2021年以降、24人の学習者が迫害され行方不明(一)
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 【明慧日本2022年10月27日】(中国=明慧記者)1999年7月から、中国共産党(以下、中共)の当時のリーダー江沢民は、中国国内の約1億人の法輪功学習者(以下、学習者)に対する弾圧を開始した。江沢民は法輪功迫害の直属組織「610弁公室」を設立し、公安局、検察庁、裁判所、司法局、軍隊、武装警察、および新聞、ラジオ、テレビ、インターネットなどの宣伝メディアを統制し、今日まで20数年にわたって続けている。

 中共は学習者に対してジェノサイド、拷問、血まみれの生体臓器狩りなどを実施。迫害によって4850人の死亡者数が確認され、数十万人が不当に労働教養を強いられ、刑務所に拘禁され、幾十万人が不当に連行された。実際は明慧ネットで報道された数字よりはるかに多く、また、一部の学習者は迫害され、行方不明になっており、国際社会と人権組織の援助と支持が必要な状況が続いている。

 明慧ネットの情報によると、2021年以降、中国国内の学習者は中共、江沢民犯罪組織、中央政法委(治安・司法などを統括する機関)、610弁公室に迫害されたことによって、青海、湖北、北京など12の省(直轄市)で少なくとも24人の学習者が行方不明になった。そのうち、明慧ネットの続報によると、1人が迫害されて死亡、10人が連行され迫害されていることが分かった。また、13人が今も行方不明で迫害に遭っている可能性があるという。

 学習者が失踪した事例の多くは、現地の政法委、610弁公室による不当連行が原因であり、中には失踪後に迫害されて命を失った学習者もいる。

 (注:一部の学習者は連絡が取れず行方不明の状態にあり、明慧ネットの検索機能で複数の続報が出てくる人もいるが、続報が少ない者は見落とされている可能性があり、これも行方不明データとして集計する。)

 一、行方不明の後に殺害された学習者

 1、湖北省雲夢県の行方不明の季大友さん、迫害による死亡の疑い

 明慧ネット2022年2月7日の報道によると、湖北省孝感市雲夢県の学習者・季大友さんは2019年7月27日、法輪功迫害の実態を伝えるために外出してから、ずっと帰って来なかった。家族はあちこち探し回ったが、50日後、すでに腐敗した季さんの遺体が葦の茂みの中から発見された。

 当時、雲夢県城関派出所の警官が季さんの服を自宅まで持ってきたが、遺体が腐敗していたのに、どうやって服を脱ぐことができたのだろうか? 季さんはなぜ死亡したのか? 多くの疑問点があった。

 以前、雲夢県の610弁公室と国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の関係者が何度も季さんの自宅に行き、「外であちこちを回るな(迫害の実態を伝えること)、さもなければ逮捕するぞ」と脅迫したことがある。また、迫害の実態を伝えたとして、地元のある学習者が連行された。雲夢県城関派出所の警官はその学習者に、「季大友はなぜ死んだか知っているか?」と脅したこともあった。

 二、家族が早急に救援を求めている、長期失踪事件7例

 1、青海省西寧市の魏進禄さんが1年前から行方不明

 青海省西寧市の学習者・魏進禄さんは2021年7月から行方不明になり、今日まで家族には何の情報も入ってきていないという。

 2021年12月、信頼できる情報筋によると、2021年7月にある者が魏さんの個人情報を当局に提供した。しかし、魏さんは中共の関係者によりどこに拘禁されたか、魏さんの現在の状況と関連する情報は不明であるという。他の学習者と正義のある人たちの注目と協力を願っている。

 2、武漢の学習者・李艶霞さんが外出先から帰らず、所在不明

 湖北省武漢市の女性学習者・李艶霞さん(63)は2021年1月に外出し、今も戻って来ておらず、行方不明となった。情報も一切なく、家族はとても心配している。

 3、北京の学習者・張介康さんが1年以上行方不明に

 学習者・張介康さん(40代男性)は、甘粛省出身、甘粛なまりの標準語を話しており、北京で電気工の仕事をしていた。息子2人と4人家族で北京の回竜観に住んでいる。2021年5月に張さんは失踪し、中共により拘禁されたかどうかは不明である。

 4、吉林省延吉市の朴光勲さんが1年以上行方不明に

 延吉市朝陽川鎮の学習者・朴光勲さん(68)は、迫害され障害が残ったため、ほとんど家から出ることがなかったが、 2021年2月6日、延吉市進学派出所の警官数人に「外に出るな」と脅迫された。その後、2月末に朴さんは失踪し、すでに1年以上音沙汰がない。

 5、天津市濱海新区の白双成さんと崔雲雲さんは行方不明

 天津市濱海新区漢沽街紅霞里に住む学習者・白双成さんと崔雲雲さんは、2021年3月24日から行方不明になっている。

 6、山東省聊城市の呂鳳雲さんが行方不明

 2021年3月中旬から、山東省聊城市東昌府区管道局の社宅に住んでいた学習者・呂鳳雲さん(85)は失踪した。

 7、江蘇省淮安市の張麗華さんは行方不明になって7カ月が経過

 江蘇省淮安市の新しい学習者・張麗華さん(65歳前後・女性)は今年3月上旬に失踪し、その後、消息不明となっている。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/10/19/450893.html)
 
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