新型コロナワクチンは逆効果 隠れた災いが現れる(下)
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文/同根、古金

 【明慧日本2021年1月26日】上篇で、私たちは科学的角度から、中共ウイルス(新型コロナウイルス)のワクチンが無効となる原因を述べた。ワクチンのADE現象やCS現象は、歴史上の先例のように、ワクチンの重大な逆効果であると論証した。防疫できないだけでなく、むしろ毒性を百倍以上拡大することになると述べた。ワクチンの作用については図1の正四面体で説明できるが、多くの人は単純にこの四面体の一番前の正面(簡単なウイルスを予防できる)を見るだけで、他の3面(巨大な逆効果)を全く無視してワクチンに期待している。この考え方は、とても危険な状態に陥るリスクがある。

図1:ワクチンの正四面体のような側面

 引き続き、科学的な見地から分析する。表面的な事象に留まらず、より深く因果を明らかにする。

 七、イギリスの失敗したワクチンを成功とする詭弁を暴露して本当の姿を知る

 一時リードしていたイギリスのワクチンは、2020年5月21日に失敗と発表した後、23日には「部分的に成功」したと解釈を改めた。その後、1000人に試験を行い、成功を確認して普及させたいと発表した。イギリスのワクチンは本当に「成功」したのだろうか?

 1.ロジックの落とし穴、幻の成功

 ワクチンの動物実験を詳しく確認する。試験中のワクチンを注射した6匹のアカゲザルは、すべて中共ウイルスに感染した。そして鼻のウイルス量は、ワクチンを注射してないアカゲザルの量と同じであった。ワクチンを注射した6匹のうち、3匹の猿の肺は損傷が明らかであり、残り3匹の肺の損傷は明らかでないという結果だった。「肺に部分的な保護作用を果たしたので、ワクチンは部分的に成功」とは弁解できた。しかし実は専門知識がなくとも、考えてみれば以下の問題に気づく。

 ①ワクチンを接種した猿は100%抗体を生成した。しかし100%中共ウイルスに感染し、ワクチンを接種していない猿と全く同じ結果であった。よって、このワクチンは100%無効である。

 ②ワクチンを接種した猿(6匹のうち3匹)の肺に、はっきりした感染がないという理由でワクチンは成功とした。しかし残り3匹の猿の肺は明らかに感染しており、ワクチンを接種されなかった猿と全く変わらないと何故言わないのだろうか。失敗した例証を完全に無視している。中共ウイルスの軽症者は80%を占めており、はっきり症状がない人はさらに多い。よって50%の、いわゆる「成功」は、本当にワクチンの効果と言えるのだろうか。「部分成功説」はロジックの落とし穴なのだ。

 ③試験の数が少な過ぎる。「成功」の本数は3本しかないので、統計学的に意義がない。50%の割合は、なおのこと科学的根拠とならない。逆に「100%の無効」は信頼できる。

 以上のとおり、ワクチンの失敗を成功と弁解するのは詭弁であり、多くの人を惑わし間違った方向へ導いている。

 さらにおかしなことがある。中国共産党(以下、中共)のワクチンの開発は、「イギリスを超え、アメリカに追いつき」というスローガンで、もっとも最先端を走っている。6月24日、中国にはすでに6つの中共ウイルスワクチンのプロジェクトが既に臨床試験段階に入り、うち3つは第3相臨床試験に入っている。中国国営の中国医薬集団総公司(シノファーム)が開発したワクチンの第3相臨床試験は、アラブ首長国連邦(UAE)で実施されている。中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)は、ブラジルで第3相臨床試験のために9000人の試験者を募集している。

 ワクチンを成功とする基準は何か? 第3相臨床試験で抗体が生成されたら、成功と言えるのだろうか。通常であれば、科学的には「第一代S1の感染に抵抗でき、さらに大範囲の変異したS2にも抵抗でき、そして、ADE現象とCS現象を引き起こさない」の場合に成功と言える。デング熱ワクチン、RSウイルス(RSV)のワクチンではこの基準に従い、人体に少しずつ試し、失敗したら直ちに中止しており、前期の各試験の「幻の成功」は失敗に終わる。

