宇宙の中を旅する
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 【明慧日本2022年3月26日】この文章の主人公は、11歳の子ども弟子です。彼の名前は毛毛くんで、母親と一緒に法輪功を修煉しています。1999年7月に中国共産党が法輪功を迫害し始めた後、毛毛くんは何度も母親と一緒に天安門広場に行き、法輪大法の正義を訴えました。広場で、毛毛くんは落ち着いて警察に直面し、賢くて勇敢で、慈悲と思いやりを兼ね備えていました。

 毛毛くんが煉功するとき、彼の元神はときどき体を離れ、師父の後について宇宙の中を旅していました。2001年2月、毛毛くんの元神はまた体から離れて、次のような出来事を身をもって体験しました。

 新学期が始まったある日、休み時間に、一人で校舎の最上階に走って行き、静かにそこに座り込んでいた毛毛くんは突然、元神が体から離れていきました。師父の法身に連れられて、彼は天国世界へ行き、そこで楽しく遊んでいました。これは、その年の2度目の元神の離脱でした。普段、師父の法身はよく毛毛くんの周りに現れるのです。彼が何か間違ったことをすると、師父の法身は上級生や他の人の形となって現れ、毛毛くんに注意します。時には毛毛くんの耳を引っ張り、時には夢に出てきて話しかけます。そのため、今回、師父が毛毛くんの元神を遊びに連れて行くことに対しても、彼は全く意外には思いませんでした。

 毛毛くんは師父の後を追ってある場所に行きました。そこは、人間の言葉では表現できないほど美しく、人々はみな穏やかで幸せに暮らしています。その時、遠くから、多くの人が集まって地面の何かを見ており、毛毛くんは師父に「彼らは何をしているのですか?」と尋ねました。師父は「行ってみよう」とおっしゃって、毛毛くんを連れて歩いて行かれました。

 集まっていた人々の真ん中には穴が開いていて、皆はその中を覗き込んでいました。その穴からは、人間世界で起きているすべてが見えるのです。

 師父は毛毛くんに、「この人たちには皆、人間界で修煉している自分の子どもがいて、親として子どもの修煉状態を気にしているのだ」と話されました。

 多くの親たちは、自分の子どもがよく修煉しているのを見て喜んでいました。しかし、自分の子どもが中国共産党に脅され、修煉を辞める「保証書」を書かされているのを見て、気を失ってしまった親もいました。

 毛毛くんは人混みの中で自分の両親を見つけました。彼らは毛毛くんを見てとても喜び、彼の頭を撫でながら冗談っぽく言いました。「あなたが将来成就すれば、私たちも一緒に福報を得ることになるのよ」

 毛毛くんは向こうの自分が1歳か2歳だろうと感じていましたが、すでに数億年も生きているそうです。10代にしか見えない毛毛くんの両親もかなり長い年月を生きてきたそうです。そこにいる人たちはみな若くて美しくて優しかったです。

 その後、毛毛くんは師父について食事に行きました。そこの食べ物は今までに見たことがないもので、何という名前なのかも分かりませんが、ただ表現できないほど美味しくて、一口食べれば胸に温かさがこみ上げてきて、その後はすべての脈が貫通し、全身に心地よさを感じるのでした。

 その時、毛毛くんは「こんなに美味しいので、持って帰って、お母さんにも食べさせよう」という一念が動じました。

 彼にそのような一念がひらめいた途端、師父はお分かりになりました。そこではすべてが透明で、どんな考えもはっきりと見えるからです。師父は首を振っておられ、「やはり人間なのだ」とおっしゃいました。毛毛くんはすぐに、余計な人心である情があることに気づきました。

 その後、毛毛くんは他の幾つかの場所にも行き、そこで2~3日ほど遊んでから学校の最上階に戻ってきましたが、ほんの数秒しか経っていなかったようでした。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2001/4/18/10040.html)
 
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