長春市の法輪功学習者 迫害され死亡
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 【明慧日本2015年3月5日】黒竜江省ハルビン市民航局の社員である法輪功学習者・範麗萍さんと夫・張戈さんは昨年10月15日、長春市緑園区公安支局の警官らに不当に連行され、範さんは翌16日に迫害によって死亡した。現在、範さんの遺体は長春市龍峰葬儀場に保管されており、張さんは市第二留置場に拘禁されている。

 法輪功が中国共産党に弾圧されて以降、夫婦2人は放浪生活を余儀なくされ長春市にやってきた。昨年10月15日、タクシー運転手の仕事に就いた張さんは、送迎のお客さんに法輪功が迫害されている実態を伝えた。しかし、共産党による誹謗中傷宣伝を信じている人に通報され、緑園区支局と城西派出所の警官らに不当に連行された。警官らは午後、張さんの自宅に侵入し、法輪功の書籍、パソコン、プリンタなどを押収。さらに範さんも連行した。

 翌日、家族は2人が連行されて午後3時ごろ範さんが死亡したことを知った。家族らは城西派出所へ行き、事情を尋ねた。しかし、城西派出所は範さんが死亡したことを教えず、強制的に家族らの記録を取った。派出所の警官は1時間にわたって、範さんの家族に「範さんが家で法輪功の資料を制作したことは犯罪であり、もし家族が範さんの詳しい事情を教えなければ隠匿罪を犯したことになる」と脅迫した。

 派出所の警官らは、「範は午前中、身体の調子が悪かったため夜12時ごろ、病院へ検査に行ったが、その際、逃げようとして病院の3階から転落して死亡した」と家族に知らせた。しかし、外部に対しては「範は病院で癌と診断され、即座に飛び降り自殺を図った」と公言した。城西派出所は最後に、処罰から逃れるため、範さんに「逃走罪」との判決を下した。

 城西派出所側は範さんの遺体を火葬しようとしたが、家族はサインをしなかった。そのため、派出所の警官らは範さんの家族を脅迫し、電話で嫌がらせをした。現在、家族は落ち着く先がない状態である。

 2001年、範さんが民航局の社員だったころ、民航局のリーダたちは全社員に「法輪功を誹謗する文章を書かなければならない」と要求した。さらに、法輪功学習者の行動を監視した。3月9日、範さんが買い物を終えて帰宅したところ「省局の周書記が話したいことがある」と電話で知らせてきた。範さんは急いで周の事務所へ行った。しかし、待っていたのは警官だった。範さんは労働教養所に拘禁されて迫害されたという。

 現在、張さんは長春市第二留置場に拘禁されているが、詳しい状況は分かっていない。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/2/8/304163.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/2/9/148286.html)
 
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