家政婦の仕事の中で修め 雇い主が喜んで三退
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2023年3月31日】2010年の初め、同修が家政婦の仕事を紹介してくれました。子供は他人に見下されると言って、泣きながら反対しました。私は子供に「どんな仕事でも必ず誰かがやらなければならない。私は大法弟子で、常に真・善・忍に基づいて行うようにしている。これは道徳の高い現れではないのですか? 道徳を重んじる人を、誰が見下ろすのですか? 黄金はどこに置かれても光るのです。大法を実証して、人々を救うのが私の責任です」と言いました。

 翌日、約束通り雇い主の家を訪ねました。雇い主は未亡人で、当市の某院の院長で、厳しそうな印象を受けました。私が部屋に入ると、ほかにも面接に来た女性がいました。私を見て、院長はすぐに「あなたが残ってください。あなたにします」とその場で決めました。

 私はこの仕事を自分に与えられた修煉環境だと見て、確実に修めようと思いました。仕事の内容は、毎日の買い物、料理、清掃、時には院長のお孫さんの世話などです。家は140平方メートル以上あり、窓ガラスは大きく、最大の幅は156センチもあり、拭くのは大変ですが、私はいつもピカピカに拭いているので、院長は私の仕事ぶりにとても満足しています。

 院長は毎日、私に仕事を手配してから出かけますが、寝室のドアや引き出しに鍵をかけることもしません。ある時、院長の寝室を掃除していると、引き出しが半分開いていて、中に何束かの人民元が入っていたのを見ました。私はすぐに引き出しを押し戻して、部屋から出てきてドアを閉めました。

 ある日の朝、院長から電話があって、私に1日休暇をあげると言いました。「特別な日でも、祭日でもないですが、」とよく分かりませんでしたが、言われた通り家に帰って休みました。翌日、仕事に来ると、台所にいろいろな果物やドライフルーツ、美味しそうなお菓子がたくさん並んでいました。修煉者にとって、偶然なことはありません。様々な環境の中で、自分の欲望や執着を試されます。院長は何かを食べる時、必ず私に食べさせようとしますが、私は自分の立場が分かっているので、いつも婉曲に断りました。

 ある日、院長が家を出ようとした時、私は「院長先生、これからお出かけになる時には寝室のドアに鍵をかけるのを忘れないでください」と言いました。彼女は笑いながら私に「大丈夫です。私が観察したところ、あなたは信頼できます。あなたの人柄は絶対に問題ありません!」と言ってくださいました。そのとき、家に監視カメラが設置されていることに初めて気づいたのです。慈悲深い師父と大法のおかげで、私は浄化され、正され、世間に認められるようになりました。師父に感謝いたします。

 院長は私に対する態度が変わり、よく話をしてくれました。彼女は「あなたは他の家政婦さんとはずいぶん違いますね。清潔で真面目だし、勝手に食べたりもしないし、水を流しっぱなしにすることもなく、節約に気をつけていますね」と褒めてくださいました。私は「人によって生活習慣も違うし、長所も違いそれぞれが違うと思います。私が他の人と違うのは、私は法輪功修煉者で、真・善・忍の基準で自分を律しているからです」と言いました。

 最初、私が院長先生に法輪功への迫害の実態などを伝えると、院長先生は「このような話はここで言うのはいいけど、外で言わないようにしてね。捕まる恐れがあります。海外で法輪功を見たことがありますが、私は無神論者なので、それを信じません」と私の話を受け入れませんでした。私はそれ以上話しませんでした。二言三言では問題は解決できません。時間が経つにつれて、私はいつか彼女を救うことができると信じていました。

 慈悲なる師父はそのような機会を与えてくださいました。その後の三つの出来事で、院長は大法と大法弟子に対して感銘を受けました。

 一つ目は、ある時、院長先生は3歳のお孫さんが遊んでいるのを見ていました。その時、一匹の虫が寄ってきて、先生はお孫さんに虫を殺させようとしました。私は「紙に乗せて窓の外に出しましょう」と提案しました。先生は笑いながら「命を大切にしているんですね」と言いました。私は「命には皆六道輪廻があります。小さい虫でも人間から転生したのかもしれません。法輪功は佛を修めるもので、殺生をしません。いわゆる天安門焼身自殺事件は、江沢民らによる捏造された宣伝に過ぎません。修煉は自発的なもので、誰も強制できません。佛は縁のある人を済度するのです」と真実を伝えました。

