【明慧日本2021年10月30日】(遼寧省=明慧記者)1年以上にわたって不当に拘禁されていた大連市の法輪功学習者(以下、学習者)・任海飛さん(46)と孫中麗さんは、2021年9月8日と23日に、大連甘井子区裁判所で不当な裁判を受けた。10月14日、任さんは懲役10年の実刑判決を宣告され、10万元(約178万円)の罰金を科された。孫さんは懲役7年の実刑判決を宣告され、7万元(約125万円)の罰金を科された。現在、2人の学習者は共に控訴している。
任さんは2020年6月26日に連行された後、警官から激しい暴行を受け、心不全と腎不全に陥り、19日間緊急措置を受けてようやく一命を取りとめた。2020年7月1日、海外に亡命した任さんの妻・王晶さん、友人と親族たちは、ニューヨークの国連本部と中国総領事館の前で抗議活動を行い、任さんの即時無罪釈放を呼びかけた。
任さんは1994年に法輪大法を学び始め、真・善・忍の基準で自分を律し、心身ともに向上した。2001年、任さんは法輪功迫害の真相を人々に伝えたとして、連行された。懲役7年6カ月の実刑判決を言い渡され、遼陽鏵子刑務所と大連刑務所に拘禁された。その期間中、独房に閉じ込められ、様々な拷問を受けた。2008年に解放されたときの任さんは、もはや若者の状態ではなく、肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けていたため、家族でさえも任さんが分からなかった。数年間、任さんは転々として不安定な生活を送っていた。
2020年6月26日、任さんはアパートに侵入して来た大連市甘井子区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と甘井子派出所の警官らに連行された。同時に警官らは、現金50万元(約766万円)と、20万元(約306万円)相当の空のUSBメモリなどの電子製品を押収した。
同日に、孫中麗さんも連行され、家宅捜索を受けた。孫さんは健康上の問題があり、翌日には解放され帰宅した。
任さんはずっと大連市姚家留置場に拘禁されていて、重度の糖尿病症状を発症し、薬の服用を強制された。法輪功を学んで以来、任さんはとても健康で、糖尿病になったこともなかった。留置場側は家族との面会を禁止している。弁護士が任さんに会ったとき、任さんは体が弱って力がなく、やつれている様子だった。
2020年9月18日、任さんと孫さんの案件は大連市甘井子区検察庁に引き渡された。 同年11月、2人は甘井子区裁判所に起訴された。
2021年9月8日午後1時30分、任さんと孫さんは甘井子区裁判所によりオンライン裁判を受けた。2人の弁護士とも出廷し、無罪の弁護をした。当日の映像と音声は良くなったり悪くなったりして断続的に1時間以上も続き、裁判を早々と終了させた。
9月23日、大連市甘井子区裁判所で2回目の裁判が行われた。任さんはオンラインを通して裁判を受けたが、孫さんは強制的に出廷させられた。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)