上海市で数十人の法輪功学習者が採血を強要される
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 【明慧日本2021年5月26日】2020年7月来、上海の数十人の法輪功学習者が警官に騙されたり、硬軟取り混ぜた戦術で脅かされたりして採血を強要された。中国共産党が全国で法輪功学習者のDNAデータベースを構築するためだという。採血以外、不当に収集された学習者の情報は写真、筆跡、電話番号、指紋、身長などもある。

 甘泉派出所の警官による採血強要

 普陀区甘泉派出所だけで、今年4月から5月にかけて、警官らが現地の法輪功学習者から採血を強要しようとしたのは十数件あり、学習者への心身のダメージは大きかった。

 甘泉派出所の警官らは4月28日、現地の学習者・瞿睦潔さんの家に押し入り、瞿さんから「法輪功の修煉を堅持する」という返事を得た後、採血しようとした。瞿さんはやむを得ず床に座って採血を断固阻止し、「警官スタッフナンバーを記録する」と言った。近所の人が騒ぎが聞こえて見にきた後、警官らは立ち去った。

 4月27日、上海市国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)、甘泉区派出所の警官ら4人は鍵屋を連れて学習者・呉暁潔さんの家に駆けつけ、鍵をこじ開けて室内に押し入り、採血を強要した。それまでも、1年近く家を出ていなかった呉さんは常に警官らに嫌がらせをされ、監視されていた。

 4月26日午後、宜川派出所の警官ら一団は学習者・呉煜琴さんの家に押し入り、呉さんを一階まで引きずり下ろして、裸足のまま派出所に連行した。派出所で、背が高くて力持ちの男性警官4、5人が呉さんの手を抑え、無理やり採血をした。呉さんは手にも足にも広範囲の傷跡が残っている。当日夜8時ごろ、呉さんは帰宅した。

 チベット南路に住む90歳の学習者1人が、4月29日午後、押し入ってきた警官3人と居民委員会(社区と呼ばれる居住地区を管理する自治組織)の委員1人に掴まえられ、手の指からの採血を無理やりされた。

 石門二路派出所の警官ら4人は鍵屋を連れて70歳の瀋芳さんの家に押し入り、年配者の身体を抑えて、腕を掴み、採血を無理やりした。「国の規定だ」と警官らは言った。

 2020年1年間、上海市だけで少なくとも30人以上の学習者が採血を強要された。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語://www.minghui.org/mh/articles/2021/5/21/425988.html)
 
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