Sさんと別れてはいけない
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文/中国の大法弟子  

 【明慧日本2022年9月24日】ある小グループの学法で2017年10月に、同修・Sさんと知り合いました。彼女は、ちょうど私の家の近くに家を買っていて、近くの同修を探して学法したいと思っており、私達は一緒に学法するようになりました。また、街へ行って面と向かって迫害の真相を伝えるようにもなりました。最初Sさんは「私達が協力するのは師父の按排で、壊してはいけません」と言いました。

 師父がどれほどの心血でこの按排をされたのか? 私は知るすべもありませんが、ただ少しの経験をした事を書き出し、師父の慈悲と苦しみに感謝するとともに、同修と励まし合いたいと思います。

 Sさんは法を読む時、一字一字ゆっくりと読んでいました。私は1時間で一講読めますが、私達が一緒に読むと一講を読むのに2時間かかります。私は我慢して聞いていましたが、本当に心を砕きました。

 Sさんは歩くのも遅く、私はいつも彼女と距離が開いて、長い時間彼女を待っているか、彼女の所に戻るしかありませんでした。ある日、せっかちな私は、待っている時イライラして、毛嫌い、苛立ち、不満、急いで利益を得ようとする負の感情が一気に押し寄せてきて、心がとても辛くなりました。「彼女と一緒に真相を伝えに行きたくない」と脳裏に浮かび、大切な時間を無駄にすると思いました。彼女に会うと、すぐに私は買い物をすると言い、彼女を先に行かせました。私は一回りして、地下ショッピングセンターに入って、クロスステッチを作っているお店を見つけ、入ってみると完成したばかりのクロスステッチに「放下」の2文字が大きく書かれているのが目に留まりました。私は驚きと感動で、師父からの啓示ではないか? 私の考え方が間違っていたのか? と思いました。この店を通り過ぎてからすぐにSさんを見かけ、私は罪悪感と驚きを感じ、師父が私の側におられることをはっきりと感じました! それ以来私はもう仲間割れをする気持ちはなくなりました。

 師父は説かれました。「わたしはこうもお話ししました。われわれ一人一人がみんな内に向かって修め、一人一人がみんな自分の心性から探すようにし、うまくいかなかった場合は、自分に原因を探し、次回はうまくいくように努力し、何をしても人のことをまず考えるようにします」 [1]

 私は修煉者なので、内に向けて探し、人のために考えるべきです。自分を見ると、何をするにしても一気に終わらせようとして、バタバタとせわしく、家事をいい加減にして、このことでいつも夫から言われていました。食事も急いで摂り、お風呂もきっちり擦らず、ほどほどに済ませていました。何を焦ってるのか分かりませんが、とにかく焦っていました。こんなに強い焦りの心を取り除かなくて良いのでしょうか? 自分もこのままではいけないと思っていますが、変えられず、変わるのがとても難しかったです。師父には方法があり、私の焦りの心を取り除くためにSさんを派遣して下さったのです。今それが分かったので、それを修め始めました。いつも焦る時、観念を変え、絶えず心の中で同修に感謝します。だんだんと、焦りなどの各種の人心が淡白になり、さらに淡白になっていきました。

 現在学法の時、私はSさんがどう読もうが気にしなくなり、師父が何を説かれているのかに集中するようになりました。私の本を読む速度も彼女と比べず、心の中で彼女に聞こえやすいようにしています。大法の素晴らしさを伝えに外へ出かける時も、彼女から遠く距離が開く現象も無くなり、彼女が話している時は私は黙々と正念を発し、あるいは彼女と一緒に話しています。気づいたのは、彼女は肝心な時に少しも遅くなく、人を追って伝える時は、若い人にも取り残されることがなく足がとても速いのです。

 振り返ってみると、執着を取り除くときに私とSさんが別れてしまったら、それらの焦りの心などの人心はどのように修めますか? 師父の苦心の按排を無駄にするのではないでしょうか? 師父は他の人を探して按排するのではないでしょうか? この中で師父が何度も説かれた良く協力することについて、少しだけ分かりました。協力はとても難しく、協力するのはとても難しく、行い難く、難しいのは人心や自我の放下を行わなければならないことです。そして行うことができるのは、師父がおられ、法があるからです。師父の法を思い出すことが出来れば、協力することができ、協力する中でそれらの人心にぶち当たる過程は、心を修める良いチャンスなのです。同修はいつも大切な協力の機会をくれます。別れず、離れず、師父の慈悲と苦しみを無駄にしません。早く自分を良く修めて、多くの衆生を救います。

 修煉は厳粛で、ほんの少しでもずれがあってはならず、師の下を離れたら一歩も進めません。

 師父の慈悲と苦しみに感謝いたします!
 同修の無我なる助けに感謝します!

 不適当な所があれば、同修からの慈悲なるご指摘をお願いいたします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/4/29/441865.html)
 
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