ADE反応図

 臨床試験の段階にまだ進んでないのにも関わらず、中国のワクチンを先に軍隊や、アフリカ国民に接種することを決めてている。アラブ首長国連邦とブラジルで大規模の人体試験を行っているが、これは恐ろしいことではないだろうか。中国の今の基準では、変異したウイルスの第2波の疫病が到来しおらず、第3相臨床試験ではっきりとした危険が現れなければ、次に接種対象を広げ、数億人に勧める。ワクチンの供給は需要に追いつかないが、急速に数十億人に広がる。しかし、中共ウイルスが広範囲に第二代S2に変異するのは時間の問題である。もし第2波の疫病が到来すれば、ワクチンによって生成した抗体はS2に無効という事態に留まらない。おそらく深刻なADE現象やCS現象がワクチンの接種者に害をなし、急速に病状が深刻化し、瞬く間に死亡する。その時、第2波は全世界に広がっている。

 2.いわゆる「大局を考慮する」、偽の証拠を作る

 ある疫病の専門家は、「確かにワクチンはADE現象とCS現象を引き起こし、重症化あるいは死をもたらす可能性があります。しかし、ワクチンは1000人を救うことができ、広範囲に接種する価値があります」と言う。

 これも詭弁である。この専門家は、ワクチン接種が引き起こしたADE現象とCS現象の比率が0.1%と仮設して、1000人の中に1人だけ逆効果が現れ、999人が感染や重症化を避けられると述べている。この比率が本当であれば、誰もが賛成すると思われるが、その0.1%は幻想である。スペインかぜを振り返れば、第2波、第3波の疫病の死亡率を見るとADE現象の比率は重大で、死亡率は5%(今の米国の中共ウイルス患者の死亡率は4.7%)である。RSウイルスのCS現象を振り返って見ると、ワクチンによって80%の児童が入院し、入院した児童の死亡率は12.5% [1](米国の中共ウイルスの感染率は19.5%)である。以上のことから、その専門家の主張は誤りである。

 逆効果の可能性はどのくらいなのか、実証されていない。しかし、これまでの経験則による類推は可能だ。

 (1)中共ウイルスSARS-CoV-2は、今までで最も「智慧」のある、最も対応が難しいウイルスである。CS現象はSARS-CoV[2、3]とMers-CoV [4] の中にすでに現れている。そして、CS現象はSARS-CoV-2による死亡の主要な原因であり、その比率は小さくない。

 (2)ADE現象は、基本的に中共ウイルスの家族にも現れる現象である。SARS-CoV-2は該当家族に最も見られるウイルスで、多くの学者はADE現象の比率が少なくないと推測している。

 そうであれば、中共ウイルスの第2波の到来前に多くの人にワクチン接種を広めることは、人類を救うことのようには見えるが、結局のところ逆に人類に破壊的な影響を与える可能性がある。

 八、ウイルスは変異すればするほど、毒性は弱くなる?

 多くの専門家が、「ウイルスは変異すればするほど、毒性は強まらず、弱くなっていきます。エボラウイルスのように人を殺すと、人が死んだら体内のウイルスも死ぬので、ウイルスが生き残ることには不利になります。毒性が弱くなり人類と共存することが、ウイルスが生き残るのに有利になります。これは『進化と自然の選択』の結果です。よって中共ウイルスによる未来への影響を心配しなくて良いのです。人類の未来は大丈夫です」と述べた。この説は正しいだろうか?

 ある人は、その理論に歴史上の証拠を挙げた。「オーストラリアの本土では、カンガルーやコアラなどの袋のある動物の天下でした。1859年にウサギを輸入したところ、その天敵がいないことからウサギはオーストラリアで氾濫し、草原の生態を破壊しました。科学者はウサギの粘液(MYXV)を使ってウサギを滅ぼしました。初期の頃、ウサギの死亡率は極めて高かったのですが、徐々に死亡率は低くなっていきました。これは、ウイルスが変異しながら、毒性が低くなっていたからなのです」と説明した。

 この証拠は、「半分の真相」である。「半分の真相」なので、より惑わすものとなって、残り半分を隠した。隠された残りの半分はこうである。その後、オーストラリアのウサギには、より深刻な疫病が現れ、毒性が高くなった。 [5]

 前述の専門家の理論には実例としての証拠がなく、理論上も間違っている。ウイルスは宿主の死亡に従って死ぬことはない。他の個体に感染するか、或いは自然界で休眠状態となる。最大限に広がり、繫殖することは生物の本性である。相生相克の制約要素がなければ生体バランスは取れなくなり、先の例ではオーストラリアでウサギが氾濫したのだ。

 従って、制約の要素があれば、ウイルスは抑えらる。簡単なウイルス(天然痘)は天敵(ワクチン)が現れる前の3000年の歴史で毒性が減少していない。中共ウイルスには天敵がない。どう弱くなるというのか。このウイルスは変異によって、さらに強くなるのではないだろうか?

