南太平洋の島国の海底火山が噴火して津波を起した
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 【明慧日本2022年1月27日】南太平洋に浮かぶ島国・トンガ王国の外海近くの海底火山が2022年1月14日と15日午後5時頃、2度噴火し、そして津波を起こした。この国の首都ヌクアロファ(Nukualofa)とその他の都市はすべて火山灰に覆われてしまい、この国のすべての家は停電して、電話、通信と国内サービスも断ち切られた。

 大規模に噴火した火山はフンガトンガ・フンガハアパイ(Hunga Tonga―Hunga Haapai)と言い、首都ヌクアロファの北部で首都ヌクアロファから約65キロに位置している。

トンガ火山が噴火している(ネットワークの画像)

 ニュージーランドラジオ放送局(RNZ)の報道によると、この火山は金曜日(1月14日)に初めて噴火し、現地時間の土曜日午後5時26分に火山は再び噴火した。

 第2回の噴火は少なくとも8分間続いて、8百キロメートルも離れたフィジーにも雷鳴のような大きな響きがとどろいた。

 1月15日、波浪がトンガ首都ヌクアロファ海岸線を越えて沿海の道路に流れ、家屋を飲み込んだ。トンガ国王トゥポウ6世(TupouVI)は王宮から撤退し、国民は高いところに逃げた。

 衛星画像によると、巨大な火山灰雲と衝撃波が火山の噴火に伴って蔓延し始めている。トンガの地質局によると、火山の噴き出した気体、煙霧と火山灰が20キロメートル(12.4マイル)外の高空まで噴き出した。

 現地では0.8メートル高さの津波を観測した。トンガ周辺の国家フィジーとサモアがその後、津波の警報を発表して、米国の西海岸とハワイ州、カナダブリテンのコロンビア省、ニュージーランドの北島などの地域も津波の被害警報を発令した。

 本文の原稿を送る時まで、オーストラリアの気象局(Bureau of Meteorology)は依然としてクイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州とタス州の一部の地区の海洋の津波警報を発令し続けている。

 トンガから2300キロメートルのニュージーランドの国家緊急事務管理局(National Emergency Management Agency)が「この国の北島の北部と東部海岸は通常ではなく、強大で予測しにくい波のうねりを起こしました」と述べた。

 ニュージーランドオークランド大学の火山専門家のショーン・クローニン(ShaneCronin)氏は「今回の火山の噴火はトンガの30年来、最大の火山の噴火です」と思った。彼は「最も注目を集めたのは、火山噴火の猛威とスピードであり、これは少なくとも30年来、トンガで最もひどい噴火です」と言った。

 日本は津波警報を発表した

 鹿児島の現地時間1月15日土曜日の晩11時55分に1.2メートルの津波が発生し、海岸一帯は3メートル高さの大きな波が発生した。日本気象庁は1月16日の明け方、一部の海岸沿いに津波警報を発令した。

 これは日本で2016年11月以来、初めて発表した津波警報です。1月16日の明け方2時26分、岩手県久慈港で1.1メートルの津波を発見し、しかも潮位がまだ上昇しているので、気象庁はその後3時前に岩手県に対して津波警報を発令した。

 日本気象庁は津波が繰り返し到着すると警告し、現地の人々が警報の解除すまで安全地帯に滞在するように呼びかけた。1月16日の明け方4時まで、政府は死傷の報告を受け取っていない。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/1/16/436893.html)
 
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