佐官が法輪大法を実証する物語
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2014年9月20日】私は、軍の佐官(大佐・中佐・少佐の総称)の在任中に、法輪大法の素晴らしさを実証する幾つかの話をいたします。

 1999年、大法への迫害が始まった当初、すべての大法弟子は、この突然やってきた迫害に、どう対処すべきかと誰もが考えていました。私も同じでした。修煉も順調で、心身ともに変化が大きく、人に優しくなった矢先に、突然修煉を続けて大変危険に曝される状況になってしまうとは・・・。あの頃は本当に辛くて、辛抱の毎日でした。一方、大法に対する誹謗中傷や偽りの情報が日に日に多くなり、どうすればいいのでしょうか。その後、私は北京に行って、真実を訴えようと決めました。しかし、様々な心も浮かび上がってきました。北京に行けば、職を失い、家庭を失い、甚だしきに至っては自由も失う危険がありました。あの頃は、本当に眠れない日々が続きました。

 その年の年末に、私は天安門広場に行きました。私はパトカーに連行され、所持品を調べられ、暴力を振るわれました。しかし、おそらく私が軍人であるせいか、警察から「どうして法輪功煉功したのか」とだけ聞かれました。私は、自分が煉功して数カ月で性格が根本的に変わったこと、あなた達警察よりも多くの政治の本を読み、多くの政治教育を受けたが、私の品格が良くならなかったこと、さらに、私が北京に来た時、列車で起きたことも話しました。「ある乗客が列車の切符を買わずに乗っていました。車掌さんは彼に改めて切符を買うよう求めましたが、彼はお金がないと言って買いませんでした。この人は身なりから見て、とても貧しそうでした。次の駅に到着した時、車掌は彼を無理やり列車から降ろそうとしました。そこは彼の目的地でもないし、冬の夜で、お年寄りだし、私はその光景をとても見ていられず、財布からお金を取り出し、彼に切符を買ってあげました」と話すと、警官から馬鹿だと嘲笑されました。その他、私は仕事の関係で、様々な娯楽場に行っても、自分は絶対に身を処す事ができ、昇進のために不正な手段を絶対使わない、持病も治ったという話もしました。

 彼らは、私がずっと大法を擁護する発言をしているのを見て、私を止めようとしました。しかし、しばらくすると、彼らはまた聞いて来たので、私は引き続き、大法修煉後に起きた変化を話しました。こうして、彼らは私を止めて質問し、止めて、また質問し、その繰り返しでした。結局、1時間掛けて、私が大法の修煉をして、心身ともに起きた大きな変化を全部話しました。パトカーに乗っていた3、4人の警官全員がその話を聞きました。そのうち、1人の警官は聞き終わった後、「私はどうしてあなたを庇っているのだろう!」と不思議そうに言いました。最後に、私は無事に地元に帰って来ました。

 職場で、私は親しい人には直接真相を伝えました。彼らも私が法輪功を煉功してからの変化を目のあたりにしていました。私にはちょっと遠い人、或いはあまり親しくない人には、第三者の立場に立って、真相を話しました。例えば、法輪功を煉功している友人から聞いたことにして、迫害の事実や天安門焼身自殺の真実等を暴きました。軍隊に長くいるせいか、他の同修達のように正念を持って対処するというより、安全面に関しては、常人の方法をより多く使っていたかもしれません。私の職権範囲内で、法輪功を迫害する内容があれば、私は出来れば回避し、他の人に虚言を伝達しないようにしました。部下や知らない人に真相を伝えるのは簡単ですが、同級の人、或いは上司に話すのはなかなか難しいものでした。たとえ彼らは真相が分かっていても、警戒心が強く、彼らの将来に影響することを心配していました。このような環境の中では、理性を持って真相を話すことが要求されました。

 どうしたら、もっと多くの世間の人に真相を知ってもらえるか、とても悩みました。あの頃、インターネットも利用できないし、同修とも連絡が取れず、途方に暮れていました。一時、真相の手紙を書きましたが、説得力が足りないと感じました。その後、真相DVDの効果がよく、映像、文章、音声も優れている事に気付き、真相DVDを大量に作り始めました。最初の時、ディスクの書き込み機器がなく、パソコンでDVDの製作をしました。大量のDVDを作るには長時間かかりました。当時、パソコンの前に座ると、数時間で、時にはそのまま寝てしまう事もありました。ある程度作成できたら、自ら外に配りに行きました。

 軍服には利点がありました。ポケットが大きくて、DVDをたくさん入れても目立たないため、一度に100枚ほど持って、一晩に2往復して、遠い所に行く場合、帰りは夜半過ぎになりました。夏はポケットが少なく、DVDを多く持ちだせず、しかも目立ってしまうため、私は直接手提げに入れ、配りに行きました。最初の頃、DVDを配る時、とてもドキドキして、人に見られることを心配していました。しかし、時間が経つと、恐れる心が自然に無くなりました。毎回DVDをたくさん持って配ると、最初は緊張しましたが、どんどん配って、DVDが減って来ると、気持ちも楽になりました。時には思いがけない事にも遭遇しました。ある日、配り終わって、ある建物から出てきた時、後ろから人が大声で叫びながら、私について来ました。その時、私はとても緊張しました。しかしその人は、私のそばに来ても、まだ大声で叫んでいました。この時、やっと彼は他の人を呼んでいることが分かりました。また、昼間にDVDを配った時、私がマンションの駐輪場で自転車のかごに入れた時、後ろから突然一人の女性が入って来ました。彼女は私が物を入れているのを見て、とても不思議そうに私を見ながら建物に入って行きました。彼女が2階に上がってから、私はそこを出て、団地を去りました。

 軍服のもう一つの利点は、普通の人に疑われない所です。警察の宿舎や政府機関の住宅地にはすべて自由に出入りができ、しかも誰にも聞かれません。常人の立場から見れば、軍人は警察・検察・裁判所や政府の役人とは仲間なので、疑う事をしないのです。もちろん、それは正念の強い同修とはまた随分違います。軍服の利点があるからと言って、修煉者は常人の優位性に頼ってはいけません。修煉者は正念を持って行わなければなりません。そのため、毎回DVDを配りに行く前、私は必ず両手を合せて師父にご加持をお願いします。配る過程でも終始、正念の口訣を暗唱しました。

 あの頃、時間が足りないと感じ、とにかく時間がほしいと思い、もっと多くの人に真相を知ってほしいと思いました。真相DVDを制作して配るために学法と煉功の時間を使いました。特に煉功の時間を多く使いました。

 今日まで歩んできた真に修める大法弟子の誰もが、心に深く残っている感銘があります。甚だしきに至っては生死の試練もありましたが、しかし、しっかり正念を持っていれば、希望が見え、新たな世界が開かれた経験があるに違いありません。それらは恐らく修煉者にしか感じることのできないことでしょう。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/9/13/297670.html)
 
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