北京冬季オリンピック開催前 当局は法輪功への迫害を強め、学習者 父の救出を呼びかける
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 【明慧日本2022年1月26日】北京冬季オリンピック大会が間もなく開催されようとしている中、中国当局はいわゆる「社会の安定」を維持するためと、法輪功学習者(以下、学習者)に対する監視や、迫害を強めた。

 先日、カナダカールトン大学の中国人留学生の学習者、劉之源さんの母親・曹雯さんは2021年12月27日釈放されたが、彼女は依然として警官に厳しく監視されていると明慧記者に語った。父親の劉舟波さんは今でもずっと北京第三留置場で違法に拘禁されている。劉之源さんは父親の劉舟派さんを救出するよう人々に呼びかけている。

 昨年の11月19日、劉舟波さんと曹雯さんは中国共産党(以下、中共)により自宅で連行され、携帯、法輪功の書籍、法輪功の真相資料などを含めた私物も押収された。夫婦は北京の地下鉄の中で、ブルートゥースを利用し法輪功迫害の実態を伝えたという理由で中国当局に連行されたという。

 39日の非法の拘禁に渡り、曹雯さんは第二留置場から釈放された。しかし、北京市公安局公共交通安全保衛分局が曹雯さんに提示した処決証書の中には15日の行政拘禁と記されていた。

 劉之源の紹介により、彼の父親・劉舟波さんは石油開発において得難い人材であり、曹雯さんも石油開発のプロジェクトに参与したプロ技術者である。1995年、劉舟波さんは法輪功を修煉し始めてまもなく、曹文さんも修煉の道を歩み始めた。夫婦は他の学習者と同じく、生活においても真・善・忍の基準を堅持している。

 中共による法輪功を弾圧する22年の間、法輪功の修煉を諦めないだけで、劉舟波さんは9年もの不当判決を言い渡されたことがあった。劉之源さんは「その9年間の生活はまるで地獄にいるかのように辛いものでした。父は拷問を受けたり、飢餓に耐えたり、殺害の脅迫を受けたりして法輪功の修煉を諦めることはなかったのです。2010年、釈放された父と母は法輪功の修煉を続けていました」と話した。

 2008年北京五輪前の「死亡人数をノルマにする」

 明慧ネットの統計によると、2021年およそ131人の学習者が迫害により死亡したと分かった。

 明慧ネットの報道によると、北京冬季オリンピック大会が開催する前、いわゆる「社会の安定」のために、中国当局は学習者に対する監視、連行することを強めた。

 法輪功を弾圧した最初、前国家主席江沢民が「3カ月も経たないうちに法輪功を消滅し尽くす」と公に喚き立てた。さらに江沢民は法輪功を弾圧する専門機構・610弁公室に「殴って死んだら自殺として扱い、身元を調査せず、直接に火葬にする」という命令をした。さらに各労働教養所はそれぞれの「死亡人数をノルマにする」政策があったため、2008年北京オリンピック大会の前、2007年3月、前中国公安部部長・周永康は全国に「法輪功への弾圧を強化しろ」という指示を出した。その指示を受けて、吉林省大安市政法委書記、610弁公室主任・劉曇華は会議を行う時、「上から指示があった、オリンピック前にある程度の人数の法輪功学習者を殺さなければならない」と言った。

 2007年7月13日、大安市警官は吉林油田紅岡分社の職員・学習者の沙乃意さんを連行した。沙さんは迫害を受けた翌日死亡。

 2008年2月6日、北京のミュージシャン于宙さんは迫害を受けて死亡した。今まで于宙さんの遺体は冷凍されているという。彼の妻・許那さんは何回も拘禁され、2回ほど非法に判決をくだされた。2020年7月19日の午前中、許那さんは自宅で絵を描いていた時、北京順義区空港派出所の警官、と国保の警官に連行され、高齢の父親だけを自宅に残した。今なお非法に北京東城区留置場に拘禁されている。許那さんは断食をして迫害に抵抗した。

 マタス氏「法輪功はすでに人々の心に根付いており、中共に恐怖感を持たせる」

 人権弁護士・マタス氏はインタービューを受けた時、中共が法輪功のことを恐れていると明らかにし、それに関しては前主席・江沢民は1999年法輪功を迫害する前に中共中央政治局常委への書類を見れば分かるだろうと述べた。

 マタス氏は「学習者の人数は多くいて、皆は自律しているのです。学習者は中国全体、中国社会の各機構、さまざまな業種、及び党内と政府の中にもいるのです」

 彼は、法輪功が仏教思想、道教思想に基づく修煉方法であり、道徳における要求がとても厳しく、神や、仏に従い、レベルが高い信仰である。法輪功は系統的な修煉方法を持ち、道徳上の昇華と、心性を向上することに深く影響している。その中心となる真・善・忍は最高基準であると述べた。

 彼は、法輪功は神を信じていることに対して、共産主義は無神論を説いている。「法輪功が中国でこんなに人気があり、広く伝わっている原因は、中国の伝統的な信仰と修煉を融合したものです。それに対して、共産主義は西洋からのものです。中国では法輪功が共鳴をもたらしたが、共産主義は全く逆効果です」と強調した。

 「現実的な状況としては、中共は10億人に意味がないことを信じさせることはあり得ないです。党は権力を持っている団体に過ぎず、中国人は党を擁護する必要がないと分かっています。だからこそ中共は法輪功のことを怖がっています」

   カナダ議員が首相にEメールを送り、非法に拘禁されている学習者を救出するように呼びかける

'图1:加拿大国会法轮功之友联合主席,国会议员斯格若(Judy Sgro)二零二一年十二月十日,向总理特鲁多发电子邮件,要求总理立即谴责中共对法轮功学员的非法拘禁,并要求释放加拿大人家属。'

 法輪功友の会主席、ジュディ・スグロ国会議員は2021年12月10日、トルドー首相に中共による学習者への非法拘禁を非難するように、拘禁中のカナダ人家族を釈放するように呼びかけるEメールを送った。

 カナダ国会法輪功友の会主席、ジュディ・スグロ国会議員は劉之源さんと劉銘園さんの両親の迫害を聞いた後、昨年の12月10日、トルドー首相にEメールを送った。そのEメールの内容は以下の通りである。「劉艶さんと劉之源さんの両親を釈放させなければならないと同時に、すべての学習者を釈放させるべきです。重要なのは、我々は中共による人権侵害に反対し続けるだけでなく、反撃するべきです。このよう残虐行為を続けさせることは許せません」

 カナダ国会法輪功友の会主席、連邦議会議員ガーネットジェヌイス氏はビデオで迫害された学習者を支持する意を示した。彼は「声を上げるのは私の責任です。この20数年以来、学習者たちはずっと中共に弾圧される目標となりつつあります。彼らはこの平和的な信仰を堅持するため、連行され、拘禁されたり、嫌がらせや拷問を受けたり、強制労働を強いられたりしています。今までカナダと関わりがある13人の善良な人は法輪功を修煉すると言うだけで、中国で拘禁されています。カナダは必ず宗教の自由と基本的な人権を守らなければなりません」と語った。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/1/7/436544.html)
 
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