 (九)讒言を聞きたがり、忠言が耳に逆らう。いわゆる「良いニュース」をしっかり見直す

'图3:北京知名画家大车创作的漫画《甩锅》,讽刺中共掩盖疫情真相嫁祸海外(大车遭北京公安带走训诫)。'

中国の知名な漫画家「大車」の作品「鍋を投げる(過ちを他人に押し付ける)」

 「良薬は口に苦し。忠言は耳に逆らい、讒言が気に入る」、これは中国人が皆知っている理だ。しかし、中共は中国をコントロールして「維穏」(安定維持の運動)のため、「悪い情報を隠し、良い情報だけを話す」ことをすでに制度化した。2019年12月の月初の中共による疫病情報の隠蔽は、この制度の産物である。これで防疫のタイミングを失ったのだ。情報を把握できなかったために防疫できず、中国や全世界に巨大な損害をもたらしたのだ。「3割の天災、7割の人災」と言うが、恐らくは人災の割合はもっと高いかもしれない。人災によって天災を無限に拡大したのである。

 いわゆる「良い情報」の痛ましい教訓があっても、中共は相変わらず人災を隠し、絶えず「鍋を投げる(過ちを他人に押し付ける)」。その一方で、いわゆる「良い情報」を作ることで、別のことを隠す。特に今第2波の疫病がそろそろ爆発する時、中共は、新しいワクチンの成功(単純に抗体の生成を誘発するだけ)で世界を救うと宣伝する。「誇張する風潮」でネットで拡散し、救世主という姿で現れる。こうして全世界の人々を洗脳するのだ。このような耳に心地よい「プラスエネルギー」は無益であるだけでなく、むしろ害がある。

 ネットでは、中共ウイルスのワクチンのADE現象とCS現象について、多くの議論がなされている。しかし中共の専門家は、この議論を無視し沈黙を続けている。もし聞かれれば、「十分な証拠がない」として沈黙している。しかし、どう証拠が得られると言うのか。第2波の疫病が到来し、ワクチンによって引き起こされた重症化や急死が発生して初めて証拠を得ることになるのだろうか。それではもう遅いのではないか?

 1976年の唐山大地震の前、数十件の予報と緊急予報を中共が抑えた。当時、地震の予報は良くない情報とされ、政権の安定に影響を与えると考えられていた。青龍県(当時唐山地域に属する)だけが、中共の圧力に屈せずに人々に知らせ、全県の人々が屋外でテントに寝泊りしていた。そして7月28日の夜中に大地震が発生し、24万人以上が死亡したが、青龍県だけは死亡人数が1人(心臓病のため)であった。この予報は地震の奇跡となり、国連に記録されている。

 人を救う真相はそもそも珍しいが、中共の虚偽に包まれて、さらに珍貴となる。

 (十)対策が無駄になったら、二つの害を比べ軽い方を選ぶ

 1、遺伝子組換ワクチンは、今の難題を突破できるのか?

 中共ウイルスに対するワクチンの種類はとても多い。特に「DNAワクチン」は最新の技術である。この最新技術で、伝統的なワクチンに発生してきたADE現象とCS現象を回避できるのか?