 二つ目は、ある同修が私にお金を両替するように頼みました。彼女がお金を渡した時、私は数えませんでした。家に帰って数えると200元でした。翌日、お金を両替して渡すと、相手は200元ではなく250元だと何度も強調しました。これ以上言い争ってはいけないと思い、私は何も言いませんでした。朝私が院長先生の家に着いた後、他の同修から電話があり、昨日のお金のことを話しました。私は「彼女が勘違いしたのだと思います。でも、50元のために争い、同修を傷つけてはいけません。私の不注意が原因ですので、教訓を買ったと思えばいいのです」言いました。その後、私はその同修に電話をかけて、「ごめんなさい。私が間違えました。金額はあなたの言った通りです。残りのお金は今晩届けに行きます」と謝りました。そばにいた院長先生は私たちのやり取りを聞いていました。「あなたは本当に普通の人とは違いますね。相手が間違っているのに、あなたが謝ったのですね」と感心しました。私は「もし修煉しなかったら、私もこのようなことはできないと思います。修煉者として、トラブルの前で、利益の前で、一歩引き下がらなければなりません。損も得もそれほど重要ではなく、生まれてきた時に持って来ることもできなければ、死ぬ時に持って行くこともできません。50元はたいした金額ではありませんが、一人の価値を表すことができます。私が前世に彼女に借りがあって、この機会に返したのかもしれません」と話しました。院長先生はうなずいて賛同してくださいました。

 院長先生の私に対する態度は少しずつ尊敬へと変わりました。そして、いつも内緒で高価な果物など食べ物を私のバッグに入れてくれましたが、私は家に帰る時に必ずバッグから取り出して、婉曲に断りました。

 三つ目の出来事は、院長先生の妹さんが来られた時の事です。院長先生は私にトウモロコシのヌードルを作るように指示されましたが、私は作ったことがないため、教えられた通りに作りましたが、出来上がると、1本1本が切れていました。院長先生は怒ってしまい、目つきも厳しくなり、食事をしながら、妹さんの前でずっと私に文句を言っていました。私は立ったまま恥ずかしくて、何も言えず、笑って聞くしかありませんでした。そのとき私は、自分の闘争心を見つけました。私自身も、自分が同修より偉いと思って、人の気持ちを考えずに話すことがよくありました。気がつくと、顔から汗が出るほど恥ずかしくなり、院長の言動を通して、私の不足を見つけたことに感謝しました。

 その後、院長先生のお嫁さんから「私の姑は、言葉は厳しいけど、心はそうでもありませんので、気にしないでください!」とショートメッセージが送られてきました。私は「大丈夫ですよ!」と返信しました。

 朝、私が院長先生の家に着くと、院長先生の初めての言葉は「昨日はすみませんでした!」でした。私は「こちらこそ申し訳ございませんでした。珍しい大切な料理を、素人の私のせいで、楽しませることができませんでした」と謝りました。院長は「私があんな態度であなたに怒っていたのに、あなたは自分が悪いと言ってくれるのね」と言いました。「修煉者として内に向けて探さなければなりません」と言うと、「本当に良い人ですね! あなたの人柄はとても信頼できます。明日は給料をあげますよ!」と笑って言ってくれました。

 私はその勢いで院長先生に「それよりもっと大事なことは、中国共産党(以下、中共)の組織から脱退されることです。中共は政権を奪い取って以来、数え切れない中国人を死なせました。ご存知のように、60年代の大飢饉で、何千万人もの人を餓死させました。それは天災ではなく、中共による人災です。また、数々の運動を引き起こし、文化大革命、天安門事件などで、大勢の人が犠牲になりました。さらに、法輪功への迫害で、噓偽りの宣伝を世界中に拡散し、人々に害を与えています。私のような法輪功学習者は、不法に投獄され、殴り殺され、家庭を崩壊されるなど迫害を受けています。こんな国が長く続くでしょか? 今までの歴史の中で、正法や正教を迫害すると、その国や民族に必ず災難がもたらされるのです! 善には善の報いがあり、悪には悪の報いがあるという天理を誰もが知っています。一刻も早く脱退なさってください!」と三退を促しました。

 院長先生は「脱退します、脱退します」とすぐに表明されました。私は『光明』という仮名で院長を脱退させました。「とても良い名前ですね! 気に入ったわ」と喜んでくれました。中共の組織から三退した院長先生は、生まれ変わったように、顔の色も白くなり、ほお紅を塗ったように赤みがさしてきました。院長先生は心から脱退されたのです。

 師父、ありがとうございます!

 (責任編集者:文謙)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/3/26/458075.html)
 
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