【明慧日本2021年4月1日】アメリカのジョン・A・シンドラー医学博士は、数年前に『こころと身体の法則』という本を出版し、人間の病気の76%は心の病であると指摘し、マイナスな考えを排除して楽観的な考え方を身につけることが養生と病気回復の鍵であると述べている。この本は30回以上再版され、100万部以上売れ、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーのリストにも載っている。
しかし、人間の病気や不幸を引き起こす根本的な原因はそれほど単純なものではない。中国伝統文化の「天人合一」の考え方では、善悪の思考の結果が、生涯を通じて心身の病気や家族の不幸の主な原因になると言われている。以下の物語を参考にしてみよう。
1、不謹慎な怒りと笑いの報い
宋の学者である何遠の弟が烏墩に住んでいた時、杭州の于潜区の長官・沈純良と親しくなり、沈純良の品格と豊富な知識を気に入っていた。沈の妻は目が見えなかったが、生まれつきの失明ではなかった。何遠の親戚である黄陛は、科挙試験で進士に選ばれた後、すぐに結婚した。ある日、その奥さんが目の病気になり、治癒できないと医者に診断され、黄陛は母親や兄からの圧力に耐えられず、失明した妻と離婚した。その女性は容姿端麗で、事情を知らない人々は彼女が失明していることに気づかないほど普通に見えていた。沈純良は彼女と結婚し、暮らしていた。
結婚から数日後、沈純良はある官庁に着いた夢を見た。突然、赤い服を着た人が入り、中央に座り、両側に大勢の官吏が立っていた。その後、赤い服を着た人は、ある商売人を呼び、この商売人が約束した通りに納品していなかったと言い、大変な怒りようで、棒で叩くようにと言った。商売人はちょっと言い訳をしたので、赤い服を着た人はさらに激怒し、草を燃やして商売人の目を燻らせた。それを見ていた沈純良は笑った。
突然、ある声が聞こえた。「あなたはこれを見て、同情しないばかりか、笑っていましたね。この赤い服を着た人は、今生のあなたの妻です」。その瞬間、目が覚め、沈純良は「不思議ですね、因果応報は嘘ではありません。あなたは怒りのあまり他人の目を焼いてしまい、人生の半分は目が見えなくなってしまったのです。私はその笑いの報いで、目が見えないあなたと結婚しました。笑いと怒りの過失でさえ、これほどの報いに遭うのに、悪を積み重ねた人はどうなるのでしょうか、自分の来世のために考えなければなりません」と、夢で見たことを妻に話した。
2、同情心が湧いてきた瞬間、子どもの病気が治った
乾隆25年、山東省濰坊市に李福という貧しい男がおり、40歳で、5歳の子供がいた。李福は都会に出稼ぎに行き、ようやく銀20両を貯めて、故郷に向かっていた。
李福が歩いていると暗くなり、道端に小さな明かりを灯している家があり、彼は寒いので火の側で身体を暖めて一休みしたいと思い、少しお邪魔した。その時、家の中でお婆ちゃんが、ベッドに横たわっている病気の孫の看病をしていて、それは悲惨な光景だった。李福が事情を尋ねると、「今日、病気の孫が危篤に陥り、医者は高麗人参のスープで治ると言いましたが、費用は銀20両だと言われ、とても支払えません」と言うので、李福は躊躇することなく、銀20両を差し出した。
李福は家に戻ると、息子は痩せ細っていて、大病を患っていたように見えた。妻が言うには、「この子は不治の病を患っていたのですが、ある夜、おばあさんが来て高麗人参スープを飲ませてくれた夢を見て、その後に治りました」。李福は時間を詳しく聞くと、まさに途中で銀を差し出してそのお婆ちゃんに渡した時であった。李福は自分の懐を見てみると、なんと銀20両がそのまま入っていた。「天の厚愛は計り知れないものだ」とつぶやいた。
3、悔い改め、命が救われる
遼寧省凌源市の農村に住む羅さん(60代)は、農業を営み、仕事をすると若者に負けないくらい元気が溢れている。
1999年、中国共産党と江沢民集団は、法輪大法を迫害し始めた。 羅さんは当局の嘘の宣伝に騙され、法輪功と法輪功の師父を罵ったり、法輪功の資料を破ったり、法輪功学習者(以下、学習者)への迫害に参加したりした。法輪功を学んでいる娘さんは「善悪には報いがある」と何度も言い聞かせたにもかかわらず、悪いことをし続けていた。
3年も経たないうちに、羅さんはすべての歯が抜け落ち、目がはっきりと見えなくなり、手足も機能しなくなり、まるで廃人のようになってしまった。丈夫な体は日に日に衰え、喋れなくなり、脳血栓、糖尿病などが次々とやってきた。
ある日、羅さんはある学習者を訪ね、「私はどうなってしまうのだろう。注射しても薬を飲んでも効かない、これで終わりだ」と悲しげに言うと、その学習者は、「お兄さん、前にも言いましたが、信じてもらえませんでしたね。壁に貼っている法輪功の資料は、村の人々に読ませるもので、誰も剥がさないのに、あなたは破ったり罵ったりしていました。悪の報いに遭ったのです」と優しく説明しました。
学習者は「あなたは元気になりたいですか? 方法があります」と言うと、彼は 「どんな方法ですか?」と聞きました。「あなたの娘さんの家には大法師父の写真があります。あなたは師父の前で線香を立て、跪き、自分の過ちを認め、今後二度と法輪功を敵視しないと心から懺悔し、師父にお願いすれば、師父は助けて下さいます」と教えた。羅さんは、その時恥ずかしくて、何も言わなかったが、家に帰って言われた通りにした。
一週間後、羅さんは再び学習者の家の前に来て、羅さんは元気な声で話せるようになり、農作業もできるようになった。まさに、過ちを悔い改め、命が救われたのである。
4、善良な人を迫害するのを止め、心臓病が自然に治った
凌源市佛爺洞郷前杖子村の大利さんは、誠実な人で、学習者が迫害されていることを聞いて非常に同情し、渡された資料をしっかりと読み、三退もした。
2009年3月28日の午前、大利さんは村の東にある菜園で仕事をしていたところ、佛爺洞派出所の警官がやって来て、村の数人の学習者の情報を尋ねた。大利さんは警官らに「あなた達は一日中、学習者ばかり見て何をしたいのですか? 泥棒や悪い人のことを見て見ぬ振りをして、善良な人だけを迫害しようとしているのでしょうか。それが楽しいとでも思っているのですか? 早く帰って下さい」と言った。すると、警官らは立ち去った。
2カ月後のある日、大利さんは凌源市第一人民病院で診察を受け、心筋炎と診断され、医師からは手術が必要だと言われ、翌日、再び検査を受けたところ、心筋炎の症状が消えていた。医師や看護婦たちは、手術をせずにどうやって治ったのか、と不思議に思った。大利さんを知っている人は分かっていた。大利さんは学習者を守ったから、善の報いが得られたのだ。