【明慧日本2021年8月5日】陝西省渭南市富平県の法輪功学習者(以下、学習者)・張軍全さん(53歳男性)は、かつて中国共産党当局の裁判所に2回、計15年8カ月の判決を言い渡され、2回とも渭南刑務所に収容された。2021年3月末、張さんは再び地元の派出所の警官に連行され、富平県留置場に送られ拘禁された。
張さんは、陝西省渭南市富平県留古鎮の郭喬村に在住で、法輪功を学んだ後、真・善・忍の基準で自分を律し、良い人になるように努力し、心身ともに恩恵を受けた。しかし、中国共産党は1999年7.20から法輪功迫害を開始した。法輪功を学び続けているとの理由で、張さんは15年以上も刑務所に拘禁されていた。
2004年、張さんは法輪功が迫害されている事実を人々に伝えたため、警官に連行された。その後、懲役8年の実刑判決を宣告され、渭南刑務所に収容された。
2012年10月18日、富平県の国内安全保衛部門の警官は張さんを連行した。そして、2013年秘密裏に張さんに懲役7年8カ月の判決を下した。張さんは再度、渭南刑務所に送り込まれた。
渭南刑務所は、元々重刑者を拘禁する刑務所で、中に16の監区がある。拘禁されている大多数の受刑者は死刑執行猶予や終身刑である。2005年11月、陝西省610弁公室、陝西省刑務局は、陝西省の各刑務所に拘禁されていた男性の学習者全員を、渭南刑務所に移送した。
同刑務所は「転向」しない学習者に対して、強制「転向」をさせる手段として、まず立たせること、買い物の制限をする。刑務所は入所者に朝6時に起床、夜10時に就寝という規定があるものの、立たせる罰を受ける学習者が昼に1、2時間休めるか、あるいは休みを与えないまま1日中立たせることもある。ある学習者は、連続40時間も立たされた。この学習者は、最終的に立ち続けられなくなったので、休憩を要求したが、殴打されてから休憩が許された。
トイレに行くことを制限することも同刑務所の迫害手段の一つである。一部の学習者に1日に3、4回しかトイレに行かせないと制限されている。そのため、学習者たちは水を少なめに飲む、あるいは飲まないようにするしかできない。警官は学習者に対して、罵ったり殴ったり、侮辱したりすることは常に行っている。ある学習者を「転向」させるため、警官は毎日、平手打ちを与え、胸部や胃を猛打した。
拷問の再現:学習者を鉄の椅子に座らせる |
もし、以上の方法で学習者を屈することができなければ、鉄の椅子に座らせ鉄のベッドに固定させるなどの拷問を加えることにしている。鉄の椅子には4つの鉄環があって、それぞれ両手首と両足首(四肢)を固定するのである。固定されて動けない学習者を殴打したり、鉄環をきつくしたりして苦しめる。学習者の四肢に食い込んだ鉄環は血の跡ができる。さらに、鉄の椅子に座らせたままの学習者を殴打し、トイレに行かせないなどの迫害を加えている。
刑務所側は吊るし上げる刑も常に行っている。学習者の両腕を背中に回し、手錠を鉄の欄干に繋ぎ、数時間から1日中そのままにすることもある。
そのほか、同刑務所は学習者を独房に拘禁、吊るし上げて殴打し、暑い日に太陽の日差しに晒したり、寒い日でも長時間の体罰、長時間の奴隷労働などの迫害手段を使っているという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)