【明慧ネット2020年12月21日】
尊敬する師父、こんにちは!
同修の皆さん、こんにちは!
私は1999年2月に法輪大法を修煉し始め、当時は大学生でした。21年間が過ぎ、今は中年になりました。
人生で最も華やかな時代、中国共産党(以下、中共)の法輪功学習者に対する残酷な迫害で、私は不当に実刑判決を受けました。拷問の下でも私は妥協しませんでした。私は師父と大法を信じて、ここまでやってきました。本日、私が交流したいのは「善の心で衆生に接して、慈悲なる心で真相(真実の実態)を伝える」ということです。
悪行を行う者に対しても慈悲心で善を勧める
最近、邪な中共による大法弟子のいわゆる「ゼロ運動」で、多くの同修が警察等の脅迫と嫌がらせを受けていました。私もこのことに遭いました。
師父は「しかし、そのような慈悲は一種の偉大な佛法の力の現れです。いくら良くないもの、悪いものであっても、鋼鉄のようなものでも佛法の慈悲の威力の前では熔けてしまいます。ですから、魔は慈悲をみたら恐れを感じ、本当に怯えてしまいます。それが溶けて消えてしまうからです。決して人間が想像しているようなものではありません」 [1]と説かれています。
師父の法は私の心に刻まれているようです。迫害に直面してさまよっている時、師父の言われた通りに、慈悲の気持ちで私を迫害した警察に接していました。
ある冬の夜、私は資料作りの拠点で連行されました。連行した若い警官はとても凶悪で、私が逃げていたところを彼に追いつかれ、雪の地面に倒されました。彼は私の首を絞めつけたので、私は彼に手をはなすよう説得しました。彼は他の警官に助けを求める電話をしながら、撃つぞと私を脅しました。
派出所まで連行された時、私はとても怖くて、師父の法を暗誦しました。「神は慈悲深く、最大の寛容を持っており、真に生命のために責任を持っているのであって、人間の一時の行いを重く見ているのではありません。なぜならば、神は本質から生命を悟らせ、本質から生命の佛性を目覚めさせているからです」 [2] 絶えず法を暗誦したので、内心から一種の栄光感が生まれました。無私無欲で恐れがなくなり、一瞬にして恐怖心がなくなりました。あるのは「この機会で人を救う」という一念だけでした。
翌日の午前、この若い警官が私を尋問しようとしました。まだ彼が言い出す前に、私は善意的に「昨日私のことで一晩中振り回されて、休んでいないのでしょう」と言いました。彼は驚いた顔で、まさか私が彼を気にしているとは思わなかったようです。彼の私への敵意は急に消えました。彼は「休みがあるわけがない」と言いました。私は「警察は大変ですね、今からまた私を取り調べないといけないし、早く座って休んでください」と言いました。
とても強いエネルギー場に私と彼が包み込まれ、彼は私を取り調べることを忘れたようです。私は自然に椅子に座り、よもやま話のように彼に真相を伝えました。彼は「法輪功の本は佛教をまねたものだ」と言いました。私は「あなたは佛教も分かっていないし、法輪功の本も読んでいません。ただ共産党が植え付けた嘘を聞いただけです。佛教は『戒、定、慧』を修め、法輪功は『真・善・忍』を修めており、根本から違います」と言いました。
彼は引き続き「あなたたちの師父は金品を搾り取っている」と言いました。私は笑いながら「法輪功は無償で功を伝えており、受講料を全く取っておらず、法輪功の書籍は全てネットで無料ダウンロードできます。法輪功学習者は迫害によって殺害されたり、身体に障害を負う人が少なくありません。私たちは命の危険を冒して修煉を続け、人を救っています。もし私の師父が金品を搾り取るのであれば、師父には1億人の大法弟子がおり、1人ずつ1元(約16円)を出したら、師父は億万長者になります。私たちは師父に100元でも、1000元でも喜んで差し上げます。しかし、師父は私たちから如何なる見返りも求めているわけではなく、ただ善良な心を求めているだけなのです」と答えました。
