明慧法会|同修を救出し 警官たちも救い済度した(二)
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 文/中国の大法弟子口述 同修代筆

 【明慧日本2015年10月24日】

 四、慈悲の心が国保大隊長を感化した

 以前、国保大隊に行った時、国保大隊と警察は互いに責任をなすりつけ合っていました。国保大隊の守衛には以前、真相を伝えた事があり「大隊長の章青に会いたい」と言うと、私と娘を中に入れてくれました。

 章青は「あなたの夫は正月の対聯(掛け軸)を印刷した」と言いました。私は「警察署で私はその掛け軸を見ましたが、書かれていたのは『徳を重んじ善行を積めばよい人になる』と『法輪大法は素晴らしい』で、どちらも中国5千年の伝統文化です。どこが違法なのですか?」と言いました。「これを貼ってはいけないというのなら、これからは縦に『酒タバコ買春賭け事盗みマージャン、騙し誤魔化し誘拐騙り殴打破壊横取り』と書き、横に『極悪非道』の紙を私たちは貼ります」と言いながら紙に書き、章青の目の前に置き「これからはこの紙を家々に貼って回ることにします」と言いました。章青はちらっと見て、クスッと笑い「誰の家にこれを貼るんですか」と言いました。

 私は「よい人になったり、よいことをしたりすることをあなたたちはさせないつもりのようですが、以前、私の夫は気性が激しく、しょっちゅうけんかをして殴り合い、外で酒を飲んで帰ってこない人でした。しかし法輪功を学んでから変わり、よい夫、よいお父さんになりました。あなたは法輪功が良いと思いますか、悪いと思いますか? 私の娘も、修煉の後パパが大きく変わったと言っていました」と言いました。章青は独り言のように「以前、彼はそんな人だったのか、今はそんな風には見えないが」と言いました。

 私は「よい人がなぜこのような目に遭うのか私は本当に理解できません。これは江沢民があなたたちにやらせているのではありませんか? 彼は権利と私欲のためにあなたたちにやらせているのであり、江はあなたたちをだましており、江はあなたたちの命を害しているのですよ!」と言いました。

 章青は何も言いませんでしたが、しばらくしてから「私はこの件について責任を負っていない」と、責任逃れをするかのように言いました。私は厳しく「あなたは責任を負っていないですって? 警察署ではこう言っていましたよ。あなたが警察署に一本電話をかければすぐに夫を釈放すると。だからあなたの電話を待っているんですよ。あなたに会いに行くように派出所の警官が教えてくれたんです。でなければ、あなたがここにいることをどうして私が知っており、あなたの名前をどうして私が知っているんですか?」と言いました。章青は「こいつ!」と言って、受話器を取りましたが、また元に戻してしまいました。私は「法輪功を学んでいる人はこんなに良い人なのに、あなたたちは捕まえようとしていますが、それが正しいかどうか、よく考えてください」と言いました。

 もうすぐ正月休みに入るので、章青は私たちに「正月の後に来るように」と言いました。

 旧正月が終わって初日の出勤後、私は国保大隊へ行きました。娘は正月が終わって通学を始めました。私は獄中の夫を想い、まるで麻痺したかのように真相を理解しない警察のことを考え、泣き出しました。守衛は同情し、まっすぐ私を上へあがらせました。私は泣きながら歩き、章青の事務室が見えてくると、入口に立って「新年あけましておめでとうございます」と言いました。私は綿入りの服を着て、左右の髪の毛は真っ白になっていました。章青は驚いて「おねえさん、休みの何日かの間、見ませんでしたが、どうしてそんなに年老いたのですか? かっとならないように、倒れてしまいますよ。旦那さんが中にいるのだからあわてたってしょうがないじゃないですか?」と言いました。私は「彼は良い人なのに捕まえられて、あなたたちは夫を釈放せず、この大きなプレッシャーに私は耐えられません。これはいったいどうしたらいいんですか?」と言いました。章青は杓子定規に「この件は一部の犯罪者のように銃殺されることはありませんが、非常に深刻な案件です」と言いました。

 私は「何が深刻なんですか、すでにあなたに話したでしょう。対聯(掛け軸)に書かれていたのは5千年の伝統文化で、年画(訳注:正月に門に飾る絵)には『法輪大法は素晴らしいと心を込めて念じれば福報を得る』と印刷されていましたが、これは事実です。いったい誰が福報を得たくないというのですか? 私の夫が行ったのはこれらのことで、すべてよいことです。それがこんなことになるなんて、捕まるほどのことを夫がしたというのですか?」と言いました。

 私は続けて「私はどんな時でも良心から真相を伝え、法輪功を学び、誰に対してもよく行い、他人を大切にしますが、私の娘をあなたも見たでしょう?」と言いました。章青は「あなたの娘さんは本当に素晴らしい。教養があるし礼儀正しいし、それにしとやかで、その辺にいる子供とは確かに違う」と口を挟みました。

