遼寧省女子刑務所:2カ月間で法輪功修煉者2人が迫害され死亡(写真)
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 (明慧日本)遼寧省女子刑務所9監区は、56日間で法輪功2人を殺害した。同刑務所の迫害によって、丹東市の法輪功修煉者・王春香さん(55歳)は2011年9月25日、大連市の法輪功修煉者・丁振芳さん(60歳過ぎ)は2011年8月1日に死亡した。

 9監区の区長・武力(47歳女性)は、賞金や昇進などのため、法輪功修煉者を迫害することに力を入れている。

 一、丁振芳さんが迫害され死亡

丁振芳

丁振芳さん

 大連市の法輪功修煉者・丁さんは2008年に遼寧省女子刑務所に収容された。丁さんは「真・善・忍」の信仰を堅持したため、刑務所でさまざまな拷問を受けた。例えば、丁さんは独房に拘禁され、吊り上げられ、縛られ、真冬に冷たい水で被られ、長時間に立たせられ、眠ることやトイレに行くことを許されず、暴行を受けた。

 2011年1月、刑務所側が上級機関から、「法輪功修煉者に対して、強制『転向』させれば、経済的な利益を与える」という指令を受けた。なので、9監区は法輪功修煉者に対して、いっそう残酷な迫害を実施した。丁さんは重労働をさせられながらも、警官の指示で受刑者たちからの猛烈な殴打、侮辱などを毎日24時間受けた。

 丁さんはそれらの迫害により、数回にわたって、意識不明になってしまった。丁さんは迫害を抗議するため、断食を行ったが、警官からの暴力的な灌食をされて胃がただれてしまい、痛くてたえられなかった。

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拷問の実演:灌食

 丁さんは法輪功を修煉してから、患っていた病気が完治し、元気を取り戻したが、刑務所の迫害で心臓病、高血圧、脳梗塞などになってしまい、衰弱していた。

 2011年8月1日、丁さんは苦しんで無実の罪が晴らせないまま9監区で死亡した。

 二、王春香さんが迫害され死亡

王春香

王春香さん

 丹東市の法輪功修煉者・王春香さんは、2006年に懲役8年の実刑判決を宣告され、女子刑務所9監区に入れられた。

 王さんは丹東道路会社をした退職した元従業員。王さんは1996年から法輪功の修煉を始め、法輪功の法理で自分を要求し、より良い人になるように努力した。会社でも家でもとても良い評判を得ていた。

 しかし、1999年7.20、中共(中国共産党)は法輪功への弾圧を開始した。その後、王さんは全国の法輪功修煉者と同じように、理性的で平和的な形で法輪功の真相を伝えていた。2006年10月31日、王さんは丹東市公安局の警官に連行され、丹東留置場に拘禁された。その後、王さんは8年の不当判決を下され、2007年に女子刑務所に収容された。

 刑務所で王さんは法輪功の修煉を堅持したため、2007年の冬、警官の指示を受けた囚人に靴で頭を殴られ、下半身を蹴られた。その後、王さんは寒い倉庫に拘禁され、暴力を受け続けたため、糖尿病、高血圧を再発した。

 2011年9月25日の昼12時、刑務所の科長から王さんの家族に電話がかかり、「王春香は心臓病が発病した。今、病院で救急措置を受けている」と知らされた。その30分後、科長は再び王さんの家族に「王春香は死亡した」と電話で伝えた。そして、家族に病院の近くの駅に来るよう要求した。

 科長は王さんの家族に「昨日、日曜日で刑務所は1日ご飯が2回の日だった。王春香はご飯の前に体の異変を感じて、ご飯を食べずに横になっていた。しばらくして、痙攣を起こし、話せなくなった。我々は彼女をすぐに刑務所の病院に送ったが、病状が悪いので、すぐに総合病院に移した」と話した。王さんの家族は「本当ですか、2回の電話の間は30分しかなかったのに、二つの病院を回れたのですか」と聞いたが、科長からは「緊急の状況なので、早めにした」とあいまいな返事だった。

