黒竜江省の劉鳳雲さんが迫害され死亡
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 【明慧日本2021年10月21日】黒竜江省ジャムス市湯原県の法輪功学習者・劉鳳雲さん(女性)は、疫病から身を守る方法が載っているチラシを貼ったため、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官に連行された。その後、心筋梗塞、狭心症の症状が現れたが、劉さんは起訴され、2021年、ジャムス向陽裁判所に懲役2年の判決を下された。そして、2021年7月22日、劉さんは迫害より病院で死亡した。

 劉さんは1965年生まれ、ジャムス市湯原県に在住で、1998年から法輪功を学び始めた。

 尾行され連行

 2020年4月25日朝、劉さんはもう1人の学習者と一緒に、疫病から身を守る方法が書かれたチラシを貼っていた際、警官に見つかった。そして、公安局のパトカーに尾行され、国保の警官に身柄を拘束された。

 公安局で国保大隊長は劉さんともう1人に尋問し、住所を聞いた。2人とも言わなかったが、警官は「言わなくても、調べることができる」と言ったため、劉さんは住所を言った。そして、警官10数人が劉さんの家に行き、家宅捜索をし、『明慧週刊』500部と法輪功書籍などの私物を押収した。

 その後、劉さんは公安局で小さな部屋に拘禁されたとき、突然、狭心症を起こした。警官から薬をもらって飲んだが、症状が治まらず、劉さんはあまりの痛みで泣き出した。

 かなり深刻な状況の劉さんを見て、警官は救急車を呼んだ。病院に運ばれた劉さんは検査を受けた後、警官は医者に「どんな病気か」と聞くと、医者は「心筋梗塞です。心臓に血液を送ることができない状態で、突然死の危険があります」と話した。しかし、警官は劉さんを解放しなかった。

 午後4時過ぎ、警官2人が来て、劉さんを尋問し記録を取った。その後、警官は劉さんの家族に劉さんを公安局に送るようにと要求した。公安局で、警官は劉さんの写真を撮り、拇印をさせた後、家族に「誓約書」を書かせてから、劉さんを解放した。時刻は2020年4月25日夜11過ぎになっていた。

 嫌がらせを続ける

 帰宅しても、劉さんは警官に嫌がらせを受け続けた。

 数日後、警官数人が劉さんの家へ行き、尋問をして記録し、ビデオも撮った。

 コミュニティの人員4、5人が劉さんの家に行き、「三書」と「始末書」を書かせようとしたが、劉さんは拒否した。

 数日後、国保の警官は再度、劉さんの家に行き、「案件は、もう終わった」と伝え、押収した電動自転車、パソコンを返し、劉さんにサインをさせた。しかし、その後、警官は「この案件はもう私たちと関係なくなる。検察庁へ移した」と言った。警官の尋問は証拠集めのためで、検察庁に送るためだったと劉さんはやっと分かった。

 15日後、検察官は家族に電話をかけ、劉さんに検察庁へ来るようと呼び出した。劉さんが着くと、検察官が2枚の紙を持ってきて、劉さんにサインするようにと言った。「これは何ですか」と劉さんが聞くと、「1枚は居住監視のものだ」と答えたが、もう1枚の紙は何であるかを言わなかった。サインをしてから、劉さんは検察官に「家で待つように」と言われた。

 数日後、ジャムス向陽区検察庁の検察官2人が劉さんの家に行き、家族に「法輪功を学ぶことを止める誓約書」を書かせ、法輪功への誹謗中傷な言葉を写させた後、去って行った。

 一週間後、検察官が劉さんの家へ行き、劉さんに法輪功を放棄する旨を書かせようとしたが、劉さんは拒否し、サインも拒否した。しかし、家族が代わりにサインをした。

 その後、向陽区検察庁は劉さんを向陽区裁判所に提訴した。

 裁判所の人員が劉さんの家族に会って話をしたが、話の内容は劉さんに知らされなかった。

 懲役2年の判決と迫害死

 ある日、劉さんは自分に対する不当裁判という通知をもらった。裁判は、ジャムス市向陽裁判所の裁判官が主審で、湯原裁判所で裁判を行い、弁護士も裁判所から指定した人だった。劉さんは懲役2年と罰金5000元の判決を下された。

 その後、劉さんは主審裁判官と国保の大隊長から「あなたの案件を省の刑務局管理局に移した。もし、身体検査が不合格であれば、刑務所外での執行になるが、長くて6カ月。身体検査の病院はこちらが指定する」と、告げられた。

 そして、かなりのプレッシャーを感じた劉さんは帰宅してからも心臓の痛みと高熱が続き、家事さえできなくなり、薬を飲んでも効果がなかった。2021年7月21日、劉さんは入院したが、翌日に冤罪を晴らせないままこの世を去ったという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/3/432134.html)
 
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