黒竜江省鶏東県裁判所 3人の学習者に判決と罰金
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 【明慧日本2021年7月27日】黒竜江省鶏西市の法輪功学習者(以下、学習者)・包万明さん(50歳男性)、周克銘さん(53歳男性)、滕淑麗さん(51歳女性)の3人は2021年4月23日、鶏東県裁判所のオンラインで不当に開廷された。そして先日、包さんは懲役9年と罰金10万元、滕さんは懲役7年と罰金8万元、周さんは懲役4年と罰金5万元の判決を宣告された。

 一、鶏西市公安局と鶏冠区公安分局の警官は学習者を連行する

 周さんが法輪功迫害についての資料を配った際、中国共産党当局の法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じた人に通報された。そして、鶏西市公安局、鶏冠区公安分局、永昌派出所、鉄西派出所の警官に尾行され監視された。2020年10月12日に包さん、滕さん、周さんの3人が連行された。

 公安分局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官は、滕さんの家を家宅捜索した後、滕さんを連行した。当時、東北はすでに寒くなっていたが、滕さんは長袖の服を着ないまま、鶏冠区公安分局に連行された。公安分局で警官は2時間ごと交代して滕さんを監視し、一晩中睡眠を許さず、トイレに行くことも許さなかった。滕さんの財布に入っていた3000元の現金も警官に押収された。

 同年11月18日、包さん、滕さん、周さんの3人は逮捕令状を発付された。3人は鶏西市留置場に6カ月間拘禁された。

 二、鶏東県検察庁、裁判所の違法行為

 2021年4月23日午後、鶏東県裁判所はオンラインで3人の学習者を不当に開廷した。学習者の家族の数人が傍聴した。法廷で、包さんが依頼した弁護士の弁護と学習者3人は自己弁護をしたが、裁判所と検察官は裁判中、態度が非常に悪く、弁護士と学習者本人の弁護を阻止しようとした。

 法廷で、包さんは「私がいない状況下で法輪功の真相資料の数を捏造され、それに、なぜか私は所持していないものを持っているとリストに入っています」と警官と検察官の違法行為に対して主張した。

 滕さんは法廷で、鶏冠区公安分局の警官に虐待されたことを訴え、「法輪功への信仰は合法です。学習者に対する迫害は違法です」と言った。

 周さんは「検察側に問われた罪の根拠はありません。法輪功の真相資料を配ったのは、人々に法輪功が迫害されている事実を知ってもらうためで、危害を与えていません。「罪」という「証拠」とされた法輪功資料の数も違います」と言った。

 弁護士は裁判所に法律に基づき「不起訴意見書」を渡した。法廷で弁護士は「訴訟手続きに違法行為が存在しています。学習者の居住地が鶏東県にないのに、鶏東県裁判所で裁判を受けています。法輪功は邪教という法律的根拠はありません。検察庁は当事者が法律、法規の実施を破壊したという証拠は提供していません。立案や公安機関の捜査、押収、召喚などの過程で、法律に関する違法行為があります。当事者は主観上、法律の実施を故意的に破壊しておらず、その行為は社会的に危害を及ぼしていません」と話した。

 弁護士は、「国家の『新聞出版総署令第50号』の中に法輪功書籍を解禁する規定があり、法輪功書籍を所持するのは合法です」と言った時、女性検察官は「我々はこれに従わない」と言った。弁護士は当事者が所持した法輪功迫害の資料の数の違いに対して、再度調べてほしいと要求した。

 最後に、検察官は裁判所に、包さんに懲役10年と罰金、滕さんに懲役7年と罰金、周さんに懲役4年と罰金という判決の提言をした。そして、2021年6月2日、裁判所は3人の学習者にそれぞれ、判決を言い渡した。

