【明慧日本2025年4月9日】(中国=明慧記者)明慧ネットの報道によると、中国共産党(以下、中共)の長期にわたる迫害の中で、2025年3月に少なくとも13人の法輪功学習者(以下、学習者)が死亡したことが判明した。そのうち9人は女性学習者、3人は男性学習者である。今年1月から3月までに、合計35人の学習者が迫害により死亡している。
実例1、王忠瓊さんは長期にわたり迫害され、死亡当日にも嫌がらせを受けた
四川省什邡市の学習者・王忠瓊さん(85)は、26年間にわたり中共による様々な迫害を受け続けた。長期にわたる監視、尾行、嫌がらせ、頻繁的な家宅捜索、強制連行、洗脳班への拘束、不当な判決、年金の剥奪などの迫害を受け、重病に苦しみ、2025年3月8日または9日に亡くなった。王さんが亡くなったその日の午前中、地元の派出所の警官は「訪問」を口実に嫌がらせをした。
王忠瓊さん |
王さんは什邡市馬井鎮の馬井病院で退職した薬剤師で、1997年3月2日に夫の龔学良さんと共に法輪功を学び始めた。二人は法輪功を学んだ後、すぐに病気が治り、身体が軽くなり、近所との関係も良好で、家庭も睦まじくなった。王さんは地元の煉功場のボランティアの担当を務め、法輪功の教え「真・善・忍」を実践し、より良い人間になるよう努力した。
江沢民集団による法輪功への迫害が始まって以来、王さんは善意を持って法輪功迫害の実態を人々に伝えたが、そのために中共から残酷な迫害を受けた。
王さん夫婦は2021年10月と11月、地元の警官により路上で2回連行され、家宅捜索を受けた。2022年7月8日、王さんは什邡市裁判所により1年6カ月の軟禁処分と8,000元の罰金を科され、夫の龔さん(今年88歳)は1年の軟禁処分と5,000元の罰金を科された。軟禁期間中、地元の警官は毎月、自宅にやって来て嫌がらせを行った。
2024年3月、王さんは当局によって年金を停止された。そして2025年3月8日(または9日)、85歳の王さんは苦しみの中で亡くなった。
王さんが亡くなったその日の午前中、什邡市方亭派出所の警官らは「訪問」の名目で嫌がらせを働いた。
実例2、4年間不当拘禁された吉林省の王鴻彦さんが死亡
吉林省大安市の錦華派出所の警官は今年初め、再び学習者・王鴻彦さんの家に押しかけ、強制的に写真を撮るなどの嫌がらせをした。これにより王さんは極度の精神的・身体的な苦痛を受け、肝硬化による腹水の症状が再発し、全身がむくんだ。そして2025年2月9日の夕方にこの世を去った。享年52歳。
王鴻彦さん |
王さんは4年間不当に拘禁され、2021年に帰宅した時、体は酷く痩せ細り、顔色はひどく黒ずみ、青あざや紫あざがあり、全身の皮膚はまるで地面のように真っ黒で、腹部は膨らみ、下肢は腫れあがっていた。その後、病院で検査を受けた結果、肝硬変腹水と診断された。
王さんは2008年から法輪功の修煉を始めた。当時、彼女はB型肝炎を患っていたが、法輪功を学んだ後、健康を取り戻し、病気一つない体になった。
2013年1月31日、王さん、王艶さん、紀輝さん、小岳さんの4人の学習者は、農村部で法輪功の資料を配布していたところ、大安市国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)と古城郷派出所の警官らに連行され、留置場に拘束された。当時、王さんは迫害により高血圧で昏睡状態に陥ったため、大安市国保によって1万元(約20万円)をゆすり取られ、保釈された。その後、警官らが何度も王さんの家へ行って連行しようとし、懲役刑を科そうとしたため、王さんは、放浪生活を余儀なくされた。
2017年10月9日午後、白城市国保、大安市国保、および慧陽派出所の警官らは、王さんの母親・張鳳玲さんの家のドアをこじ開け、入室してパソコン、プリンターなどの私物を押収し、張鳳玲さんとその場にいた陳玉梅さん、王さんを連行した。