 科学者は、DNAワクチンを遺伝子ワクチンとしているが、実は「遺伝子組換ワクチン」であることを伝えていない。正しくは「遺伝子組換ワクチン」なのだ。直接人体に遺伝子を組み換えたDNAを注射して、このDNAで「偽中共ウイルス」や「偽ウイルス」を生成して、人体に抗体を生成させる。しかし、このDNAは、人体のDNAに不可逆的な損傷を与える。これは、遺伝子組み換えがもたらす慢性的な毒性による。大量の試験により、遺伝子組み換えの毒害に対して治療方法はないことが分かっている。しかし、一部の「権威ある専門家」は、このことを見ないふりをしている。

 DNAワクチンは新しい技術で、まだ成功は一例もない。では、なぜ今、全力で開発を急いでいるのだろうか。最大の理由は、DNAワクチンの周期が短く生成が速いので、もし第2波の疫病が爆発して他のワクチンの量が不足したとしても、DNAワクチンであれば直ちに大量の生産が可能となることだ。

 もしDNAワクチンがADE現象とCS現象を回避できなければ、その遺伝子の組み換えによる毒性は、人類への破壊的影響を加速する。もしADE現象とCS現象を回避できるのなら、「今、命を救う」ことと「遺伝子組み換えによって、30年後に毒害が現れる」ことのどちらかの選択で、多くの人は後者を選択するだろう。しかし、ADE現象とCS現象を回避することは可能なのだろうか?

2、新しいワクチンに頼っても、恐らく災難から逃れられない

 「多くの中共ウイルスのワクチンには、失敗もあり、成功もある」ということではなく、実は、全て失敗するはずである。今のワクチンはすべて第一代のウイルスS1に基づいて開発したのである。例えすべて抗体を生成しても、広範囲で変異する第二代ウイルスS2に対しては無効となる。中共ウイルスの変異速度は速いので、ワクチンの開発速度は全く追いつくことができない。旧抗体が第二代ウイルスに無効であることは、科学的な法則である。さらに旧抗体は、変異したウイルスにADE現象とCS現象を引き起こす可能性が高い。歴史に例のあることであり、スペインかぜや、デング熱などで検証できる。

 以上の結論は、正四面体の全面的な考察による。「ワクチンによって抗体を生成することができる」という正四面体の一面だけでの「成功」は科学的ではない。これを全面的な「成功」のような良いニュースと誤認させ、人々を惑わせている。

   3.集団免疫、デッドエンドに陥る

 何も行わず、自然な集団免疫を考えている人もいる。しかし、集団免疫も失敗と決まっている。感染第一波で生き残った人(治った人と無症状の感染者を含む)は、第一代の中共ウイルスS1に抗体を持つが、それは自然のワクチンを接種したことに等しい。広範囲で変異した第二代ウイルスS2が到来した時、同様にADE現象やCS現象が現れ、多くの人々が亡くなることになる。もちろん、集団免疫の抗体は自然に生成されたものであり、ワクチンによって生成した抗体より人体に優しく、第二代のウイルスが到来してもADE現象、CS現象は多少弱くなるかもしれない。

 4.賢者とギャンブラー

 歴史上、賢者の成功法則は「二つの害を比べ、どちらか軽い方を選ぶ」。ギャンブラーの失敗法則は「二つの利を比べ、その重いほうを取る」であり、リスクを考慮しない。

ここで具体的に、中共ウイルスのワクチンに限って言えば、

 ①ワクチンのリスクが高すぎる。変異したウイルスは感染しやすくなり、重症化率が高すぎる。

 ②ワクチンを接種しない方が、感染率や死亡率は少ない。

よって通常であれば、リスクが小さい②を選択することが正しい。

しかしギャンブラーであれば、利だけを考慮するので、

 ①ワクチンがいったん成功となれば世界を救う「救世主」として大金と名声が得られる。成功率は億万分の一としても、賭けてみよう。

 ②ワクチンを直ちに普及させない理由は、功績より過ちを恐れているからだ。

 ギャンブラーは利益の大きい①を選択して、害を無視する。これでは失敗の可能性が億万倍に拡大し、より多くの人に害を与え、結局自分の地位も名誉も失うことになる。ギャンブラーの考え方では、億万人の命をかけてても必ず失敗し、最後には残酷な教訓が残る。

 (十一)第一波で感染していなければ、第二波で大丈夫か

 ここを読むと、多くの読者は安心して「第一波で私たちは感染していないので、第二波が来ても大丈夫でしょう。ワクチンを接種しなければ、ADE現象、CS現象が起きないのだから安心できるでしょう。何と言っても第一波の防疫にすでに成功した経験があるから」と考えているかもしれない。

 しかし、事実はそうではないかもしれない、如何なる検測手段にも限りがある。第一波の時に感染していても検出されない例もある。試薬の有効性に限界があり、検知できていないこともある。

