【国際ネット法会】 疫病の期間 議員や人々に真相を伝える
■ 印刷版
 

文/ドイツの大法弟子

 【明慧日本2021年6月27日】

 尊敬する師父、こんにちは!

 同修の皆さん、こんにちは!

 私はドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州の法輪功学習者(以下、学習者)です。2001年に正式に修煉に入りました。20年間、私は時々刻々師父の慈悲に見守られ、導かれる中で今日まで歩んできました。

 一、禁止令の中で、方式を変え一刻も休まずに真相を伝える

 中共ウイルスが世界中で急速に拡大しているため、2020年3月中旬にドイツで緊急事態宣言が出されました。仕事の帰りに、私は市内中心地の商店街を歩いて回りました。両側の店は閉まっており、窓はほとんど暗く、広い大通りはいつもの賑やかさが消え、急いで歩いている2、3人だけを見かけ、寂寥感が漂っていました。

 土曜日に、人の出入りの様子を確認するため、もう一度、商店街を回ってみると、平日と変わらない状況でした。私たちの学法グループが、真相を伝える主な方法は週末に活動を開催することです。皆が平日には自分のことやプロジェクトをやり、週末には基本的に活動に参加します。急にイベントができなくなり、街を歩いている人が少なくなりました。でもまだ救われていない人がたくさんいて、どうしたらいいでしょうか。

 大紀元の特別号がすぐに印刷され、中国共産党(以下、中共)の嘘と隠蔽で、武漢新型コロナウイルスは2カ月間、いかなる対策もなく世界中に拡散し、世界各国が最も肝心な防疫タイミングを逃してしまったという内容が暴露されました。グループの皆が交流した後、他の都市のように、まず、市政府などの政界に特集号を送ったり、病院のポストに投函したり、市街地で個別に配布することを決めました。しかし、配布する時に受け取ってくれる人は非常に限られており、当時、スーパーでマスクがなかなか入手できなかったので、みんなが社交距離を保つようにしました。ドイツ人は、中共に騙されて自分たちの生活に混乱をもたらしたことを知っているので、私を見て、「おや、中国人だ!」と言って避けていました。ある日、数人の高校生が私を見て、「中国ウィルスだ!」と叫んだこともありました。邪悪な中共は、中国人も外国人も含めて世界中の人を毒害しました。

 4月下旬には一部の禁止令が緩和され、週末のイベントが可能になりましたが、感染拡大は収まりませんでした。警察に申請書を送ると、翌朝早く警察から電話がかかってきて、署名用のボールペンの消毒方法を心配したり、歩行者に積極的に配らないように、2メートル離れるように、細かいところまでやり方を説明されました。私は「プレゼント用のペンは100本以上あり、使用後すぐに消毒し、配布する際にはマスクやゴム手袋を着用します」と答えました。 警察官は納得しましたが、「気をつけてください」と繰り返しました。 その後、3都市で活動を開催した時、警察官は実際に活動の様子を見て、理解してくれました。この1年間、私たちはイベントを開催する時、マスクと除菌剤を使用する以外、自由に活動することができ、いつもと変わりませんでした。

 禁止令が解除された後、3都市での初回のイベントは成功しました。数週間後、私たちが住んでいる都市で頻繁にイベントを開催しましたが、地元の住民ばかりで、遠くからの人はあまりいませんでした。人の出入りが少ないため、1人で資料を配布し、他の5~6人はみな煉功を繰り返しました。他の同修にも感想を聞いてみましたが、やはり顔なじみの人が多く、すでに資料を受け取り、署名した人がほとんどでした。

 学法の時私は、師父の「いま目の前に届けてあげました」[1]という言葉に心を打たれました。私はその時、「師父は宇宙大法を慈悲深い方法で弟子に与えて下さった。私たちも真相を人々の家まで届けることができる」と思いました。疫病が蔓延している今、自粛令がまだ出されており、グループでの集まりや旅行はできないので、多くの人が失業したり、在宅勤務したりして、ほとんどの人が家にいます。そして、皆と話し合った結果、真相を伝えるイベントとポスティングを同時に行った方が良いと思いました。

 最初、富裕層エリアで配布しました。2020年は中共ウィルスの影響を受けて、神韻の公演はありませんでした。すでに神韻のチケットを購入した衆生に失望させないように、資料を配布しました。このように、地元の二つの都市と神韻公演を予定している都市は、もれなく配布しました。他の地域の同修も期せずして配布しました。

 私たちが住んでいる州は、ドイツの全人口の4分の1を占める1800万人が住んでいるドイツ最大の州です。グループ内の学習者は10人弱で、二つの都市に住んでいます。私たちの街からオランダの国境までの地域では、40〜50ほどの小さな市や郡があり、ほとんど裕福なドイツ人が住んでいて、より伝統的な雰囲気を持っていますが、そこには学習者がいません。

 このような状況を踏まえて、昨年の秋から今まで、約20の小さな市や郡に資料を配りました。私たちが訪問する団地はとても美しく、住民たちもとても温かく、会う度に挨拶を交わしてくれます。

 配布が終わるたびに、皆がとても幸せな気持ちになります。皆が対面で学法することはできませんが、違う形で衆生を救っていますので、全体的に向上しました。 昨年から、ネット上で学法が始まりましたが、参加者は2人から4人でした。今では皆が上がってきて、勉強しています。しっかりと法を学ぶことができて、はじめて有効に人を救うことができる、と実感しています。

 二、州議会議員に真相を伝える

 2019年4月、私たちの州で神韻公演が終わった後、交流会で私が住んでいる市が中国の大手企業と5Gの契約を結んだことを知り、州議会議員に真相を伝えなければならないと思いました。私は議員宛の手紙を書き、もう1人の同修は丁寧に校正してくれました。また、一通一通の手紙を準備して、異なる党派の8人の州議会議員に送りました。

