慈愛深い医師はどこにいるのか(二)
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文/懿徳

 【明慧日本2023年4月5日】(前文に続く)

 謝礼金を一切受け取らない整形外科医の李力壮さん

 黒龍江省ハルビン市の李力壮さんは、ハルビン市医科大学付属第一病院の元整形外科主任医師で、法輪功の教えである真・善・忍の原則に従って行動し、医療技術の向上に努めながら、できる限りの人を助けるために最善を尽くしていました。

 李さんは患者からの謝礼を受け取ることはなく、報酬も求めず、熱心に患者を助けました。ある農村の患者が、経済的な原因で血液検査をするお金がなく、手術費用にも困っていました。治療を遅らせないために、李さんは自ら無償で1000元以上を出して血液検査と手術を行いました。当時、李さんの月給はわずか300元あまりで、この事を知った上司と同僚はみんな感心しました。

 このような患者に献身的な善良な医師が、真・善・忍の信念を貫き、法輪功迫害の実態を人々に伝えたとして、何度も不当に拘禁され、家宅捜索、労働教養、実刑判決などを受けました。ハルビンの長林子労働教養所と大慶刑務所に拘禁されている間、李さんは両手を背中へ回されて手錠をかけられ、激しい殴打、電気棒による電気ショックを与えられ、鉄の椅子に縛り付けられ、拘束服を着せられるなどのひどい拷問を受けました。

 医術に優れた田医師

 田慶鈴さんは2005年に修士号を取得し、黒龍江省のハルビン市漢方病院に就職しました。田さんの勤務する科は腎臓病、血液、腫瘍の総合診療科で、患者のほとんどは重病で何度も入院を繰り返しており、家族は貯金をすでに使い果たしていました。田さんは患者の苦境に理解を示し、贈り物を受け取らないだけでなく、最良の治療効果を得られる最も安い薬を使用しました。

 田さんの優れた医療技術は、脈一つで患者の病気がわかり、使う薬草は7~10種類ほどで、ある薬は7~8元しかしませんが、奇跡的な効果があります。

 ある進行した肝臓がんの患者は、腹部に大量の水が溜まり、ご飯を一口も食べられない状態でした。田さんは処方をすると同時に、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と唱えるよう指導しました。二種類の頓服を飲んだ後、患者の腹部はかなり小さくなり、食事ができるようになりました。

 もう一人の患者は腫瘍が進行しており、入院した時は末期状態でした。田さんはこの患者に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と心を込めて唱えるように教えました。翌日、患者は嬉しそうに「田先生、私は1カ月ほどよく眠れませんでしたが、昨夜はよく眠れました」と感謝の言葉を言いました。このような事例は沢山あります。

 そんな仕事一筋で謝礼を受け取らない優秀な医師が、警官に不当に連行され、労働教養所に拘禁されました。田さんは法輪大法への信仰を放棄せず、「三書」を書かなかったとして、ハルビン市前進労働教養所で、吊るし上げられ、電気ショックを与えられ、過酷な労働、中枢神経を破壊する薬を投与されるなどの非人道的な拷問を受けました。健康だった田さんは、迫害により短期間で障害を負ってしまいました。

 患者のために考える医師

 以下は、誠心誠意に患者を助けた心優しいA医師の話です。

 A氏は医師になってから、常に真・善・忍に従って自分に要求することを実行してきました。医師として、患者に対して良心と責任を持ち、謝礼を受け取らず、妄りに薬を処方しませんでした。昨今、医療紛争が多く、責任を取ることを恐れ、扱いにくい患者を拒絶する医師もいます。A氏は患者を拒絶したことはなく、誠心誠意に患者の苦痛を和らげ、病気を取り除くことに全力を尽くしました。

 ある日、救急外来に3歳くらいの女の子が運ばれました。遊んでいるときに誤って転んでしまい、舌を噛んで、大きな傷ができ、大量に出血していました。 ある病院では「治療できない」と言われ、ある病院では「幼すぎて手術がうまくできず、対応できない」と言われ、ある病院では「全身麻酔の手術をしなければならない」と言われ、家族は全身麻酔が子どもの脳に影響するのではないかと心配して、ついに当院に来院したのです。

 A氏は両親を安心させた後、子どもの口を開けてみると、舌の裏側に大きな噛み傷があり、肉がめくれ上がり、出血は少なかったのですが、少し滲んでいました。傷口をきれいにして縫わなければ、子どもは話すことや物を食べることもできないだろうと考えました。しかし、これほど幼い子どもにどうやって口を開けさせ、どうやって麻酔をかけるのでしょうか?

 大法の修煉者としては、あらゆる面で他人のことを考え、自分を守ることばかりを考えてはいけないのです。A氏は子どもに協力してもらえるように、師父に助けをお願いしました。そこで、簡易な口を開ける器具を作り、麻酔薬、消毒液、針と糸などを準備し、子どもの上下の歯の間に入れ、舌に素早く麻酔薬を投与しました。麻酔の間、その子は全く動かず、泣くこともありませんでした。麻酔が効いたところで、傷口の消毒と止血を行い、最後に吸収性縫合糸で縫合しました。子どもは終始とても協力的でした。

 治療後、こどもの両親が子どもの舌を見てみると、傷口も目立たず、両親の感謝は言うまでもありませんでした!

 物質主義の現代社会で、もしもっと多くの各業界の人々が法輪功を学び、真・善・忍の基準に従って行動すれば、社会はどうなるでしょうか。医師は患者のために献身的に働き、教師は生徒の教育に励み、官員は清潔で汚職をせず、商売をする経営者が正直で人を騙さなければ、中国でまだ有毒食品、環境汚染、社会治安などの問題があるでしょうか?

 (完)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/3/26/458005.html)
 
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