【明慧日本2021年10月3日】蘭州市城関区の法輪功学習者・蒋明輝さん（48歳男性）は2021年8月4日、警官に連行された。その後、団結新村派出所の警官は蒋さんの案件を検察庁に提出し、8月20日、蒋さんの逮捕許可が出された。蒋さんの妻や家族は、検察官・張静に書面を提出し、案件の立案を撤回するように求めた。
法輪功迫害の真実を伝えたため、連行される
2021年8月4日夕方、天水路にある住宅で蒋さんは人々に法輪功迫害の事実についての資料を渡した際、蘭州市城関区公安分局の団結新村派出所の警官によって連行された。
当日の夜8時、警官は蒋さんの自宅へ行き、家宅捜索をした。法輪功書籍、法輪功創始者の写真、法輪功の資料、パソコン、プリンターなどの私物を押収した。
夜9時40分、警官は蒋さんの妻・王曉静さんに電話で「尋問のため、城関区公安分局の警官が蒋明輝を連行した」と通知した。夜11時半、蒋さんは蘭州市第三留置場に送られた。
8月6日昼12時50分、蒋さんの妻は派出所の警官からの電話で「蒋明輝を拘留した」と告げられ、派出所へ来て、公安分局からの通知書と蒋明輝の所持品を受け取りに来るように言われた。
通知書には「蒋明輝は『邪教を利用して法律の実施を破壊した』の疑いで刑事拘留する」と書かれていた。警官は蒋さんの妻に「次は逮捕許可を申請する。多分数年の刑を宣告されるだろう」と言った。
逮捕許可が出されて 家族が訴える
2021年8月20日、蔣さんの案件を担当している城関区団結新村派出所の警官・李冬は蒋さんの妻に、城関区検察庁からの「城関区公安分局発付の蘭公（城）刑捕通字『2021』849号逮捕通知書」を渡した。
妻の王さんは、夫は無罪だと主張し、逮捕を認めなかったため、蒋さんを無条件に解放するようにと警官・李冬に書面申請を渡した。
警官・李冬は書面申請を読んだ後、王さんに「あなたが認めない理由を書いて、サインしなさい」と言った。
そして、王さんは受取書に以下のことを書いた。
1、2000年5月10日、『公安部が認定・禁止した邪教組織に関する問題と通知』（公通字「2000」39号）に出した14種の認定した邪教組織の中に法輪功は含まれていないので、法輪功は合法で邪教組織ではありません。
2、2011年3月1日、『国家新聞出版総署第50号令』で161通の規範性通達を廃棄し、法輪功書籍に関して、解禁しました。ですから、夫の蒋明輝は所持している法輪功書籍や法輪功資料は合法であり、罪となる根拠はありません。
以上の2点で、夫は『邪教を利用して法律の実施を破壊した』とは成り立ちません。逮捕許可は、根拠とした『刑法』の第300条を、間違って使用しています。
蒋さんの母、妻、兄弟は数回も派出所、公安分局、検察庁に奔走したが、2021年9月9日、城関区検察庁から「案件は検察庁にある。担当検察官は張静で、現在、正式に起訴段階に進んでいない」という情報しか得られていなかった。
9月13日、蒋さんの家族は検察官・張に書面を渡し、法律、伝統文化、因果関係、疫病などの面から、公正で客観的に法輪功の合法性を説明して、正義と良知を呼び掛けた。
信仰を堅持し 7年の判決を受ける
蒋さんは北京北方工業大学を卒業し、蘭州市機械局に就職し、計画所の副所長になった。蒋さんは法輪功を学び続け、2004年12月、法輪功迫害の真実が書かれている資料を配布したため、連行された。そして、2005年7月、蘭州市城関区裁判所は蒋さんに懲役7年の実刑を言い渡した。その後、蒋さんは解雇された。蒋さんの元妻は当時、裁判所に嘘の証明を提供し、離婚の判決をしてもらっていた。
蘭州刑務所で蒋さんは奴隷労働を強いられ、洗脳され、「転向」をさせられた。2005年、毎日10時間以上ニンニクの皮を取る作業をして、手はナイフによる切り傷ができ、ニンニク汁が染み込んで耐えられないほどの痛みがあった。
刑務所の部屋は暗くてじめじめしていたので、蒋さんの体に疥癬がいっぱいできた。
2007年の初め、蔣さんは小さな独房で4人の受刑者に囲まれて監視され、外へ出ることもトイレに行くことも許されなかった。一晩中電気がつけっぱなしで、寝ることも許されず、強制的な洗脳による「転向」は50日以上も続いた。
2008年3、4月に、蘭州刑務所の第八大隊（「悪魔の大隊」と呼ばれた）で、蒋さんは再び小さい独房に閉じ込められ、睡眠も許されず、一日中手錠をかけられ、4人の受刑者に24時間監視されていた。家族との面会も許されず、再び強制的に「転向」させられた。
2011年12月、蒋さんは刑務所から解放された。家庭も仕事も失ったことに直面しながらも、蒋さんは仕事を探し、民間企業に就職し、人に優しく接し、懸命に働いた。そして、2012年8月、蒋さんは新たな家庭を築いたという。
（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）