 9月26日、州議会から電話があり、手紙を受け取ったこと、議会で法輪功と中国での人権迫害について話してほしいことを告げられ、同行者を3、4人連れて来ても良いと言われました。当日、ドイツの第二党である社会民主党の議員から、招待状が届きました。同修と話し合い、日時と人数を決めました。

 10月9日の朝、国内の労働教養所で迫害を受けた同修を含む5人が行きました。州議会に着いて、議事堂に入る前に発正念をして、師父の加持をお願いしました。 私の市の選挙区には4人の議員がいて、もともとその内の2人の議員に会う予定でしたが、あるベテランの議員は会議があるため、特別にお詫びメッセージを書いてくれました。4人目の議員も秘書と一緒に来ました。

 同修たちはよく協力し、真相を伝える1時間の中で、議員たちは真剣に耳を傾け、時々質問をし、秘書は丁寧に記録しました。議員たちは資料を大切に収めました。その後一緒に写真を撮り、今後も協力すると言いました。 彼らが正しく選択できたことに対して、私たちは安心し、縁のある人を連れてきて下さった師父に感謝しています。

 三、議員は「7.20集会」に出席、中共による法輪功への迫害を非難

 昨年6月、私は「7.20集会」の案内文を数人の州議会議員に送り、同時にドイツ連邦議会の2人の議員にも初めて案内文を送りました。禁止令の期間中のため、招待状は出しませんでした。6月末のある日、議員から電話がかかってきて、集会に出席できると言いました。その時、私はすぐにその議員の名前を思い出せなかったので、「大変ありがとうございます。メールを頂けないでしょうか?」と、すんなりとメールを送信してほしい理由を伝えました。その議員はすぐ応じてくれました。電話が終わった瞬間、これは師父の按排だと分かり、心の中で「師父、ありがとうございます!」と言いました。当時、私は新しい会社に入ったばかりで、毎日学ぶことが多く、とても緊張していて、議員の電話を受け取った時には頭の中が真っ白になって、どう対応すればいいかわかりませんでした。

 メールを開いてみると、B先生だと分かりました。先生は自分の党派と私たちの選挙区の3人の議員を代表して出席すると書かれていました。私たちの州では、何年も前から政治家が直接集会に参加して邪悪な中共の迫害を非難し、法輪功を支持する声をあげてもらいたかったのです。私は嬉しく思うと同時にプレッシャーも感じました。たった一度、2時間弱会っただけなので、この先生がどのくらい法輪功を支持しているか分からず、「来ると言ったが実際に来なかったらどうしよう? スピーチがずれたらどうしよう?」というマイナスの考えが浮かんできて、不安を感じました。

 その20日間、私はずっと「一つの心も動じなければ、すべての動きを制することができるのです」[2]という師父の法を暗記し、発正念の口決を唱えて良くない念を排除しました。そして、集会の意義と背景を先生に説明し、何度も連絡を取り合い、7月20日の集会当日の昼12時、B先生が元気な姿で来られました。

 炎天下の中、B先生はスピーチが終わっても引き続き司会の同修と交流し、その場にいて私たちを支持しました。1時間後、皆のスピーチが終わった頃、B先生は汗びっしょりになっていたので、私はすぐコーヒーを出して、飲みながら話をしました。私たちのメディアはまだ取材をしていないからです。私が中国のことを話すと、先生は「今日ここに来てスピーチをした以上、今後中国に行けなくなることは分かっています。中共は私にビザを発行してくれないでしょう」と言いました。また、先生は「今後、何かがあればいつでも言ってください。私にできることは何でも協力します」と言ってくれました。その日の取材も大成功でした。

 私たちの集会は午後になっても続いており、B先生はすでに集会の写真を自分のフェイスブックに投稿し、法輪功が迫害されていることを政界で広めました。

 また、集会の前には、ベルリンの2人のドイツ連邦議会議員から、中共政権による法輪功への人権迫害を非難するとともに、7.20集会の成功を祈る祝辞をいただきました。今回の集会では、初めて州議会と連邦議会から計6人の議員の支持を得ました。

 今年の4月、ドイツでは禁止令が強化されている中、B先生はいくつかの困難を克服し、直接会う機会を作りました。2人の協調人は「本当に特別なケースだ」と言いました。 4月29日、私たち3人は再び州議会に行き、​新しい議題を提出し2人の議員と話をしました。先日、この議題を前向きに考えて、実際に取り組んでいる最中だという連絡が届きました。

 修煉の道を振り返って、自分自身の一歩一歩の前進と向上、プロジェクトの成功、衆生の支持と一人一人の署名など、すべては大法から与えられた正念と正しい行いによるものです。実際に考えてみれば、修煉して以来、私たちの生活、仕事、三つのことは、すべて師父が些細なところまで按排して下さっているのです。

 師父はこのように説かれています。「大法弟子の修煉は個人の円満成就だけのためではなく、師に手伝って衆生を救い済度するためです。大法弟子は使命を背負っているのです。これは皆さんが大法弟子になれたことの理由です」 [3]

 私は精進している同修と比べてまだまだ距離があります。私自身、まだ初心貫徹の状態になっておらず、安逸心も非常に強く、いま努力しています。私は「法を正す時期の大法弟子」の称号にふさわしくなり、自分の使命を果たせるよう、師父の教えを忘れずに、師が法を正すことを手伝って衆生を救いたいと思います。

 師父に感謝いたします!

 同修の皆さんに感謝いたします!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「最後の執着を取り除こう」
 [3] 李洪志師父の経文:『ヨーロッパ法会に参加する大法弟子の皆さん、こんにちは!』

 (2021年国際ネット法会)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/15/427003.html)
 
関連文章