彼は窓ガラス越しに上司が来るのを見て、慌てて私に「早く立ち上がれ、上司が来ている、余計なことをするな」と言いました。私は一瞬「邪な要求に従わずに座り続けるべきか、彼の為に立ち上がるべきか」と躊躇しました。彼は善良な人なので、彼の事を考えないといけないと思い、立ち上がりました。
上司が入ってきて、何も聞き出せなかったことを知りました。私は上司が早く帰るように発正念をしました。しばらくすると上司は帰りました。私は再び座って彼に続けて真相を伝えました。彼は夢中になり、上司がまた入ってきたことに気付かなかったです。上司は何も言わず、しばらくしてまた帰りました。午前中、若い警官は大法に対する疑惑が全て晴らされ、中共の偽りをすっかり見分けました。彼の心を震撼させ、目に涙を浮かべ、震えるような声で「あなたたち大法弟子は皆良い人だ」と言いました。
名前と住所を言うことを拒否し最終的に解放された
私は一度、公安局に不当に逮捕されたことがあります。当時、私は国安部に指名手配されており、私が捕まった後、彼らは手柄を立てたと思いました。彼らは私を現地の重要人物として捕まえようとしました。私は小柄で、見た目では20歳未満のようです。私の不当取り調べを担当した警官(地元の多くの大法弟子を迫害していた)に真相を伝えましたが、彼は聞きいれませんでした。
質問に答えるのを拒否したので、彼を監視するために市公安局から人を送りました。この邪な警官は私を強く殴り、上司の前では更にひどくなりました。彼は私の髪の毛を掴み壁に叩きつけ、また殴ったりけったりして、彼はとても疲れました。「大法弟子をこれほどひどく殴ったら、彼の罪は大きくて、将来地獄に落ちるのではないか」と考えました。
そこで私は善意で「恨みはないのに何でこのように殴るのですか。私はあなたが取り調べをしたから、全ての質問に答えるのを拒否したのではなく、違う人でも同じ結果です。私は誰に対しても裏切ることをしません。善行には善報があり、悪行には悪報があります。ただの仕事ですから価値がないのです。迫害に参加するのをやめてください。家族の為に、身体を大切にするように。座って休んで水を飲んでください」と言いました。
その瞬間、巨大な慈悲の場が私たちを包んでいるのを本当に感じました。私が発した言葉は突き刺すような力を持っており、彼の心まで到達し、彼はすぐに振り返って、私の目を見る勇気はなかったのです。
部屋にいる彼を監視する警官たちがその光景に感動して「この法輪功、この法輪功、無理だ、これは無理だ」と支離滅裂な声で言いました。あんなに残酷に迫害した警官の前で、私が善を勧め、全くの悪意を持たずにいることができるとは、彼らは予想だにしていませんでした。それからこの警官は私を殴ることはありませんでした。
私は断食をして数日後、危篤状態のため病院まで運ばれ応急手当を受けました。夜は各派出所の警官に順番に監視されて、手錠と足かせをかけられていました。取り調べ担当の警官は昼間に病院に来て、自ら私の足かせを外してくれました。何回か彼は外すのを忘れました。私は胃管を入れて灌食をしており、とてもつらくて、話しができず、彼を見ると、私は指で足を指すと彼はすぐ足かせを外してくれました。ある警官は足かせを強くかけたので、足には傷跡が残りました。それをみて彼は「誰の当番ですか、酷いですね」と言いました。
私は彼の変化を感じて、彼はできる限り私の苦痛を減らそうとしました。一度、他の警官に「尋問して、彼女は何か話したか」と聞かれ、彼は「この子は強くて何も言えない。殺されても言わない」と敬服した口調で言いました。
善の心で真相を伝え人を救う
面と向かって真相を伝えたり、人を救うための電話をするにしても、相手の態度がどうであろうと、私は善の心で対処します。
師父は「皆さんに既にお話しましたが、善は装って見せるものではなく、表面で維持している状態でもありません。善は本当に心からのもので、修煉を通じてはじめて、身に付いて現れることができるのです。衆生の前であなたの話が口から出て、あなたの念が動く途端に、良くない要素を解体することができ、世の人々を害した人間の考えの要素の中の良くないものを解体することができます。それによって、人間は分かるようになり、あなたは相手を救うことができるようになります。真の善の強大な力の作用がなければ、それを解体することができず、真相を伝える時に効き目はありません」 [3]と説かれました。
