明慧法会|転々と放浪し真相を伝え 各地を歩いて回る(二)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2015年7月17日】

常人の思惟を突破すれば 物事は変化する

 ある時、露店の店主に三退を勧めたところ、店主は最初受け入れず、「私は共産党員だ、脱退などしない。もう一度言ってみろ、交番に訴えるぞ」と、胸を叩いて言いました。私は立ち去りましたが、「これではいけない、今日は必ずあの露店主を救わなければならない」と、歩きながら考えました。そこで、また私は露店に戻り、大きな声を出して、「私は今日必ずあなたに三退を勧め、あなたの平安を保ちます、あなたのシーツはいくらですか、どんなに高くても私は買います」と、言いました。店主の態度はすぐに変わり、真相を伝えた後、店主夫婦は三退しました。私がシーツを抱えて家に帰ると、「一日かけて使いもしない物を買って、家の中にはもう置けないよ」と、夫が愚痴ったので、「人を救うためなんだから、いくら買ったっていいでしょう!」と、私は笑って言いました。そうです、常人の思惟に従えば、店主は聞き入れず、あの時もし私が去ってしまったら、店主は救われる機会を逸したのでした。しかし、大法弟子は主役であり、師父が私に人を救わせていらっしゃるのですから、私が主導的な立場に立ち、その人が真相を聞こうとしているかどうかにかかわらず、重要なのは私がその人を救おうとしているかどうかなのです。

 またある時、親戚に真相を伝えました。その親戚は村の党支部の書記で、いつも共産党側に立ち大法に反対していました。その親戚の奥さんはキリスト教徒でした。私は当時、法理に対する理解が深くなかったので、固定観念が先に立ち、いつも書記の親戚に真相を伝え、親戚の奥さんは他の宗教の人だと考え、親戚の奥さんに大法修煉の事を伝えた事はありませんでした。ある日、奥さんがついに我慢できなくなり、「あなたはどうして法輪大法の修煉の事を私に話さないの? 本当は私は早く修煉したかったのに、あなたは話してくれないし、私もあなたには聞き辛かった。あなたは私に何か意見がありますか?」と、私の所に走って来て言いました。私は奥さんの話を聞いて、非常に恥ずかしくなり、他の宗教の人が法理を理解できないなんて事がどうしてあるのでしょうか、師父が親戚の奥さんとつないだ縁はとても硬く、奥さんは自ら修煉の門口までたどり着いたのに、私は固定観念という障害に遭い、もう少しで師父の弟子を一人失ってしまうところでした。

 いつも正念を持っていれば 危難の時に無事に危険を免れる

 ある時、親戚の所に住んでいた時、私はいつもと同じように真相を伝えに出かけ、ある地区に真相標語がたくさん貼ってあるのを見ました。その真相標語はこの地区の同修が貼ったもので、私が興味深く見ていると、若者が駆け寄って来て、「おばさん、あなたが法輪功の標語を貼ってたって電話でさっき通報したよ。昨夜はマージャンで数万負けたんだ。僕に3万くれよ、いや、3千でもいい。そうしないと、パトカーがすぐにやって来るよ!」と言いました。最初、私は驚きましたが、しかし、すぐに気持ちを落ち着けて、「まず第一に、私は田舎から来た老人で、あなたにあげるようなお金は持っていません。第二に、この標語は私が書いたものではありません。第三に、あなたは『法輪大法は素晴らしい』を覚えておきなさい。そして、これからはもう絶対に大法に反対したり、大法弟子を通報したりしてはいけません」と言いました。「それじゃあ、早く行きなよ、パトカーが来ちゃうよ」と、その若者は少し後悔したように言いました。話しているうちに、パトカーがやって来て、私を交番へ連れて行きました。

 交番に入ると、「法輪大法は素晴らしい! 法輪大法は素晴らしい!」と、私は大声で叫びました。「叫ぶな、叫ぶな、頭が痛い・・・」と、マージャンをしていた警官が慌てて出て来て言いました。しばらくして、交番の大隊長が来て私を尋問したので、私は正々堂々と大隊長に大法の真相を伝え、中国共産党が法輪功修煉者の臓器を摘出している真相を伝えました。「なぜそんなにたくさんの事を知っているのか」と、大隊長は私に聞くので、「外ではみんなに伝えています」と、私が言うと、「体に付けているお守りはどこでもらえるのか?」と、大隊長は聞き、「通りの至る所で配っており、このお守りで平安が保たれることは、みんな知っています」と、私は言いました。大隊長は6時間にわたり私を尋問しましたが、何も聞き出せず、「法輪功を学んでいるおばあさんを捕まえましたが、証拠不足でした。しかし、告発を受けたものですから、捕まえないわけにもいかなかったわけで・・・」と、大隊長が上に報告しているのを私は聞きました。

 しばらくして大隊長がやって来て、「何でもない、あなたの家はどこですか? 交番の車で送らせましょう」と、言いました。私はその場で断り、「私は犯罪を犯していないので、パトカーは必要ありません、家族に悪い影響を与えてしまいますから。私は親戚に会いに来ただけで、親戚の住所は覚えていません、あなたたちが私を市場まで送ってくれれば、私は自分で帰ります」と、言いました。警官たちはパトカーでなく普通車で私が指定した場所まで私を送り届け、帰って行きました。

