【慶祝513】真・善・忍を実践して良い裁判官になる
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 文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年6月5日】私は中国の裁判官です。幸いなことに裁判官のポストについた時、万古不遇の高徳の法輪大法と出会いました。それは1999年3月でした。23年間の修煉の中で、私の心身は清められて換骨奪胎し、法輪大法の素晴らしさを肌で感じ、それらを目の当たりにして修煉の幸せと喜びを感じました!

 しっかりと修煉して良い人になる

 師父は「真・善・忍は良い人か悪い人かを判断する唯一の基準」[1]と教えてくださいました。大法を修煉するには、まず真・善・忍に従って良い人にならなければなりません。

 修煉前35歳だった私は、170センチの身長に体重は50キロしかなく、神経衰弱、副鼻腔炎、胃炎など多くの病気を患っていてよく頭痛がして薬を常備していました。体調が悪くて仕事のストレスも多かったため、いつも体力が足りないと感じていました。しかし、大法を修煉してわずか1カ月で、すべての病気がなくなって、頭の回転も速くなり、仕事の効率もよくなりました。そのため、私が携わった裁判、政治事務、幹部管理などの仕事は上級部門の称賛と奨励を得ました。

 しかし、修煉して僅か4カ月後、前例のない狂気の迫害が始まりました。私と妻は、「マスコミの全面的な誹謗中傷に直面して冷静な思考を経て、法輪大法は千載一遇の高徳大法であり、真・善・忍によって良い人になるのは悪くない」という結論を得ました。

 修煉してからまだ数カ月しか経っていなかったこともあり、職場で私が大法弟子であると公表していませんでしたが、「こんなにも素晴らしい大法が誹謗されている時、大法から恩恵を受けた自分が、大法の潔白を守るために何かをしないと、人としての良心さえも持っていないことになる!」と思いました。それからはさまざまな機会を利用して、同僚と上司たちに、「大法の素晴らしさ、メディアの報道の誤り、法輪功は誹謗されている」などを伝えました。私の仕事能力と人間関係も良いため、同僚や上司は私の言ったことを信じており、法輪功に向けた迫害が間違っていることを理解していました。2004年末、『中国共産党についての九つの論評』が出版されてから多くの同僚は、仮名で「三退」をしました。

 修煉する前から私は中国共産党員でした。熟慮の末、2005年に勤め先に共産党組織から脱退することを申し込みました。これは勤め先のすべての指導者を震撼させました。指導者らは順番に私と談話して、「修煉を止めるように、止めなかったら解雇する」と脅しました。談話する時、私は自身の体験から彼らに真相を伝えながら、「私たちは法律関係の仕事をしていますが、憲法は信仰の自由を定めたのではないですか」と言いました。しかし、私は何の懲罰を受けることなく、暫くして中間層の管理職にまで昇進しました。

 中国の裁判所も名利争奪の修羅場であり、修煉前の私も名利を争うために、心身ともに疲れ果てていました。しかし、修煉してから名利に対して淡泊になってからはすべてが簡単になり、心も広くなりました。

 「さらに皆さんに教えますと、実際には、皆さんの以前の本性は、自らのため、私のためを根本としたものだったのですが、今後、何かをするときには、まず他の人のことを配慮して無私無我で、なおかつ他人を先に、自分をあとにするという正覚にまで修め遂げなければならないのです」[2]。私は師父の教えに従って真面目に働き、無私に人を助けています。

 それからまた暫くして上層部からの圧力があって、私は管理職から法廷の仕事に異動させられました。その十数年の間通常の審判の仕事のほか、また多くの雑務を片付けました。ある一人の裁判長は昇進した後、何度も私に「この席はあなたが座るべきです」と言いましたが、私は「あなたの昇進を嬉しく思っています」と答えました。私が退職した時、彼は正直に「あなたの退職は、私たち裁判所の損失です。裁判所があなたに与えた役職や待遇は不公平です」と言いました。私は上級部門の指導者からも高い評価を得ました。

 私が退職した時、若い同僚は「本当に泣きたいくらいです。あなたのことを忘れません。遊びに来てくださいね」と言ってくれました。長年、私は多くの名利と物質的利益を放棄してきました。そして、全宇宙の神も羨む大法を得ました。私は宇宙の真理を悟ることで、利己的で傲慢、そして恨む心と闘争心の強い人から、健康的で理性的、そして成熟した大法弟子にまで成長しました。いまは楽しく生活しています。