ある日、私は同修と一緒にスーパーに行きました。スーパーはとても静かで、店主の奥さんと水を飲んでいる1人の若者の男性がいました。彼らに私は法輪功の修煉者であることを伝えたら、この若い男性はすぐに「法輪功は良くない」と言いました。この男性を見て、私の慈しみの心がこみ上げてきました。私は「あなたを理解しています、あなたはテレビの宣伝に騙されたのです」と言うと、この男性は涙を浮かべました。「あなたを理解している」という言葉は彼の心の奥に響きました。
邪な中共がテレビが法輪功に関する捏造した嘘のことを彼に話したら、彼は真剣に聞いていました。次の日またスーパーに行き、店主の奥さんは「昨日帰った後、あの若い男性が褒めていて、あなたの話しが上手だと言っていた」と私に教えてくれました。
電話での真相伝えも多くの経験をしてきました。常人の如何なる態度にも心が動せず、慈悲なる心で善を勧めます。ある若い男性は三退の事を聞くと「よく電話したな、父は公安局の人間だ、お前を通報するぞ」ととても怒った口調で言いました。「私たちは面識がなく、自分のお金を使い、命の危険を冒して法輪功の真相を伝えているのに、聞きたくなければ、私の善の心を感じるはずです。あなたの為であり、悪意が全くないので、あなたは通報しないと思います」と言いました。彼の怒りは一気に消えて、小さい声で「分かりました。」と電話を切りました。
一度、何人かの同修が車で真実の実態を伝える電話をしていました。1人の同修は話し出してすぐ相手に切られました。当時私たちの正念がとても強く、私は「もう一度かけてみてください」と言いました。同修はとても困った様子で、相手が聞きたくないならばもうかけなくて良いと思っていました。私は困った同修を見て、私が相手に電話を掛けました。
私は「こんにちは! お電話ができて良かったです。今、中国の人々は平安無事になるため三退をしており、私はあなたのためにも平安無事になってほしいのです。三退とは党員、団員、隊員から脱退します。どうして三退をするでしょうか。中共は政権を手に握って以来暴政をしてきて、三反、五反、粛清、文化大革命を起こし、1989年天安門広場で国を愛する大学生たちを虐殺し、1999年法輪功を迫害しました。法輪功は全世界で100以上の国や地域に広まっており、台湾だけでも60万、70万人くらいの人々が煉功をしています。台湾は私たちと同じ文化、同じ先祖であり、しかし両者の対比はきわめて大きいのです。天安門焼身事件は偽りで、法輪功に罪を着せるためです。
この時、電話の向こうでドアを開ける音、タンスを開ける音がしました。「聞いていますか?」と聞きました。この男性は「聞いている、続けてください」と言いました。私はまた多くの真相を伝えて、彼も全部受け入れて、三退もしました。最後に彼は「あなたは弁舌さわやかで、あなたを雇って私の会社に来てほしい」と褒められました。
真相を伝える電話を受けて、内心から感謝した人や電話を切りたくない人、また連絡方法を教えてほしい、更に大法を知りたい人もいました。真相が分かった人々には、法輪功の真相を広めるように勧めました。それによって自分の未来に無限な福報がもたらされることでしょう。
授業で学生を救う
刑務所から戻って来た後、同修の力を借りて学生達の為の補修講教室を開きました。当時は一対一で授業をしていたので、私たちは協力し合い、できるだけ全ての生徒に真相を伝えて三退をさせました。その後、同修は地元に戻り、私は自分で部屋を借りて補修講教室を続けました。
一対一の授業は真相を伝えやすいのですが、団体での授業はやはり難しかったのです。恐怖心があり、強い正念がないので、なかなか真相が伝えられませんでした。団体の授業は、側面から真相を伝えました。普段生徒たちと上手く付き合っており、彼らはもう3年間勉強し、今年は大学入試試験を受ける予定です。
