【明慧日本2021年8月30日】河北省唐山市豊南区の法輪功学習者(以下、学習者)・王会林さん(女性)は2021年8月10日、自宅でベッドに寝たきり状態で、唐山市ラン南裁判所に不当に開廷をされ、懲役6年6カ月の判決を宣告された。
王さんを含む唐山市豊南区の法輪功学習者13人は連行され、2021年7月20日、唐山市ラン南裁判所で開廷された。裁判の途中で王さんは体調不良になったため、その日に判決は宣告されなかったが、その他の12人は全員、判決をくだされた。
2021年8月10日朝6時、黄各庄派出所の警官6人は王さんを派出所に連行しようとした。警官らの目的は、派出所で王さんに対する裁判を行うためだった。しかし、王さんは警官に従わなかった。
当日の9時過ぎ、ラン南裁判所の車が王さんの家に向かった。11人の人員が車から降り、王さんの家に入った。健康状態が悪かった王さんは、ベッドで横になっていたが、人員たちはその場で王さんに対して不当に裁判を行った。派出所の警官、村の書記、村の委員、村の医者も王さんの家に呼ばれていたので、王さんの家の中は大勢の人員でいっぱいになった。
王さんの長女は「あなたたちは、何をするのですか? 母はもうすぐ70歳になる老人です。ここまで酷いことをするなんて! 母はどんな罪を犯したというのですか」と、家に来ている人員たちに訴えかけた。
裁判所の人員は、「これは我々の仕事だから、協力してほしい」と言った。
長女は「一体何を協力してほしいのですか? 母に何かあったら、あなたたちは責任を取ってくれますか? 母の罪名を言えないのなら、母の開廷はできませんよ」と言った。
その後、検察官は「本を印刷したとか、本の作成をしたとか」という捏造したいわゆる「証拠」を読み上げた。実際、王さんは2年しか学校に通っておらず、家には本を作る設備もない。
検察官は「法律の実施を破壊した」という罪を王さんに被せた。そして、王さんは懲役6年6カ月の実刑をくだされた。その場で、王さんは自分がどの条の法律を破壊したのかと聞くと、答えなかった。11時になって、やっと彼らは立ち去ったという。
事件の経緯
2020年8月12日朝、唐山市豊南区、豊潤区、路南区、天津寧河区の公安局は50~100人ほどの警官が出動し、50数人の法輪功学習者を連行して、同時に家宅捜索を行った。その日に連行された学習者・董建全さんは2020年10月25日、迫害により死亡した。
8月12日朝6時過ぎ、豊南区黄各庄鎮紅花園村に住む王さんは、黄各庄鎮派出所の警官に連行され、8月15日に豊南区拘留所に送られた。入所前の身体検査で、王さんは高血圧症だったため解放され、帰宅させられたが、住宅監視を行うと告げられた。鎮の政法委員会の副書記と村の書記は数回も王さんの家に行き、嫌がらせをし、「三書」を書くように強いたが、王さんはすべて拒否した。王さんは彼らに法輪功迫害の真実を伝えた。9月25日午前10時過ぎ、警官は王さんを鎮の保健所に連れて行き、血圧を測定して、26日も27日も王さんを豊南区病院に連れて行き、血圧測定をして、PCR検査も行った。
9月28日朝7時、派出所の警官は王さんの家に行き、「お前の逮捕令状を発付した」と告げ、王さんに唐山市安康病院で身体検査をするようにと要求したが、断られた。その後、王さんは豊南病院へ連れて行かれ、身体検査をされた後、唐山市第一留置場に送られた。留置場での血圧の検査結果は210/110(mmHg)だったので、警官は王さんを家に送り、「6カ月の住宅監視をする」と告げた。
10月20日10時過ぎ、黄各庄鎮派出所の警官2人は王さんの家に行き、家族に逮捕令状にサインを要求した。10月28日午後、男女2人の検察官は王さんの家に行き、法輪功を誹謗中傷する内容のものを読み上げ、王さんにその紙にサインするよう強要したが、王さんは拒否した。
2021年1月6日午前、派出所の警官2人は王さんを派出所に連行し、ラン南裁判所の人から王さんに召喚状を渡し、「住宅監視の決定書」にサインを強いた。王さんは断った。
連行された13人の学習者は一斉にラン南県裁判所に提訴された。学習者4人は唐山市第一留置場、学習者2人は豊南区留置場に送られ、拘禁された。7人は帰宅したが、住宅監視をされた。
ラン南県裁判所は学習者たちに対して、2021年1月20日、21日に不当な開廷を予定したが、疫病の蔓延のため、取り消した。
2021年7月20日、13人の学習者は開廷された。王さん以外の12人はそれぞれ判決をくだされた。
しかし、2021年8月10日、健康状態が悪くベッドから起き上がれなかった王さんは、家で不当な開廷をされ、懲役6年6カ月の実刑を言い渡されたという。