7歳の女の子の願い
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 【明慧日本2023年2月15日】徐心慧は7歳の女の子です。中国共産党による法輪功への迫害のため家族は離ればなれになりました。彼女は、現在マレーシアに一時的に住んでいる国連難民です。彼女はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の職員に1通の手紙と1枚の絵を送りました。絵は彼女の願いを表しています。

徐心慧ちゃんが描いた絵

 UNHCRで働く親愛なるおじさんとおばさんへ

 みなさんこんにちは。私の名前は徐心慧と言って今年7歳になります。中国から来ました。現在は国連の難民です。難民になるのは嫌ですが、母は私たちが中国にいるのは難しいと言っています。

 私が1歳ちょっとの時に、母は私から離れました。父が言うには、私はその時よく夜中に目が覚めて母を探していましたが、時間が経つにつれて、母のことを忘れたそうです。父とおじいちゃん、おばあちゃんが私を育ててくれました。

 私が3歳の時に幼稚園に行った時、たくさんの子供たちにお母さんがいるのを見て、私はお父さんに「私にはお母さんがいるの?」と聞きました。お父さんは「お母さんはいるよ。お母さんはあなたをとても可愛がっていたよ。でも、お母さんはとても遠いところに行ったんだ」と言いました。

 私が3歳を過ぎたある日、父が私をある場所に連れて行きました。そこで母に会えると教えてくれて、とても嬉しかったです。そこに行くと、黒い服を着た人(後で警察官だと分かった)がたくさんいて、彼らは私と父を母がいる場所に連れて行ってくれました。私は分厚いガラス越しに母を見ました。母はとても痩せていて、私を見ると泣き出し、とても悲しそうでした。私たちは電話で話しました。私は母に「どうしてこんなに近くにいるのに電話で話すのか」と聞きました。母は私の話を聞いて笑っていました。私が母に会いに行ったところは刑務所だったと後で知りました。このことはずっと覚えています。

 私が5歳の誕生日の時、父は私をホテルに連れて行ってくれました。そこで私はまた母を見ました。母はやっぱりとても痩せていました。私たち家族は楽しく一緒に誕生日を祝いました。私は父に「なぜお母さんは家に帰らずにホテルに泊まるの?」と尋ねましたが、父は私の質問に答えませんでした。後に母が、その時共産党は洗脳班に入れられている法輪功学習者を迫害していたため、母は刑務所から釈放されましたが、法輪功をやめないので共産党が家に帰らせなかったのだと教えてくれました。

 私が5歳を過ぎた頃、母が家に帰ってきました。母は私の面倒をよく見てくれて、絵を教えてくれたり、物語を話してくれたりしました。お母さんは家ではおじいちゃん、おばあちゃんによく孝行し、外では人に優しくいつも、困っている人を助けています。私は母に「お母さんは良い人だと思うんだけど、なんで警察に逮捕されて刑務所にいたの?」と聞きました。母は「お母さんが法輪功を修煉しているからだよ。法輪功は人に真、善、忍に従って善人になることを要求するから、学ぶ人がとても多くなったの。共産党と江沢民はとても悪者で、嫉妬から善人を捕まえて牢獄に入れるようになったんだよ」と言いました。私は理解しました。私も母と法輪大法を学び始めました。法輪大法を学んだ後、私は以前泣き虫で癇癪を起こす悪い癖が直りました。

 母が帰ってきてから1年もしないうちに、父はアメリカに行きました。母は「お父さんが帰ってこないのは、お父さんはアメリカがとても好きだからだよ。アメリカは自由で文明国だから、お父さんは自由に法輪功を修煉できるんだよ」と言いました。私はそれを聞いてお父さんのために喜びました。その後、父が私たちにも何とか国を出るように言ったので、私は母とマレーシアに行き、難民になりました。

 私はマレーシアで生活してもうすぐ1年になります。最初はとても嬉しかったのですが、たくさんの子供たちがランドセルを背負って学校に行っているのを見て、私もとても学校に行きたくなりました。しかし母は、マレーシアの学校は難民を受け入れない、と言いました。私も学校に行けたらいいのに!

 私は小さな頃からとても頭が良くて、3歳から字をたくさん覚えて、4歳を過ぎたころには自分で本を読めるようになりました。マレーシアに来て、半年で2年生の数学を独学しました。詩を3回読んでもらうだけで、私は覚えてしまいます。大人たちは私のことを「神童」と言いました。母は、あなたの頭の良さは法輪大法によって与えられたもので、お母さんのお腹の中にいるときから大法を聞いていたからだよ、と言いました。法輪大法を学んだ多くの人は智慧が開かれ、多くの科学者は大法を学んで、人類に多くの有益な製品を発明しました。法輪大法は正法で、共産党が宣伝するようなものではありません。母は共産党は嘘をつくのが大好きで、いつも国民を騙していると言っています。

 私はだんだん父が恋しくなりました。小さい頃から父はとても私を可愛がってくれていて、私と父はとても仲が良かったのです。父から離れてしまい、とても怖いです。空に飛行機が飛んでいると、アメリカ行きの飛行機かどうかを考えてしまいます。私は紙飛行機をたくさん作って、私をアメリカに連れて行ってくれますようにと願います。アメリカに行けば、私は学校に行くことができて、お父さんと会うことができて、私たちの家族はずっと一緒です。

 UNHCRのおじさんおばさん、私の願いをアメリカ大使館のおじさんおばさんに教えてもらえますか。共産党は私の家を迫害して、私の一家をばらばらにしました。私たちがまた家族一緒になるのを手伝っていただけますか。どうか私がアメリカに行くのを手伝ってください。アメリカに行ったら、しっかり勉強して優秀な人になって、将来、役立つ人になります。どうぞよろしくお願いします。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2006/11/14/142427.html)
 
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