聞かれました。私は、「うちの嫁は『お母さん、私はお母さんのように我慢強くありません』と言っています」と答えました。

 家族がみんな私を支持していると知ると、彼らはもう何も言わなくなりました。

 別の警官が「法輪功は邪教で、国家が禁止している」と言いました。私は、「それは江沢民が外国人記者に言ったことに過ぎません。それ以来みんなが邪教だと言い始めただけです。江沢民1人の言ったことがすぐさま国家の憲法になるわけがないでしょう。法輪功は人に良い人間になることを教え、道徳を高めるものです。こんなに良い人を他にどこで見つけられますか」と言いました。

 最後に彼らは「おばさん、もう帰っていいですよ。これからはもう来ないでくださいね」と、まるで子どもをあやすような口調で言いました。私は心の中で「来るかどうかは私が決めること。あなたたちに指図されることではない」と思いながら、無事に派出所を出ることができました。

 家へ帰る道すがら「どんな状況でも師父の教えに従って行動すれば、必ず危険を乗り越えられる」と改めて思いました。師父に感謝いたします。

 私は、修煉の中で得たささやかな体験を、同修の皆さんと交流したいと思います。もし法に沿わない点があれば、慈悲なるご指摘をお願いいたします。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/4/18/492451.html
 
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