 裁判官の仕事の中で真相を伝える

 次は、裁判官の仕事をする中で真相を伝える体験についてお話します。

 迫害の初期に私は未成年強盗事件の審判をやりました。犯人の家族と接見した際、家族は現金が入った封筒を私に渡そうとしましたが、私は断りました。「私は法輪功学習者なので、法輪功を煉っている人なら、誰もがあなたたちのお金を受け取らないと思います」と言いました。最後に、私は法律に則って、未成年犯罪の情状も考慮に入れて適当な処罰を与えました。判決後、家族らは私に親指を立てました。当事者に真相を伝えるのは初めてです。その晩、師父が私を励ましてくださった夢を見ました。それ以降は、接触している当事者らにも真相を伝えることを始めました。

 ある日、はるばる山東省から息子の嫁のために、損害賠償を求める年配女性が、我々の裁判所にやって来ました。証拠資料が不足しているため立件できませんでしたので、女性は窓口で泣き出してしまいました。事情を聞くと、女性は裁判を起こしたことがないので、今回来たら賠償金がもらえると思っていたようで、女性にはもう帰りの旅費さえもありませんでした。私は自分の財布から300元(5000円相当)を出して女性に帰りの切符を買って、そして大法の真相を話しました。女性は喜んで参加していた共産党組織を脱退して、丁寧にお辞儀をしてくれました。その後、息子の嫁の案件は無事解決し、女性は被告からの賠償金を受け取った後、私が300元を援助したことを裁判長に伝えました。裁判長は上層部に報告して、上層部は私を奨励しました。

 仕事をしていた時、このような相談電話を受けたことがあります。一つ目は、ある女性は隣人と紛争があって隣人を訴え、法廷が調停しましたが、女性はその内容を理解できず、電話をかけてきました。私は優しく説明して女性の疑問点を説明しました。女性は内容を理解した後、感激して「あなたは、とても良い裁判官です」と言いました。

 二つ目は電話で、老人が激高した様子で、「息子がそばにいないので、上の階の水漏れは長期にわたって解決していません。『今から上の階に行って水を止めたい!』」と訴えました。私は老人に「そのようなことをしないようにしてください。もし、そのようにしてしまえば、今のトラブルは解決できないだけでなく、かえって上の階のすべての住民を怒らせることになります」と話しました。すると老人は、「悔しいけど息子がそばにいないため、一人で裁判を起こす気力はありません」と言ったので、私は、「町内会に調停を依頼したほうが良いのではありませんか」と勧めました。やっと冷静になった老人は、もし極端な行動を取ってしまったら、後の結果がどうなるかが分かったのです。最後に「裁判官さん、あなたの言う通りにします!」と言いました。

 ある日、ある工事施工費用をめぐるトラブルの当事者が、我々の裁判所に来ました。彼の家は地方にあり、提出した起訴材料は書き方が雑然としており、私は面倒を恐れず辛抱強く資料を整理して、立案しました。彼は感動して、窓口に頭を突っ込んで「お正月の時に羊を一匹あげるよ」と言いました。私は微笑みながら断り、「気にしないでくださいね」と伝えました。半年後、大晦日の日に、彼は本当に電話をかけてきて、「今から車で、100キロ離れた故郷から羊を持っていきますよ」と言いました。私は感謝して、自分は真・善・忍を修める人で謝礼を受け取らないと彼に伝えました。

 結び

 1999年以来、多くの司法関係の職員は、時勢に流されて大法弟子に対する迫害に加担しました。彼らの中で悪い報いを受けた人も決して少なくありません。大法弟子が良い人で、法輪功に対する迫害こそ憲法と法律に違反していると彼らはみな分かっています。にもかかわらず、中国共産党の独裁に屈して彼らは然るべき正義と良知を失っているのです。

 ある検察庁の同僚が「私たちも法輪功の迫害に関与したくないのですが、仕方がないのです」と言ってくれました。また同僚の中には、法輪功の真相が分かってから司法関係の仕事を辞めた人もいれば、法輪功迫害に加担したくないため、検察官や裁判官の仕事を辞めた人もいました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「佛性に漏れなし」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/5/16/442189.html)
 
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