【明慧日本2021年2月7日】米国バージニア州フレデリック郡委員会( Frederick County Board of Supervisors)は2021年1月27日、中国共産党(以下、中共)が宗教の良心の囚人からの臓器狩りを行っていることに対する非難決議案を可決した。地域住民に臓器移植手術のため中国に渡航することを避け、知らない間に中共の臓器狩りの共犯者にならないよう警告した。
この決議案は、多方面から信憑性のある報告で明らかになっているが、中共が宗教の良心の囚人を大規模に殺害し、彼らの臓器を売買して臓器移植に使っており、この行為は今でも続けられていると指摘した。
この決議案の副本は、バージニア州選出の国会議員と、バージニア州議会、フレデリック郡議会議員に提出することになっている。
2021年1月27日、中共の臓器狩り非難決議案を採択したバージニア州フレデリック郡委員会 |
決議案の発起人「中共は法輪功学習者などの臓器を強制強奪している」
決議案の発起人でフレデリック郡委員会のメンバーであるショーン・L・グレイバー (Shawn L. Graber )氏は、「本決議案は、フレデリック郡の住民と医療界に、臓器移植のために中国へ渡航することの危険性について教育するものだ」と話す。
同氏は、臓器狩りは法輪功学習者(以下、学習者)の身に起きており、他の団体の人にも起きているという。
決議案の発起人ショーン・L・グレイバー 氏 |
郡委員会メンバー「世界に真相を伝えてくれた法輪功学習者に感謝する」
フレデリック郡委員会のメンバーであるデビッド・D・ステグマイヤー(David D. Stegmaier )氏は、「中国には少なくとも7000万人の学習者がいる。この数字は共産党員を超えている。中共政権の学習者への命令の執行を含む迫害と拷問を脅威と見なし、あらゆる方法で禁止する」と述べた。
フレデリック郡委員会のメンバーであるデビッド・D・ステグマイヤー氏 |
3人の法輪功学習者が証言
バージニア州在住の学習者・アレックス・ワンさんは、法輪功に関する決議案の会議で法輪功を紹介した。「法輪功は『真・善・忍』を原則とする古からの精神修煉法です。1999年までは、中共の調査では、修煉者が7000万~1億人までに拡大し、かつ、法輪功は人体の健康の改善に非常に効果があると結論付けました」
「しかし、当時の中共の指導者・江沢民は嫉妬と被害妄想に陥り、他人の意見を聞き入れずに独断で1999年7月、法輪功迫害を始めたのです」
バージニア州在住の学習者・唐さん(女性)は、中共が主に学習者を対象に、強制的な臓器狩りを行っていることについて証言した。「目下、私たちは中共の犯罪を阻止することができずにいます。しかし、私たちは当地の住民が無実の人々を殺害する共犯者にならないよう防ぐ事ができます」
バージニア州在住の学習者・ケリー・ヌニェスさんは、「共産主義政権が犯罪を犯すとき、いつも他人を巻き込もうとしています」、「あなた達の決議案は、すべての郡民に中共の臓器狩りを警告することができます。私は信じていますが、これは生命を救えるだけでなく、そして、同様に重要なのは、人々の良知を救えるのです」と決議案の意義を強調した。
フレデリック郡委員会の会議に出席した学習者・アレックス・ワンさん(左)、唐さん(中)、ケリー・ヌニェスさん(右) |
2021Jan27PassedResolutionOH_FrederickVA.pdf(決議案英文)
フレデリック郡委員会決議
中共が支持する良心の囚人からの臓器狩りの報告に基づき、フレデリック郡の住民と医療界に、臓器移植のために中国に渡航することの危険性についての教育を行う。
広く知られ信憑性の高い報告で明らかになっているが、中国において移植用の臓器を入手する目的で、宗教団体や少数民族の良心の囚人を大量に殺害している。
中国法廷(The China Tribunal)は、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷が開廷する前に、独立した人民法廷を主宰したイギリスのロンドンに住む検察官のジェフリー・ニース氏によって主宰された独立法廷である。長期の公聴会を経て2019年6月18日に出された裁決では、「中国で囚人を殺害して臓器移植の行為が継続して行なわれている」という。
人権弁護士のデービッド・マタス氏、カナダの元アジア太平洋事務次官のデービッド・キルガー氏、ジャーナリストのイーサン・ガットマン氏が2016年6月に発表した調査報告書によると、「中国において国家が資金を支援し主導した臓器移植システムを完成させ、軍と民間の医療システムを巻き込んだ産業規模の臓器移植が行なわれている」という。デービッド・キルガー氏が2016年、欧州議会での演説で同じような事を述べた。
2016年6月、国家(中共)系統的に批准した良心の囚人からの臓器狩りを非難した。
この問題についてのメディア報道はほとんどないが、しかし、フレデリック郡の住民の十数人がフレデリック郡の監督委員会に懸念を表明している。
フレデリック郡の住民は、臓器移植のために中国への渡航を決定する前に、中国の臓器供給源について十分な情報を得るべきであり、フレデリック郡委員会はこの点についての意識向上を支援したいと考えている。
これらのことを鑑み、フレデリック郡委員会の決議により、我々は、中共の指導と保護の下で行われている臓器狩りの不道徳な行為を非難する。
決議案は、フレデリック郡の住民とフレデリック郡とその周辺地域にサービスを提供する医療関係者に、臓器移植のために中国に渡航することによって生じる不公平を解消し、地元の市民に、強制的に良心の囚人からの臓器狩りの行為に加担しないよう促す。
この決議案の副本は、バージニア州選出の米国会議員と、バージニア州議会、フレデリック郡議会議員に提出する。
2021年1月27日、この決議案を採択した。
主席:チャールズ・S・デヘイヴン・ジュニア(Charles S. DeHaven, Jr.)
決議案に賛同した委員
ショーン・L・グレイバー(Shawn L. Graber) 氏
J . ダグラス・マッカーシー(J . Douglas McCarthy)氏
ロバート・W・ウェルズ(Robert W. Wells)氏
ブレイン・P・ダン(Blaine P. Dunn )氏
デビッド・D・ステグマイヤー(David D. Stegmaier) 氏
職員:クリス・C・ティアニー (Kris C. Tierney)氏が 署名
フレデリック郡委員会