 私は「私は法輪功の真・善・忍に基づいて娘を教育しており、私の家の子供はバスに乗っても席を占有したりせず、自分の席をお年寄りや子供に譲ります。法輪功はどんなことも他人のために行い、他人に対して良くするのです。私はどんな時でも忘れないようにしていますが、他人を大切にすることは自分を大切にすることです」と言いました。

 章青が突然「パン!」と太ももを叩いたので、私は驚きました。どんな話をしてもダメで、彼の魔性を刺激してしまったのでしょうか? この時章青は「いやあ! お姉さん!あなたの言葉に大いに賛成します! 他人を大切にすることは自分を大切にすることなんですよ。私はあなたに大いに賛成します!」と叫びました。続けて章青は「私はあなたたちのお役にたてると思う。もしできなければ、私の名前は『章』ではなくなる!」と言いました。

 章青は私を私の家がある遠い場所まで送り「お姉さん、気落ちしないでもう少し踏ん張ってください。私は精いっぱいやってみます」と言いました。

 1週間後、私は長女とまた検察院(すでに検察院の文書受付の係員には真相を伝えていた)に行って調べてもらいました。検察院の係員は電話をかけた後「もう来なくていいですよ、案件は公安局に戻されました」と笑いながら私たちに教えてくれました。次の日、警察署に電話すると、夫を家まで送り返してくれました。

 五、全体で協力する

 一連の過程の中で、最も体得したものは

 一つ目は学法が重要だということでした。毎日午前中は夫の引き渡しの要求に行き、午後はグループで学法しましたが、どんなに学法しても足りないと感じ、どんなに学法しても私という容器はいっぱいになりませんでした。本当にむさぼるように学法しました。学法しさえすれば、すべての問題は解決され、人心を正すことができました。以前は警官と会った時にどんな話をしたらいいかがわからず、前日に準備をしました。しかし話をした次の日には警察の情況が変わっており、まったく役に立たなかったので、その後は、準備するのをやめ、学法することによって法から知恵を授かりました。

 二つ目は同修が全体で協力する力は大きいということでした。夫の引き渡しを要求し続けた1カ月間の間に、同修はずっと正念で協力し、近距離から正念を発しました。また、ただちに警官の写真と電話の内容を収集し、明慧ネットでニュースを発信しました。地元の同修は真相を貼り、手紙を出し、写真付きのメールを送り、海外の同修にも電話したので、警察署の署長は「あなたたちは1人が捕まっただけで、私たちが電話をかけるのも困難にしました」と言いました。

 次のことが記憶に残っているのですが、夫の引き渡しの要求に行った時、私たちは一度邪悪に妨害されました。私が警察署に入ってからしばらくして、外で正念を発していた同修は私が出てきたのを見ました。その人(実は、私と同じような色の服を着た人)はパトカーに乗って行ったので、同修は私が夫に会うために留置場に行ったのだと思い、同修もパトカーの後を追って留置場に行ってしまったのでした。その時、私はまだ警察署にいて悪寒がひどくなり、耐えられなくなりそうだったのです。警察署から出て来てわかったのですが、外で正念を発していた同修はみんないなくなっていました。

 また次のことも記憶に残っているのですが、夫の引き渡しの要求を始めて20日目の時、私は希望がなくなったように感じました。同修たちと学法し、交流していた時、同修が師父は「望みがなければないほど、望みが目の前にある可能性が高いのです」[2]と説かれました。私は再び正念を発し、自分に向けて「師父と法を信じ、師父があなたに与えた道を、あなたはただ前に向かって進めばよいのです」と言いました。

 夜に夢を見ました。私は梯子に登ってガラス窓を拭いてきれいにしていました。すると、私は夫を見つけたので「誰ですか」と尋ねると「玉環(欲还[欲を返す])(訳注:玉環と欲还は中国語では同じ発音)」と答えました。師父はいつでも私を加護し、私を励ましてくださっています。ここにたどり着くまで、私は絶え間なく自分の人心を清めた結果、求めずに自ずから得ることができました。師父を信じ法を信じてさえいれば、悪いことはすべて良いことに変わります。

 その他に、私は修煉して夫に対する情を取り除きました。夫が不当に連行されたと知ったあの日、私は一晩中よく眠れず心配し、情がとても重かったのです。もし自分に長い手があれば、その手で夫をつかんでいたくてたまりませんでした。そして「夫の引き渡しを要求すること」は「人を救うこと」に変わり、警官を救いました。人を救う中で、修煉して情を取り除くと慈悲心が現れてきました。以前の夫は常人で、はかない存在でしたが、今は同修で一緒に精進しています。

 私は必ずしっかり修煉し、多くの人を救います。

 ありがとうございます。師父!

 ありがとうございます。同修の皆さん!

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法十一』「大法弟子とは何か」

 (明慧ネット第10回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/11/8/281569.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/11/27/143408.html)