2018年5月15日頃、洮南市裁判所は不当な裁判を開き、王さんに懲役4年の実刑判決と罰金5000元(約10万円)、母親の張鳳玲さんに懲役2年、執行猶予2年と罰金5000元を言い渡した。
実例3、20年間住所不定の生活を余儀なくされた張慶華さんが死亡
張慶華さん |
黒竜江省佳木斯市の学習者・張慶華さんは、幼い時期から体が弱く、病気がちだったが、勤勉で学ぶことに熱心であった。高校を卒業後、「黒竜江省八一農垦大学」に進学し、卒業後には自ら学び、会計士の資格を取得した。
1995年、張さんは法輪功を学び始め、心身ともに多大な恩恵を受けた。しかし、法輪功を学び続けたとして、長期にわたり中共による迫害を受けた。
2000年4月30日、張さんは電車で七台河市勃利県を経由した時、勃利県公安局により検問され止められた。警官は法輪功の先生を罵り、先生の写真を踏むよう強制したが、張さんは拒否した。その結果、警官に連行され、ハルビン市にある黒竜江省戒毒労働教養所に2年間拘禁された。
2005年12月7日、張さんは佳木斯市前進区裁判所で不当な裁判を受け、懲役3年の実刑判決を言い渡され、黒竜江省女子刑務所に拘禁された。冤罪を終えた後も、張さんは20年にわたり住所不定の生活を送っていた。そして、2025年2月9日に亡くなった。享年58歳。
実例4、南昌市の喩芳荘さん 冤罪を終えてから一年足らずで死亡
江西省南昌市の90代の学習者・喩芳荘さんは、2024年5月20日に冤罪を終えて帰宅した後、身体の状態が次第に悪化した。しばしば意識を失い、昏睡状態に陥ることが多く、次第に人が分からなくなり、身体の痛みが頻繁にあり、歩けなくなり、転倒しやすくなった。2025年2月9日未明、喩さんは亡くなった。享年93歳。
喩さんは、1996年に法輪功を学び始めた。「真・善・忍」の教えに従い自らを律し、心身共に恩恵を受けた。しかし、法輪功の無実を伝えたとして、何度も中共に身柄を拘束されて迫害を受けた。
2020年12月21日、喩さんは西湖区裁判所により裁判を受け、懲役6カ月、罰金2000元の不当判決を宣告された。最終的に刑務所外での執行となった
2023年11月21日の夜、警官は喩さんを自宅から強制的に連行し、拘禁した。喩さんの話によると、刑務所内で両足に足かせをかけられ、3日間動けない状態で過ごした。また、入浴している際には、受刑者に頭から熱湯をかけられた。さらに、食事の際、受刑者らは食べ物を奪い合い、喩さんは残したものしか食べられず、時には全く食べずに寝てしまうこともあった。刑務所側は喩さんに上の寝床を割り当て、91歳の喩さんは毎日、上の段に登ったり降りたりしなければならなかったという。
実例5、湖北省宜昌市の夏継梅さん 生前受けた迫害
湖北省宜昌市の葛洲壩に住む夏継梅さんは、1999年7月20日の迫害が始まる前から法輪功を学び始めた。当時、夏さんは重度の子宮癌にかかっており、法輪功を学んだことで病気が回復し、健康になった。
夏さんの息子も法輪功を学んでおり、2016年4月に不当に連行され、懲役3年6カ月の刑を言い渡され、範家台刑務所に拘禁された。息子は2019年10月に釈放され帰宅したが、中共の「ゼロ行動」の影響を受け、夏さんと息子は引き続き重点監視対象となり、安穏な生活を送ることができなかった。葛洲壩の国保、派出所、コミュニティなどの関係者は、しばしば夏さんの家に行き嫌がらせを行い、監視し続けていた。長期にわたる高圧的な恐怖の中で、夏さんの健康状態は徐々に悪化した。目がぼやけ、足に力が入らなくなるなどの症状が現れた。
絶え間ない高圧的な迫害の下で、夏さんの身体は大きなダメージを受け、目はますますかすみ、本もはっきり読めなくなった。足もだんだん弱くなり、外出するときは息子に支えられて歩いていた。2025年2月2日、夏さんは亡くなった。享年79歳。
(続く)