 中国の検測試薬の合格率は30%しかなく、外国から大量に返却された。感度が低くて誤検知率が高いのだ。中国の検測は、2、3回以上は繰り返して初めて陰性であることを確かめられる。しかし3回検測してすべて陰性であったとしても、感度が低いため完全には感染されてないことを保証できない。欧米の検測の感度にも、いくら高くとも限界はある。人体内の中共ウイルスと抗体の濃度が低けば検出できないので、考えてみれば、無症状の感染者の比率はさらに高いだろう。

'图4:中方无症状感染者的比例,各地差异也大,数字游戏尤缺湖北和武汉(作者提供)。'

中国の無症状感染者の比率。地区によって相当に異なる。湖北省と武漢は含まれていない。

 中国の学者による統計では、無症状感染者率が少ない(上の図:1.83%)。イタリアは44%、米国は25~50%である。そして地域によって差異が大きい。中国国内での基準、検測が同じで、技術水準もほぼ同一であるにも関わらず、ここまで国内で差異が大きいのは検測が不完全であったか、或いは隠蔽、改竄が疑われる。よって、中国が発表した無症状感染者率は信用できない。

 前述の感度の分析で、米国では50%の感染者が無症状とされるが、実際の比率よりは低く、つまり多くの感染者がまだ検出されていない。彼らの体内のウイルスや抗体の濃度が低ければ、ADE現象を引き起こすことがないだろうか。

 全く逆で、現在の学術界では、「ADE現象を引き起こす重要な条件として、抗体の濃度の低さがある」と認識している。ADE現象は、無症状感染者や「感染されていない」と思っていた多くの人々に現れる。彼らはワクチンを接種しなくても、ワクチンを接種したのと同様にウイルスS1に抵抗できる。しかし、第二波が到来すると、多くの人々に重症化あるいは死亡をもたらす。スペインかぜのように、記録的な死亡率を引き起こすだろう。

 (十二)淘汰と救い

 古今東西の歴史における壊滅的な疫病、例えばローマ帝国を滅ぼした疫病、中国明王朝を滅ぼした疫病には共通点がある。

 ①強い感染性。大勢の人々を淘汰する。

 ②特定の時期、特定の地域で爆発的に拡散。約束されていたかのように到来。

 ③特定の人々に感染。他の人々は、これらの感染者に頻繫に接触しても感染しない。

 ④疫病は各地に蔓延。次から次へと発生する。

 ⑤ワクチンや特効薬がなく、手立てがない状態で疫病は急に消えさる。しかし数年後に捲土重来。

 中共は、今日の中共ウイルスSARS-CoV-2は、17年前のSARSと別物としている。理由として、二つのウイルスの遺伝子に20%の差分があることをあげている。しかし、隠せば隠すほど真相が現れてくるのだ。例えば、デング熱ウイルスから変異した4つの血清型のウイルスの差分は30%~35%である。差分が20%のSARSとSARS-CoV-2を別物とすること自体、科学的に誤りだ。中共ウイルスの遺伝子組み換えを意図的に無視して、すでに発見された遺伝子の広範囲の変異を隠している。この見地からは、中共ウイルスSARS-CoV-2は、17年前のSARSの第二代の可能性が高い。直接SARSから変異してきたものではなくとも、SARSウイルスの第二代のひとつである。SARSが捲土重来してきたこと、また17年前のSARS-CoVが急に消え去ったことに、科学界は茫然としている。

 このように中共ウイルスSARS-CoV-2には前述の五つの特徴がある。壊滅的な特徴がま再び現れたのだ。

 今学術界では、「同時に二種類の中共ウイルス(ある程度の変異がある)に感染したら重症化し、生存が大変難しくなる。三種類のウイルスに感染すれば、さらに難しい」と考えている。こう推測した原因は、ウイルス間でADE現象を引き起こし、互いに悪化を促しているからである。

 7月6日の国際医学雑誌『Clinical Infectious Diseases臨床感染症学』に、32ヵ国の239名の科学者が連名で発表した書簡では、世界保健機関に「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」の修正を促し、中共ウイルス(新型コロナウイルス)が空気を通して感染(飛沫感染)することを認定するよう求め、予防対策を実施して空気伝染を減らすようと呼びかけていた [6]。しかし、世界保健機関は最終的に「確かな科学証拠がない」、「まだ論争中」という理由で却下した。

