黒龍江省樺南県の常秀華さん 1年以上監視された末死亡
■ 印刷版
 

 【明慧日本2021年8月28日】(黒龍江省=明慧記者)黒龍江省樺南県の法輪功学習者・常秀華さんは、樺南県公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の関係者らに1年4カ月にわたって監視され、平穏な生活ができず、病状が悪化してしまい、2021年6月16日に亡くなった。享年53歳。

'常秀华在病榻中'

病床での常秀華さん

 2020年2月20日、常さんは朝市で買い物をしたあと、自宅に帰ろうとしていたところ、突然、2人の男に背中を押され、もう1人から片腕を掴まえられた。続いて、公安局の者だと名乗った男性は、常さんのリュックを開けて中身を引っ掻き回したりして、常さんを直接樺南県公安局の地下室まで連行した。常さんは自分を連行した警官の名前を尋ねたところ、男性は「名字は李だ、みんなが私のことを知っている」と答えた。後で、彼は樺南県公安局の国保の隊長・李暁林であることが明らかになった。

 常さんは鉄の椅子に手錠をかけられ座らされた。1人の女性人員が身体検査をするために来て、常さんの家の鍵、身分証、携帯電話、財布の中の数百元をみつけ押収した。その後、他の人員がやってきて交代で不法に尋問を行った。

 李暁林は、また6、7人の警官を率いて、手錠をかけられたままの常さんを連れて、常さんの自宅に行き、運転免許証、車の鍵、法輪功の書籍などの私有物を押収した。李暁林はさらに車庫の場所を尋ねた。そばにいた警官がバールを手に持ち、「教えなければ壊すぞ、すべてを駄目にしてやる」と脅した。その後、ガレージのドアが開けられ、車内のすべての私物が警官に持ち去られた。

 翌日、常さんは佳木斯市留置場に連行されたが、疫病の期間中でPCR検査が困難なため、入所しなかった。その後、自宅に戻された常さんは「居住監視決定書」を渡され、「モニターによる6カ月間居住監視し、李隊長の携帯電話でも随時監視できる。一歩も区外に出ることは許されない」と告知された。

 半年後の8月20日、李暁林は「今日から1年間は、保証人を立てて尋問を待つ段階に入り、県外への移動を禁止し、5000元の保証金を支払わなければならない」と常さんに告げた。

 2020年12月7日、李暁林ら4人は、再び常さんの家に行き、嫌がらせを働いた。

 2021年1月21日、李暁林ら4人は常さんを検察庁に連行し、公文書を担当者に渡して去っていった。その時、常さんは体は衰弱し、顔色も悪く(出血が半年ほど続いていた)、座ることさえできなかった。常さんの様子を見た検察庁の担当者は「家に帰っていいですよ。後日に行いましょう」と言った。

 2020年2月20日から12月10日までの270日以上にわたって、住宅監視された常さんは、自分の人権を守るために、県政法委員会、県婦女連合会などの十数部門に手紙を送り、中国共産党による法輪功への迫害の実態を伝えた。

 常さんは人身の自由がなく、485日間ずっと監視される中で、静かに療養することができず、病状が悪化し、2021年6月16日に亡くなった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/8/18/429714.html)
 
関連文章