純粋な善念を発するのは、あなたのため
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年9月10日】各地の村や町の住民に資料を届ける時に、真相を知らない人たちが妨害し、邪魔をしてくることがよくありました。さらに、公安局に通報されたり、大法弟子が殴られることもありましたが、師父の保護と加持の下で危険を無事に乗り越えて、何の問題もなく資料を世に送り出すことができました。

 一、純粋な善念を発するのは、あなたのため

 私たちが鉱山に真相資料を届けに行き、到着したのは夜の11時を過ぎていました。ある鉱山労働者の玄関に資料を届けたところ、犬が猛烈に吠え始めました。急いでこの家を離れようとしましたが、突然ドアの明かりがつき、ドアが開き、ひとりの男性が「何をしているんだ? 止まりなさい」と叫びました。

 このまま離れてはいけないと思った私は、急いでこの家に戻り、男の前に立ちました。彼に資料を手渡すとこう告げました。「あなたに真相を届けにきました、読んでみてください」。「私は見ません」と彼は叫びました。私はまた、「あなたたちは地下で採掘しているので、とても危険です。普段、『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と誠心誠意に心から唱えれば、危険にさらされることはありません。たとえ危険に遭ったとしても、これらの9文字の言葉を誠心誠意に唱えれば、危険を無事に乗り越えられます」と話しました。

 男の態度は180度変わって、「そうですか? では、ありがとうございます」と言ってくれました。私はもう一度彼に「覚えておいてください、ドアの上に定期出版の真相雑誌がありますので、それを持ち帰ってよく読んでください、真相を理解することはあなたに祝福をもたらすことができます。お邪魔しました」と言いました。

 私が帰るとき、彼は後ろで「犬に噛まれるなよ!」と念押しに言ってくれました。

 このような予期せぬ事態は、これまでもたびたび発生してきました。時にはすごく緊張したこともありましたが、どんなに緊張しても、相手のためを思って心の底からやっていました。どんなに相手の態度が悪くても、優しい言葉で伝えます。「心から9文字の言葉を唱えれば、安全で祝福を得られます」。彼に伝えた後、私も9文字の言葉を念じ、心の底から、または一念の思いを「一言一句、相手の心にしっかりと響くように」と発しました。

 実は、私が相手のために善念しかないとき、すでに当時の空間場の恐怖の要因を薄めたり、或いは崩壊させることができました。その時、私の心は相手が救われることしか望んでいませんでした。

 2016年頃の夏に、私たちは資料を配るために比較的大きな村に行きました。当時も深夜の12時過ぎになりました。ある家の前の三輪車に真相雑誌を置いて、帰ろうとしたところ、素っ裸で電動のこぎりを持った背の高い男が歩きながら私に言ってきました。「何をやっているんだ? 私の三輪車に何を入れたのか?」私は彼に微笑みかけて、「こんな時間まで起きていましたか。あなたの車にパンフレットを置きました。私は法輪功の学習者であり、あなたに真実を伝えるために来ました。私たちもきっと縁があります。またもう二冊あげます。なぜ多くの現役幹部が権力から転落したのかを知ることができます」と話しました。このとき、彼の口調も和らいできて、「どうして昼間に届けに来ないのか?」と言ってきたので、私はこう説明しました。「一つは昼間働いていること、もう一つは私が真実を語らなければ、共産党は人々に真実を隠し続けます。こんなに遅い時間になってしまって、お休みのところをすみません」。その後、彼は心配そうに「気をつけて」と言ってくれました。

 どんな人にも善良な心で接し、衆生済度を一番に考えていれば、心も口調も自然と穏やかになります。また、党文化で培われた無関心、疑心暗鬼、警戒心、無礼などの意識や行動を牽制する役割も果たします。

 二、予期せぬ事態に遭遇したとき、師父がそばにおられると必ず思うこと

 ある時、とても辺鄙で遠い村に行ったとき、同修が4、5人の村人に囲まれ、全員が工具のつるはしや鉄 の棒を持っていました。「どこからきたのか? 何をしているんだ? 他に何人いるんだ?」と問い詰められました。遠くから聞こえてきたので、同修が困っているのではないかと思い、私は急いでそこに向かいました。

 そこに着くと、私は人の群れの中に押し入り、質問した男性に「お兄さん、私たちは真相資料を届けにきました」と言いました。「何の真相資料? 見せて」と聞かれたので、私は彼に定期出版の真相雑誌と「風雨天地行」と書かれたCDを手渡しました。

 彼はそれを見て、「ああ、法輪功ですか。私たちは法輪功と関わりません」と話し、話すときの声のトーンがガラリと変わりました。

 彼は「こんなに遅い時間に、君たちは4、5人で家々を回っているからね。私たちはこのエリアの治安を守っているので、質問しないわけにはいかないだろう」と話しました。私は、「そうですね、聞くのは当然ですよね。私たちが来るのもちょっと遅かったので」と言いました。

