重慶市に在住の法輪功修煉者・蘇萍さんは、両脚に障害があり、歩くことが困難である。蘇さんは2011年9月28日、中共(中国共産党)当局の街道弁事処(行政の末端機関)の人員により、身柄を拘束され、彼らが用意した「三書」にサインするよう強要された。蘇さんはその要求を拒否した。
蘇さんは以前、胃病を患い、神経衰弱で一日中眠れないことが度々あった。しかし1998年末、蘇さんは法輪功を修煉し始め、病状が快復し、元気を取り戻した。蘇さんは常に、「真・善・忍」に基づき、より良い人になるように努力し、周りの人々から良い評判を得ていた。
しかし、1999年7.20以降、中共は法輪功修煉者への弾圧を開始した。それ以来、蘇さんは中共当局から様々な迫害を受け続けてきた。
2005年9月28日、当地の派出所の警官・呉は数人の警官を連れて、蘇さんの自宅に侵入した。警官らは蘇さんの兄の家に行ったため、蘇さんは家にいなかった。警官らは蘇さんの夫(法輪功を修煉していない)を地面に押さえつけ、蘇さんの家の私物を壊しながら、家宅捜査を行った。警官らは蘇さんが所有する法輪功の関連書籍、煉功テープ、ビデオ、テープレコーダーなどの私物と7千元を没収した。
そして、警官らは蘇さんの夫に対し、蘇さんの兄の家に連れて行くことを強要した。蘇さんは、兄の家で警官らに身柄を拘束され、留置場に拘禁された。その後、蘇さんは1年6カ月の労働教養を宣告され、茅家山女子労働教養所に移送された。
2007年3月、労働教養所で様々な迫害を受けていた蘇さんは釈放された。蘇さんは姉の家にしばらく泊まっていたため、当地の警官は蘇さんの姉の家に絶えず嫌がらせの電話をかけ、騒ぎ立てた。
2007年9月、蘇さんは家を出るところで、2人の警官に身柄を拘束された。そして、警官らは蘇さんの自宅の家宅捜査を行った。その後、蘇さんは釈放された。
2008年の北京オリンピック前、警官は蘇さんに毎日電話で連絡するよう強要した。
2011年9月27日、蘇さんは年金を取り出しに銀行に行ったが、お金を引き出すことができなかった。蘇さんは銀行員に「通帳にお金が入っていません。元の勤め先に聞いください」と言われた。
翌日、蘇さんは身分証明書と退職証明書を持って、区の社会保障局に行ったが、社会保障局の人は蘇さんの証明書をもらって返さなかった。1時間後、住民委員会の主任、街道社会保障部・李、司法関係者・賀がやって来て、彼らは蘇さんに対し、「三書」へのサインを強要し、「もし、今日サインしたら、これからはあなたを困らせない」と言った。しかし、蘇さんはサインを断った。
その後、彼らは蘇さんを街道弁事処に連行し、弁事処で7~8人が蘇さんを囲み、恐喝などを行った。
蘇さんは現在も、中共当局からの騒がせ、脅迫の下で生活をしているという。