【明慧日本2015年2月17日】(前の文へ)
その後、学習者たちは移動させられました。1人の学習者に2人の警官が付いてホテルに移され、1人ずつ尋問されました。イボンヌさんは逃げようとしましたが、それは不可能でした。
「私がトイレに行こうとすると、女性警官がついて来ましたが、ドアを閉めさせませんでした。彼女は立って私を監視しました。私は出て行くように言いましたが、彼女は拒否しました。私は厳しく『あなた、後ろを向いて!』と言いました。すると、彼女はそうしました。トイレには窓がなかったので、ドアを閉めても、どこからも出て行くことができませんでした。彼らは思う存分、私達を侮辱していましたが、同時に自分自身をも侮辱していたのでした」
イボンヌさんは警官の番号を書き出しました。013054、013032、013074、013133、013056、013230、013086…
彼女は4枚の小さい紙を服のなかに隠しました。それらを中国から持ち出し、いつかこれらの警官を法廷に呼び出すつもりでした。
その夜、スウェーデン大使館の職員がやってきて、彼らは空港に送られ飛行機に乗りました。
イボンヌさんが学習者を取材する際に使ったカセットテープ
飛行機のなかで、イボンヌさんはカセットレコーダーで、スウェーデンからやってきたすべての学習者を取材しました。
「私はピルヨ(Pirjo)です。看護師です。いま私は家に帰る飛行機に乗っていて、リラックスしています。私の心は空っぽです。24時間の間にたくさんのことが発生しました。私たちは邪悪な迫害を目にし、体験しました。警官は私達に対して邪悪な態度でした。私達に対する態度より、彼らが中国人学習者に対して、どれほど冷酷で残酷か想像できます。自らの体験により、私達は、中国人同修が遭った試練をはっきり理解できました。数時間後、私達はコペンハーゲンに到着します。もうすぐ家に着くことを考えると、とても心地よいです」
「私はアン(Anne)です。私が中国で捕らわれたのは、2回目です。今回は本当に逮捕され、残忍な虐待を受けました。私は乱暴な扱いを受けました。中国人の同修は、私達より100倍以上酷い状況に置かれていると知っています。私は、自分たちの旅はとても意義があると感じています。中国の人々も将来真実を知るようになるでしょう」
「私はマリア(Maria Salin)です。ほら、大使館の職員Rigmorさんが入り口で私達を待っています。彼女は、私達が傷を負ってないことを喜んでいます。彼らは人権と表現の自由をとても重視しています」、「彼女は、数日間ずっと私達を探していましたが、こういう形で私達を見つけることになるとは想像していなかったと、教えてくれました」
イボンヌさんは、自分自身もインタビューして録音しました。「これは私のレコーダーです。私達は、今飛行機に乗っています。中国は私達の真下にあります。スウェーデンからやってきた学習者は、皆この飛行機に乗っています。私達大部分はこの旅で数多くの出来事を経験し、それはたくさんの執着心を取り除く機会でもあり、とても有益な旅になりました。私からみて、最も良いことは世界が目覚めるべきだということです。私達は、乱暴に扱われましたが、中国人の学習者が遭遇したこととは、比べ物になりません。もし、もう一度機会があれば、私は、また大法を実証したいです。私は引き続き他の学習者を取材します。彼らが何を考えているか、聞いてみたいと思います」
彼らがストックホルム空港を離れる前、イボンヌさんは似たようなインタビューを行いました。なぜなら、彼女は皆がこの北京への旅についてどう思っているかを知りたかったからです。非常に積極的な反応を得ました。
「当時、私はどうして自分が取材をしているか分かりませんでした。出発する前日に、自分の考えと感じたことを録音してみました。録音を聞いた時、私達はとても危険なことだと理解しました」
四、生命は大法とつながっている
法輪功の修煉を始めたときから、イボンヌさんの生命は大法と繋がりました。自己中心的な人間から他人を先に考える人間になり、心が広くなり、明るくなりました。もっと多くの人が法輪大法を修煉して、恩恵を受けられるように、現地のラジオ局でボランティアでアナウンサーになりました。彼女は自分の番組を「法輪功タイム」と呼びました。異なる地域の法輪功学習者を取材し、現地の人々と対話しました。その時から、アナウンサーは彼女の2つ目の仕事となり、生活の重要な一部となりました。
イボンヌさんは語ります。「師父は私の心の中で最も高い位置にいらっしゃいます」。はじめて師父に会ったのは夢の中でした。彼女はワシントンDCの国際交流会でも師父にお会いしました。
「私は近くで師父にお会いしたたことがありませんし、師父と直接話したこともありませんが、私は師父のパワーと巨大な威徳を知っています。師父にできないことはありません。法輪功学習者でなければ、これについて理解することができません。私が言いたいのは、師父は私達とずっと一緒にいることはできませんが、師父の法は、私達に如何に行うかを指導してくださいました。師父の教えの通りに行うことが最も重要です。私達は、ただ大法が私達の心に根を下ろすように頑張っているだけです。一切の奥深いもの、輝きはすべてそのなかにあります」
イボンヌさんは、大法の一部になったことを本当に嬉しく思っています。最後の天安門広場への旅は、彼女の心に深いに印象を残しました。中国共産党の支配の下、再び中国に行くことはできませんが、その美しい土地と同修のことを思い続けています。
「私は、本当にできるだけ早くまた中国に帰りたいです。現地の同修に会いたいです。しかし、そちらに行って、前回と同様に投獄されたくありません。私は、大連で過ごしたお正月が懐かしいです。また、友人が懐かしいのです。法輪功に対する迫害により、彼らの多くがもう亡くなったことを知っています。まだ生存している友人らに再会できたら、それはどんなにすばらしいことでしょう。その日の到来を待ち望んでいます」
(完)