 これらの科学者は、多くの感染症例から推測して、中共ウイルスが空気を通して短期間に感染できると考えた。この逆問題の方法自体は科学的である。世界保健機関が証拠が足りないと言ったのは、単に空気伝染の実際の過程について、まだ科学的に把握できていないというだけであり、この軽率な否定は科学的ではない。

 もし、世界保健機関が科学者の正しさを認定すれば、これまでの自分達の予防措置に重大な漏れがあると認め、多くの感染者に責任を負うということに等しい。さらに、各国の予防対策、特に「中国での成功した予防対策」にも重大な漏れがあるということに等しい。1メートルのソーシャルディスタンスでは全く不足している。マスクは飛沫を止めるが、空気中に浮遊する中共ウイルスの粒は止められない。これでは無症状感染者が数え切れないほどに増加するが、これは前述の検測の感度が低く漏れがあったことの結果であり、相互に裏打ちする。

 こうなったら、人類の「淘汰モード」が自然に起動され、空前絶後の大災難が来ることは間違いない。

 ここまで読むと、多くの読者は「あなたの見解は悲観的過ぎる。まさか少しの希望もないのか?」と聞くかもしれない。希望はある。救う正道は、すでに広められている。「ワクチンは人類を救う」という虚像は、人類を「幻の希望」に陥らせ、最後の救われる希望から離れさせ、数え切れない人々を滅びへと追いやっている。

 病気を治すなら、その根本的な原因を探さなければならない。中国古代の先知は「一部の天災の根源は冤罪(が発生していること)で、大赦を行えば解決できます」[7]とはっきりと話している。歴史の壊滅的な大きな疫病を見ると、「(発生している)冤罪が大きければ、疫病が深刻化する」と理解できる。正法信仰を迫害することは、人類の歴史上、最大の罪悪であり、巨大な天罰がこのようにもたらされたのである。

 史を以て鑑となし、興替を知るべし。今回の大災難を乗り越えるには、真相への門を見つけないとならない。そしてこの短い機縁を失ってはいけない。しかしどうすれば、自分が救われると保証されるだろうか。明慧ネット上に大量の例があり、最近出版した『新冠疫劫(新型コロナ疫病の大災難)』も異なる角度から同じ答えを導いている。日々増加する死亡人数は、世界の人々に警告している。

 天地はともに広々として果てなく

 世の人は何処へ向うべきか

 迷いの中で行く路を知らず

 真相こそが道しるべ

 貧しい人、富んでいる人はみな同じ

 大難を避けるすべはない

 網の一面は開かれ

 早く真相を探そう[8]

  (完)

 [1] Hyun Wha Kim,et al., Respiratory syncytial virus disease in infants despite prior administration of antigenic inactivated vaccine. American Journal of Epidemiology,1969;89。
 [2] Fan Luo, et al., Evaluation of Antibody-Dependent Enhancementof SARS-CoV Infection in Rhesus Macaques Immunized with an Inactivated SARS-CoV Vaccine. Virologica Sinica, 2018; 02
 [3] Qidi WANG,et al., Immunodominant SARSCoronavirusEpitopes in Humans Elicited both Enhancing and Neutralizing Effects on Infection in Non-human Primates. ACS Infectious Diseases, 2016,2,5。
 [4] Anurodh Shankar, et al., Immunization with inactivated Middle East Respiratory Syndrome coronavirus vaccine leads to lung immunopathologyon challenge with livevirus. Human Vaccines &; Immunotherapeutics, 2016,Jun 07。
 [5] Peter J. Kerr, et al., Next step in the ongoing arms race between myxoma virus and wild rabbits in Australia is a novel disease phenotype. Proc. Natl Acad. Sci. USA 114, 9397–9402 (2017)。
 [6] Lidia Morawska, Donald K Milton, It is Time to Address Airborne Transmission of COVID-19, Clinical Infectious Diseases, ciaa939,2020 july 06。
 [7] 李淳風(中国唐の時代):『乙巳占』
 [8] 李洪志師父の著作:『洪吟(三)』「真相を探して」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/7/23/409397.html)
 
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