 私は帰り道を覚えておらず、道端に若者が立っているのを見て、近づいて道を尋ねると、「おばあさん、私が送ってあげますよ!」と、若者が言いました。「師父が道中、私を保護し、特別に人を按排して私を迎えに来させたのだ」と、わかり、私はとても速く、順調に家に帰りました。ある同修の息子は警官で、真相を聞いても信じず、「おばさん、どうしてそんな事ができるの、無理でしょう、今の政策はおしなべて法輪功を放っておいてはいけない事になっているんだから!」「あなたのおばさんは正念で鍛えられたんですよ」と、同修は言いました。「正念? 正念って何だ。?」と、警官の息子は尋ねました。「正念とは、どこに行っても法輪大法が素晴らしい事を正々堂々と伝える事です」。そうなのです、正のエネルギーと信仰に対する硬い信念に、現在の中国で邪悪は勝つ事ができず、わかっている人はさほどいませんが、大法弟子の正念は人々の正義のエネルギーよりもずっと巨大で、威厳があるのです。

 さらにある時、家の近くに突然大法を誹謗中傷する標語の横断幕がたくさん貼り付けられ、それが10数枚もあり、私はナイフを持って、横断幕を破りにかかり、ちょうど私が5枚目の横断幕を破ろうとしていた時、自分が誰かに尾行されている事に気づき、ドキドキし始めたので、強く胸をポンとたたいて、「大法弟子は恐れてはいけない」と、発正念しながら自分に言い聞かせました。振り向くと一台の自転車式の三輪車があり、警官が三輪車を走らせ急いで追いかけて来たので、私が路地に入り込むと、警官の三輪車は路地に入れず、私は師父の保護の下、急いで街の隅の方の路地に入り込み、警官の視界から逃れました。

 大法弟子の正念は強く、師父は大法弟子を守っておられるだけでなく、大法弟子の家族も保護していらっしゃいます。ある時、私たちは路頭に迷い、夫の妹の家に一時滞在していました。ある日、夫の妹は突然倒れ、人事不省に陥り、私たちは救急車を呼んで夫の妹を病院に運び、「妹は良い人です、大法弟子が迫害され、路頭に迷っている時に、妹のおかげで助かりました。でなければ私は未だに住む所がなかったはずです」と、発正念をして師父に助けを求めました。そして、私が夫の妹を抱きしめながら『論語』を暗唱すると、妹は突然反応して吐きまくり、病院で少し苦しい思いをしましたが、結局何の問題もなく、吐き終わると、妹の体もよくなり、現在に至るまで、体はいたって健康です。「妹は善良で、危難の時に大法弟子を保護したので、師父は妹をお救いになり、妹に福をくださった」事を私は知りました。

 中国の北方は風が強く、いつも真相ポスターと標語を貼り終わらないうちに、風が激しく吹きつけ、風と砂埃が強くて目を開けておれず、「弟子の手にはまだこんなにたくさんの真相資料があり、やり終えなければいけません」と、私はいつも師父に助けを求めました。このような状況に遭った時はいつも、私がこの念を発すると、風は止み、私は順調に仕事を終えることができました。後になって、「どうして風が突然止んだんだろうと私たちが言った時、もし私たちがあなたを訪ねれば、あなたは外で仕事をしており不在で、だから風が吹かなくなったのだ、という事を私たちは知っています」と、この地区の同修も言いました。このような事に出会うたびに、帰った後、私はいつも師父の写真の前で涙を流しました。

 放浪生活をしている時、真相を伝えに出かける時はいつでも、「法輪大法は素晴らしい! 法輪大法は素晴らしい! 法輪大法は本当に素晴らしい! みんな真善忍を学び、宇宙大法は本当に素晴らしい」と、私は自分が作った歌を口ずさみました。時には、自分で歌って涙を流すだけでなく、聞いている同修も感動して涙を流し、エネルギーが強くなったと感じ、全身が震えましたが、私たちの一層一層の生命が師父の広大な大恩を受けたのだと、私はわかりました。

 10数年来、私は幾山河を越え、紆余曲折の困難な日々を経験しましたが、私は大法を堅く修め、動揺した事がなく、また、迫害の中でも感覚を失い「仕方がない」などと思ったりしたこともなく、自分は大法弟子になれたのだと感じました。本当に良かったと思う事は、いつも師父が私のそばで精進するよう促してくださり、私を加護してくださっている、自分がしっかり行う事によって師父の慈悲な済度に報いなければならないと感じた事でした。

 現在に至り、この街で2年以上が過ぎ、師父の按排に感謝しています。私はすでにこの土地の同修を見つけ、今では同修たちの全体に溶け込み、この土地での真相を伝えるプロジェクトに参加しています。

 弟子は合掌し、師父が宇宙大法の輝きを世界各地に行き渡らせてくださった事に感謝し、師父が私たち法を正す時期の大法弟子にこのような使命をお与えくださった事に感謝します。迫害が止まなければ、真相を伝える事も止まず、弟子は絶え間なく精進し、正法の最後の時期に師が法を正す事を手伝い、衆生を救い済度いたします。

 (完)

 注:
 [1]李洪志師父の経文:『各地での説法十一』「大法弟子は必ず法を勉強しなければならない」

 (明慧ネット第10回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/11/20/281654.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/12/15/143625.html)