遼寧省:本渓市法曹機関の違法行為
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 【明慧日本2015年4月19日】遼寧省本渓市の婦人連合会の広報部長・李トウさんは昨年6月6日、出勤中に地元610弁公室、政法委員会(610弁公室を直轄する組織)の関係者に不当に連行された。2013年4月25日に十数人の法輪功学習者が連行され、不当判決を宣告された情報を李さんが流した疑いがあるためだという。

 その後、地元610弁公室・政法委員会は李さんを取り調べるよう何度も命令を出した。明山区裁判所の裁判官も自らの暴行が李さんに暴露されたことを恨んでいるという。昨年6月から今年1月まで、李さんは本渓市留置場に拘禁されていた。

 その期間、家族は李さんに弁護士を雇った。明山区裁判所の裁判官は王弁護士に1月29日に開廷すると通知した。当時、王弁護士は同じ日に別の場所で裁判があると返事した。法律上、弁護士が同じ日に裁判がある場合、弁護士の時間を尊重し、改めて開廷日を決めると定められている。しかし、裁判官は全さんに裁判時間を変更する書類にサインさせた。

 しかし、裁判官が出した書類は偽物で、開廷日は変更されていなかった。騙された王さんは怒り、事実を個人のブログ、微博(ウェイボー)で公開し、訴えた。

 1月29日、明山区裁判所は李さんに対して秘密裏に開廷した。李さんは弁護士の姿が見つからず、裁判官に聞いたが、「弁護士はいない」と答えられた。実は弁護士の全さんは裁判所に強制的に辞退させられていたという。李さんは論争した結果、休廷になった。

 家族は状況を聞いてから新たに弁護士を雇った。李さんは自分が王弁護士を解雇したことがないと主張し、王さんと新しい契約を結んだ。その時点で李さんは2人の弁護士を雇っている。

 2月16日、李さんは開廷すると知らせられた。しかし、李さんの弁護人席には誰もいなかった。李さんは裁判官に「私の弁護士はどうして出廷していないのですか?」と聞き、「おまえの兄を通じて唐さんに23日に裁判記録の閲覧を知らせた。彼が来なかったので、今日も弁護士はいない」と言われた。李さんは「弁護士への通知は裁判所から直接に知らせるもので、家族を通じること自体が違法です」と主張した。

 しかし、裁判官は「おまえは弁護士がいないが、開廷は続ける。弁護士と検察の弁護をなくし、被告人の意見陳述に入る」と言った。李さんは違法な状況下の陳述を阻止し、弁護士と事情を確認することを要求した。しかし、裁判官は「もう私たちはここにいなくてもいいだろう。宣告する」と言った。

 そして、李さんは懲役5年の不当判決を宣告された。

 明山区裁判所はほかに2人の法輪功学習者の弁護士を強制的に辞退させたことがある。

 3月31日、李さんは面会室で自ら告訴状を書き、裁判官の不正裁判および弁護士を雇う権利を奪われたことを訴えた。

李彤写的控告信
李さんの告訴状
李彤写的控告信
李さんの告訴状
 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/4/6/307184.html)
 
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