 私は彼らに、「今は交通機関が発達しているとはいえ、まだ発展過程です。もし誰かが困ったとき、急病になったとき、法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしいと誠心誠意で念じれば、必ず危険を福に変え、必ず災難を無事に乗り越えることができます」と話しました。彼らは笑って去っていきました。

 その中の1人の若者は、それまでとても意地悪だったのですが、彼は親身になって 「犬に噛まれるなよ 」と優しく言ってくれました。世の人が善の一面を現したとき、私は彼らが救われることを本当に望みました。

 私たちは真相資料を届けに行くたび、師父に弟子たちの正念を加持していただくようお願いしています。実際、師父はいつも私たちと一緒にいてくださいます。師父がそばにおられると、自然と恐れがなくなり、すべてが安全に思えますが、師父がそばにおられるからこそ、無事に乗り越えることができます。

 三、真相資料を世の人に送るとき、マイナスの考えを持たないように

 非常に遠く、歩いて行くには大変な場所にある小さな町で、真相資料を届け終わったとき、ある男性と出会い、「こんな夜中に何をしているんだ」と聞かれました。村の皆さんに真相を届けに来たと言うと、彼は非常に不満げに「ほら聞いてみて、あなたたちは村中の犬を吠えさせて、みんなは休むことができない」と言われました。「ごめんなさい、すぐ帰ります。真相資料を差し上げますので、読んでみてください」と言い、真相の小冊子を彼に手渡そうとしました。しかし、「読みません」と断われました。

 私はとても失望して、憤りの感情を持ってしまいました。その人は普通の農民には見えなかったし、彼に好意を持っていたので、彼が真相を受け入れてくれると確信していました。しかし、「要らない」の一言で、私は党文化の中で培ってきた憤りをかき立てられました。「なに様だ、真実を伝えてあげているのにいらないなんて、好意を無駄にしている」という考えが浮かびました。歩きながら考えていると、いつの間まにか車を止めたところに着きました。

 車に乗り込み、走り去った後、ドライバーの同修とこの件について話しました。これを聞いた同修は、「これは正しい考えではありません。私たちは人々を救うためにここにいるのだから、その人が受け入れられないからといって恨みを持つべきではありません。このような間違った考えは修正すべきです。」と言いました。同修に言われて、私は今まで考えていたことが間違っていたことに気付き、適時に修正すべきだと思いました。

 もうすぐ街に着くという頃、一台のバンが道を渡ってきて、私たちにそのまま待つように合図しました。私は車から降りると、質問され、携帯電話でナンバーを撮られ、派出所に行くように言われました。街に入るとすぐ派出所だったため、私は彼に真相を話し、同修が車の中で発正念をしていました。

 その時、後ろから別のバイクがやってきて、私たちを威嚇するようなことを言ってきました。その時、私たちは動じることなく、ただ真実を伝え、またバンの運転手にさらに4冊の真相雑誌を渡し、彼にそれを受け取ってもらいました。

 後から来たバイクの男性は、車に乗っている2人の同修を見たいと言うので、「どうぞ、見て」と私は言いました。 聞けば、彼はバンを前に出させ、後ろからバイクでやってきて、私たちの様子をうかがっていたのだと言います。 彼は私たちのことを、悪い行いをしている人のように思っていたそうです。

 表面的にはそう見えますが、本当の理由は、私の心にある党文化の人心が、この事態を招いたのではないでしょうか? もし、同修が注意してくれなかったら、どんな騒動になっていたか分かりません。

 師父が「当時邪悪な中共による弾圧と迫害が始まろうとしており、私は『一つの心が動かなければ、全ての変動を制することができる!』と皆さんにお話しました。」[1]と説きました。

 この出来事を通して、私は自分の執着心を見つけました。衆生は救いにくいのではなく、私の思いやりが足りないのでした。真実を受け入れるかどうかにかかわらず、衆生には慈悲を持って接するべきです。その時は受け入れられなくても、根気よく続けていれば、いつまでも受け入れられないわけではありません。「良識を喚び返さんと信じず」[2]。悪意を持って接しないだけでなく、純粋な善念を発しなければなりません。「彼が真相を教えてくれる他の大法弟子に出会い、真実に耳を傾け、再び大法に救われる機会を逃さないように」

 「善の最大の現れは慈悲であり、慈悲は巨大なエネルギーの現れで、すべての正しくないものを解体することができます。」[3] 師父のこの法は、これまで真相を伝える中で最も深く心に響いています。より多くの慈悲を修め、より多くの衆生を救うことができますように。

 注:
 [1] 李洪志師父経文:『各地での説法五』「二〇〇五年カナダ法会での説法」
 [2] 李洪志師父著作:『洪吟三』「済世」
 [3] 李洪志師父経文:『各地での説法九』「二〇〇九年ワシントンDC国際法会での説法」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/8/22/429868.html)
 
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