 三、鶏東県裁判所の違法行為

 鶏東県裁判所は毎度、法輪功学習者に対する開廷の際、違法操作を行っていた。2018年3月28日、鶏西市の学習者・鄭金萍さん、鶏東県の学習者・劉淑雲さんに対する不当な開廷の前、鄭さんの夫は鄭さんの弁護人としての申請をしたが、案件の責任者である副裁判長に拒否された。開廷の日、裁判所側は学習者の家族に通知せず、傍聴も弁護も許さず、秘密裏に開廷した。そして、鄭さんと劉さんはそれぞれ、懲役4年4カ月と罰金5万元の判決を宣告された。

 2020年11月18日、虎林の学習者・官延鳳さんは鶏東県裁判所に開廷された際、娘を第二の弁護人として申し出たが、法廷に入ることさえ許されなかった。官さんの弟の嫁1人しか傍聴ができなかった。

 2018年1月15日、学習者・隋桂蘭さんは、梨樹鎮派出所の警官に連行された後、鶏東県裁判所に起訴された。隋さんは弁護士を雇った。2018年5月23日、弁護士は電話で裁判所の副裁判長に連絡したが、「私はいま北京で研修している。この案件を担当をしていない」と言った。案件の責任者は刑事裁判長徐忠祺だと知った弁護士は、徐裁判長に電話をかけたが、質問に対して回答をもらえず、かえって個人情報を聞かれた。弁護士は一つ一つ答えたが、その後、徐裁判長に電話やショートメールをしても、一切返事はなかった。家族も電話やショートメールをしたが、返信はなかった。

 5月25日、家族は裁判所へ行き、案件担当の徐裁判長に会いに行ったが、不在だった。そして、電話しても繋がらなかった。徐裁判長が弁護士を避ける行為は違法行為であるため、5月28日午前、隋さんの家族は鶏西市中級裁判所の陳情事務室に行き、徐裁判長を訴えた。しかし、そこにいる職員2人は法輪功の案件と聞いて、「法輪功の案件は、受け付けない、説明もしないという内部の通達がある」と話し、鶏東県裁判所や鶏東県政法委員会へ行くように家族に言った。そして家族が「今、案件があると必ず起訴する、訴えがあると必ず受け付ける、という規定があるではありませんか」と聞くと、「とにかく、鶏東で聞いてください」と言われた。

 そして、家族はまた、鶏西県裁判所に戻り、窓口で案件の責任者の廷長のオフィスに電話をした。女性の職員が電話を取ったが、廷長がいないと言った。家族は廷長の携帯にもかけたが、出なかった。

 その後、家族は何度も電話をかけたが、相変わらず出ることはなかった。

 それで、第1回の開廷の時、隋さんは弁護士が来ないことで、出廷を拒否した。そして、担当の徐裁判長は、弁護士に出廷をさせないようにするために、隋さんに「弁護士はこの案件を受け取らない」と騙し、第2回の開廷をした。そして、2018年6月25日、隋さんは懲役3年と罰金1万元の判決を言い渡された。

 四、鶏西市の学習者が受けた迫害事例

 2020年8月21日、鶏西市城子河区法輪功学習者・王玉梅さんは同区公安分局の警官に連行された。その後、鶏東県裁判所に懲役3年の実刑判決を宣告された。

 王さんは離婚して、1人で息子を育てた。元夫は王さんが連行されたことを知って、色々な人や、色々なところを訪ね、王さんの解放を求めた。しかし、王さんは解放されなかった。それで、ショックを受けた元夫は突然、脳出血で倒れ応急手当を受けたが翌日死亡した。

 王さんの弟は姉の連行を知って、心配で仕事に集中できず、2本の指を折ってしまった。80代の父親は毎日、涙を流しながら、娘の帰宅を待ち望んでいるという。

 当局の法輪功学習者に対する迫害は、学習者本人にも家族にも深刻なダメージを与えた。家族が裁判所に王さんに対する判決に異議を申し出たとき、裁判官は「3年の刑は妥当である」と言った。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/7/11/428021.html)
 
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