上海当局、国際輸入博覧会開催中に法輪功学習者への監視を強化
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 【明慧日本2024年12月27日】2024年11月5日から10日まで上海で開催された今年の中国国際輸入博覧会において、中国共産党政権の法輪功学習者(以下、学習者)に対する監視は最も厳重な態勢だった。

 上海当局は地元民を募集し、学習者の「監視員」となるよう訓練した。2024年10月29日から、これらの監視員は市内各地に派遣され、学習者の家の外で待機した。彼らは交代で勤務し、24時間体制で監視を行った。学習者が家から一歩も出ないたびに、監視員は写真を撮り、地元の街頭委員会や警察署に提出した。

 普陀区(ふだく)で一緒に暮らす70代の唐宝芝さんと50歳前後の娘の陳瑶さんは、博覧会開催中に厳しい監視下に置かれていた2人の学習者だ。普陀区家庭安全課、東新路派出所、談家渡路警察の捜査官が母娘の写真を上海市警察に提出し、市警察は顔認識機能を備えた広範囲に及ぶ監視システムを使って2人を追跡した。

 監視システムは、市内のどこででも唐さんや陳さんを発見すると、すぐにその地域の巡回警官に通報し、2人を嫌がらせしたり逮捕したりするよう指示した。陳さんは就職面接に向かう途中で江寧路派出所の警官らに連行されたが、数時間後に釈放された。翌日、陳さんと母親が食料品の買い物に出かけると、監視員が後をつけてきた。2人の女性は帰宅した後も、警官が嫌がらせに来たという。

 11月11日、食料品店に行く途中の唐さんは警官に呼び止められ、派出所に連行してさらに尋問すると脅された。容赦ない嫌がらせで、唐さんは動悸と全身の衰弱に悩まされた。

 近くの浙江省に住んでいた唐さんと陳さんは、法輪功を実践したために何度も拘禁された。唐さんの夫・陳文謙さん(学習者)は、迫害の結果、日付は不明だが死亡した。

 博覧会開催中に監視されていたことが知られている他の地元の学習者には、徐妮霞さん、劉順明さん、尤秀雲さんらがいる。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/11/20/485216.html
 
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