長沙市の張霊革さんに対する裁判を、70人の警官が警戒
■ 印刷版
 

 【明慧日本2021年6月5日】5月の長沙市は寒くてじめじめしている。長沙市当局の法輪功学習者(以下、学習者)への迫害は一層激化している。学習者・張霊革さん(52歳女性)は5月8日、長沙瀏阳裁判所で秘密裏に裁判が開廷された。法廷警官のほか、当局はまた70人の公安警察を出動させ、裁判所周辺を大げさに警戒した。

張霊革さん

 これほど大規模な警戒は、検察庁のある検察官もびっくりしていた。「私は長年働いてきたが、たった1人に対する裁判、しかも女性の裁判に、これほど多くの公安警察を出動させたことなど見たことがない」と語った。

 消息筋によると、ちょうどその時、長沙市でいわゆる「邪教に反対する会議」(中国共産党こそ本当の邪教)が行われ、会議に出席した610弁公室の人員ら30人は法廷の裁判にも出席したという。

 法曹界の消息筋によると、裁判は一つの手順だけで、裁判の前に、当局はとっくに学習者の刑期を決めているという。家族が依頼した弁護士も当事者と面会できず、更に、現地の司法局に談話を強要されたり、脅されたりした。

 2020年10月27~28日、長沙公安局は警官を大量に出動させ、現地の学習者20人以上を連行した。4人の警官が27日の夜11時を過ぎた頃、張さんの母親の家に侵入して、張さんを連行した。 

 警官らは室内に侵入すると、すぐに張さんの手を後ろに回して手錠をかけ、張さんの母親を抑えつけて「ベッドに座って動くな!」と命令した。 警官らは携帯電話を奪い、家の中をくまなく捜索し、数冊の大法の本を押収した。 2時頃、警官はスリッパも履かさず裸足のままの張さんを張さんのアパートに連れて行き、捜索し写真を撮った。 

 張さんは1997年に法輪功を学び始め、それから、いままで以上に善良で誠実になった。法輪功の教えを堅持し、法輪功についての真相を伝えたとして何度も連行されて拘禁され、判決を下された。2002年、張さんは懲役6年の実刑判決を下されて刑務所に拘禁され、2008年になってやっと出所した。13カ月後、張さんは再度、労働教養1年6カ月を強いられた。

 2014年3月、張さんはまた懲役3年6カ月の実刑判決を下された。2017年に出所した後、張さんは再び何度も洗脳班や留置場に2日~数日間、または10日ごとに拘禁された。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/3/426532.html)
 
関連文章