11年6カ月間拘禁された羅文斌さん さらに懲役1年の実刑
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 【明慧日本2021年9月29日】(江西省=明慧記者)南昌市青山湖区の元中学校教師の法輪功学習者・羅文斌さん(43歳男性)は2020年9月1日、同市南昌県蓮塘鎮で法輪功の資料を配布していた時、南昌県幽蘭郷派出所の警官らに連行された。秘密裏に懲役1年の実刑判決を下された羅さんは刑期満了となり、最近、南昌県留置場から帰宅したことが分かった。

 2021年の旧正月、羅さんの高齢の母親が転倒して亡くなった。羅さんの父親は南昌県留置場に、羅さんを家に帰らせて母親と最期の別れをさせてほしいと懇願したが、留置場に冷たく断られたという。

 羅さんは1998年末に中国伝統の気功である法輪功を学び、仕事の中では法輪功の理念である「真・善・忍」を守り、他人のことを優先に考え、勤勉で真面目に勤務し、生徒に対して愛情と責任感があり、学校の教師と生徒から認められていた。

 累計11年6カ月の実刑を言い渡され、精神異常になった

 1999年7.20、中国共産党の江沢民集団による法輪功への残酷な迫害が始まってから、羅さんは自分の信念を貫き、迫害の実態を人々に伝えたとして、2回家宅捜索を受け、3回拘束され、2回判決を言い渡され(計11年6カ月)、数千元の罰金を科された。また、公職を除名され、資格証書(大学卒業証と教師の免許)を取り上げられた。以来、羅さんは体が弱まって仕事ができなくなった。

 2001年2月、羅さんは四川省営山県で法輪功の資料を配布していた際、地元の警官に連行された。1週間後、南昌市に連れ戻された羅さんは、懲役7年の実刑判決を宣告され、江西省豫章刑務所に拘禁された。そこで羅さんは、激しい殴打、空中に吊るされる、長時間立つ、刑務所の規則の暗記、管を挿入されて灌食、超負荷の労働などの拷問を受けた。さらに、地面に押し倒され、束ねた金属ハンガーで頭を殴られた。昼夜を問わない拷問の末、羅さんは朦朧とした状態になり、2008年2月26日、7年間の冤罪を経て、ようやく解放されて帰宅した。

 2009年9月17日の早朝、羅さんは法輪功の掲示物を貼っていたところ、警官に連行され、懲役4年6カ月の実刑判決を言い渡され、南昌刑務所に拘禁された。

 刑務所で、羅さんは過酷な労働をさせられ、立ったままの姿勢を強制され、睡眠を奪われ、トイレに行くことも許されず、数日間連続して吊るし上げられ、手錠が皮膚に食い込んだ。様々な非人道的な拷問は人間の許容範囲をはるかに超えたものであり、羅さんは肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けた。

中共酷刑示意图:吊铐

拷問のイメージ図:窓の枠に吊るし上げられる

 2014年3月、羅さんは九死に一生を得て4年6カ月の刑期を終えて、故郷に帰った。帰宅後、羅さんは刑務所で薬物を投与されたことを疑った。それは、羅さんがよく錯乱状態になったり、意識が朦朧としたり、さらに突然異様な大声を発したりしていたからだ。

 累計11年6カ月間の刑務所生活を経て、もともと優秀で若い教師だった羅さんは、精神異常になり、身体も衰えて働くことができず、年配の両親に頼らざるを得なくなった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/9/25/431865.html)
 
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