今年の新型コロナウイルス(武漢肺炎)のため、ずっとオンライン授業だったので、まだ生徒たちは三退をしていません。もし彼らに真相を伝えなければきっと取り返しのつかない後悔が残る様な気がしました。入試試験の前、新型コロナがすこし収まってきて、教室で一対一の授業をしました。授業の後、私は明慧ネットにつなぎ、私を迫害したページを見せました。ある生徒はそれを見た後、全身を震わせ、ある生徒は涙を浮かべながら警察を罵りました。
私は真相を伝えながら、ネット(Dynamic.com)を開き、彼らの前で三退声明をしました。私が3年間教えた生徒の中で、1人の頑なな生徒以外、他の生徒は三退しました。その頑固な生徒は後で、ネット封鎖突破ソフトをもらい、家に帰ってから自分で見たいと言いました。
また良い効果を得るため、何人かの生徒に単独で授業を受けさせました。電話で「もう半年以上会ってないので会いたいです。教室で授業をします。もうすぐ卒業するので、無料です」と言いました。彼らは一対一での授業は400元(約6000円)の授業料であること知っており、生徒はとても喜んで来ました。彼からみれば無料で授業を受けられるなんて先生はとても良い人だと皆は思っていました。
何人か印象的な生徒達がいました。新しい女子生徒は、疫病が最もひどい時に、10数回のオンライン授業を受けました。彼女は「先生、私は心霊的なものを信じています」と言い、すぐ三退をしました。その時、私は感動しました。この生徒は真相を聞くためにオンライン授業を受けたのです。
また1人の男子生徒は彼自身で起こった心霊的なことを教えてくれましたが、三退には同意しませんでした。私は彼を救いたい、絶対三退させたいと思いました。師父は「真相を伝える中で、人間の根本的な問題に当たった時、同時に大法弟子が本当に自分を救ってくれていると感じたときになると、人間の分かっている一面が現れてくると思います」 [4]と説かれました。
私はこの生徒に自分の体験談を話しました。「刑務所の中で、私は自分の信仰を裏切っておらず、酷く殴られて意識不明になりました。私は断食をし、強制的にニンニクが入った塩水を灌食されました。労働改革局の副局長が刑務所に来て、テレビや新聞で宣伝したいので私に協力してほしいと言われました。もし私が同意すればすぐ釈放され、また良い仕事を用意してくれると言いました。私は彼に「もし妥協を選択すれば、快適さと富がすぐ手に入ったとしても、私の余生は深い苦しみの中で生きなければなりません。あなたの地位で分かるはずです、法輪功は何の問題もありません」と言いました。
私はこの生徒に「私は命がけの体験談で真相を伝えており、私たちが知り合ったことを大切にしたいのです。もし私がこれを言わなかったら、きっと深く後悔すると思います。もしある日、私が話したことが実際に起こるのをみたら、私が言ったことが全て真実であることを知ることになります」
この生徒は私の言葉にようやく心を動かされ「先生、私は三退に同意します」彼は言った途端にすぐに立ち上がり、右手を心臓の所に当てて「痛い、痛い」と叫びました。彼の身体は敏感であり、悪魔の印が取り消される時に彼は痛みを感じたのでした。
また2人の生徒は、しばらくぶりの授業を受け、私と話をしたいと言い、彼らにスムーズに真相を伝え、三退もできました。
以上は私の修煉の中でのささやかな体験です。師父の慈悲なる済度に感謝申し上げます。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『米国西部法会での説法』
[2] 李洪志師父の著作:『各地の説法四』「二〇〇四年シカゴ法会での説法」
[3] 李洪志師父の著作:『各地の説法五』「二〇〇四年米国西部法会での説法」
[4] 李洪志師父の著作:『二〇〇三年元宵節での説法』
(明慧ネット第17回中国大法弟子修煉体験交流会)