 家族は病院の検査結果を求めたが、警官は出さなかった。また、家族は王さんの遺留品をもらうことを要求したが、警官はないと言った。家族はあきらめず、繰り返し要求したが、最後に、死亡証明書1枚しかもらえなかった。

 家族は王さんの遺体と対面した。警官は家族に王さんの死亡証明書にサインを要求した。王さんの姉は家にいる80歳の両親の面倒を見なければならないため、やむをえずサインをした。翌日、家族は王さんの遺骨を持って帰ったという。

 三、9監区は法輪功修煉者への迫害を続けている

 9監区は現在、法輪功修煉者に対して迫害を続けている。警官は自ら法輪功修煉者に対して、拷問を行うだけではなく、受刑者を利用して、法輪功修煉者に暴行を加えている。また、多くの法輪功修煉者を単独に拘禁し、迫害を行っている。

 警官は、いろいろな卑劣な手段を使って、法輪功修煉者への迫害を行っている。以下はそのうちの一部。

 一、冷たい水をかける。朝いつも、法輪功修煉者を洗濯場に連れ、服を脱がせ、蛇口にホースを繋ぎ、冷たい水を法輪功修煉者の体に直接に放射する。または、法輪功修煉者の腕に針を刺してから、水を放射することもある。

 二、寒い日に薄着をさせる。法輪功修煉者に下着を着させず、服は1枚だけ。その1枚の服でわざと、冷たい風を通るところに立たせる。

 三、殴打。法輪功修煉者の顔を箒で叩き、顔に平手打ちをくらわす。また、お腹、下半身を蹴ったり、髪の毛を掴んで壁にぶつけたりしている。

 四、睡眠のはく奪。法輪功修煉者を立たせ、1週間も続き、睡眠を許さない。

 五、トイレに行く自由がない。法輪功修煉者がトイレに行くことは、警官の同意が必要である。もし、そうではなければ、暴行を加えられる。

 六、不明薬物を注射。ある女性法輪功修煉者は不明薬物を注射され、男性の特徴が表れ、胸と足に毛が生えた。異常な行動を起こす人もいる。

 七、長い時間にわたって縛り、吊るし上げ、針で刺す。法輪功修煉者を地面に伏せさせ、口に汚い雑巾を入れたりし、侮辱する。

酷刑演示:打毒针(注射不明药物)
拷問の実演:不明薬物を注射

 法輪功修煉者・伏艶さんは9監区に10年間拘禁された。2009年11月15日、伏さんは奴隷のような労働を拒否したため、独房に拘禁された。部屋の窓が凍っている中で、伏さんは下着しか着ることを許されず、布団もないままで28日間を過ごした。寒くて伏さんは夜も眠れず、心臓病になった。「転向」しない伏さんは、家族との面会を許されなかった。

 伏さんの母と伏さんの幼い娘が一緒に生活していたが、娘への心配とショックで母親が亡くなってしまった。伏さんの幼い娘だけが家に残された。夏休みに伏さんの娘が伏さんと面会しようと刑務所に行ったが、やはり会うことは許されなかった。

 錦州市の法輪功修煉者・宋亜平さんは、さまざまな迫害を受け、衰弱した。宋さんは汚れた生理用品を口に入れられたこともあった。

 錦州市の法輪功修煉者・李艶旭さんは2010年8月、自分の考えの書面報告をしなかっただけで、ビンタ、拷問、縛られ、睡眠も許されなかった。

 営口市の法輪功修煉者・コー月圓さんは、受刑者の暴力を受け、脳しんとうになり、昏睡状態になった。

 以上は、9監区での法輪功修煉者に対する迫害の氷山の一角にすぎない。刑務所側が非常に厳しく監視しているため、法輪功修煉者の間で話すことも許されず、もっと多くの迫害事実が隠蔽されているだろう。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/11/27/249879.html)     更新日:2011年12月9日
 
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