文/中国の大法弟子
【明慧日本2023年7月18日】1996年9月のある早朝、私は眠れなかったのでジョギングをしようと思い、体育館の広場に行きました。ジョギングの途中で、広場の片隅で坐禅をしている人たちを見ました。「僧侶でもないこの人たちは、どうしてここで瞑想しているのだろう?」と不思議に思い、しばらくじっと見ていました。
坐禅が終わると、私は好奇心を抱いて「何をしているのですか?」と尋ねました。その中の一人が「法輪功の煉功をしています」と言いながら、1冊の『轉法輪』を渡してくれました。私は本をめくって最初のページに書かれた『論語』を読んでいると、すぐにこの本は普通ではないと感じました。地元の書店にあると聞いたので、店がオープンすると同時に買い求め、その日の夜までに一気に読み終えました。
その後、私は『法輪功』も買ってきて、本の中の煉功動作を見ながら自分で練習しました。しばらくすると、長年の胃痛がなくなり、習慣的な風邪も治り、前頭洞炎も治りました。当時、妻は他の気功をやっていましたが、私の身体の変化を見て、それをやめて私と一緒に法輪大法の修煉を始めました。
私たちは、大法を修煉してから、心はますます純粋になり、苦痛がなく、世界で最も幸せだと感じており、人生の最大の幸運だと思いました。修煉によって、心身共に大きく変化したことで、私たちは大法の素晴らしさが分かりました。病気が治って、全身が軽くなっただけではなく、もっと重要なのは、真・善・忍に従って本当の良い人になり、道徳が向上したことでした。人生の中の怨みや、利益を失った時の苦しみから解放されることができ、家族も睦まじくなり、毎日が幸せでした。
しかし、1999年7.20から、中国共産党(以下、中共)は法輪功に対する弾圧を開始し、大勢の善い人たちが迫害されました。20年余りの間、私と妻は何度も不当に連行され、拘禁されて苦しめられました。私は何度も不当判決を下され、労働教養を強いられ、給料の支給まで完全に止められました。苦しみの中で、親戚や友人は中共の偽りの宣伝に騙され、私たちに近づこうとも助けようともしませんでした。私たち夫婦は、圧力の中で励まし合いながら、しっかりと歩んできました。私たちは師父を信じ、大法の素晴らしさを分かっていたからです。
師父は、私たちに善良な心のほかに何も求められず、私たちに健康な身体を与えてくださいました。良くない心を取り除いてくださり、返本帰真の道へと導いてくださいました。修煉を通して、私たちは人間としての道理が分かり、他人を優先に考えるようになりました。トラブルに直面した時、内に向けて自分の間違いを探してそれを正し、善をもって他人に接し、そして真面目な態度で仕事を行い、生活の中でも不満や怨恨心を捨てるようになりました。
大法を修煉する前の私は、利己的で、いつも自分の利益ばかりを考えていました。
1990年代初頭には、私たちが住んでいる社宅の建物の隣に、新しい社宅が建てられることになりました。建築面積を少しでも広くするために、私たちの建物との間のぎりぎりで建て始めました。そのため、私たちが住んでいる建物の基礎に影響が出てしまい、天井の壁にひび割れが入ってしまいました。この工事は、私たちに多くの不便と危険をもたらしました。庭に物が落下することも度々あり、私は同じビルに住んでいる住民たちと立ち上がって、工事を阻止し、裁判所に訴えました。しかし、結局は建設側の裏操作で、この訴訟は退かれてしまいました。
私は組織者だから、当然新しい社宅の住民たちは、私を憎んでいました。私は、彼らが私の家に来て騒ぎを起こすつもりだという情報を得て、私も人を集めて対抗しようとしました。その時は、暴力事件に発展する寸前でした。それ以来、新しい社宅の住民たちとの関係が悪化してしまい、特に最も隣接している5階に住む王さんとは、まるで「敵」のようになってしまいました。同じ敷地内に住んでいるので、毎日顔をあわせることがあるので、次第にとても息苦しく感じるようになりました。
しかし、大法を修煉してから、大法は私を変えました! 私は師父の教えを忘れず、どんな時でも修煉者の基準で自分を律しました。利益のために争ったりせず、トラブルに直面した時は、先ず他人のために考え、相手を包容し、譲り合うべきだと分かりました。今、当時のことを振り返ってみると、自分のことばかりを考えていました。自分の利益のために争い、相手のことを考えていませんでした。多くの人が家がなく、少ない給料で家賃を払って生活するすることを考えれば、どんなに苦しい状況下であったかは想像できます。立場を変えれば、彼らの気持ちがよく分かりました。「自分のために、他人のことを考えず他人を傷つけてはいけない」と思うと、心の中の恨みが消え、さらに大法の法理が奥深いものであると分かりました。
大法の真・善・忍の法理に従って修めると、現れた言動も、表情も違ってきました。いつも穏やかで微笑み、誰に対しても善をもって対応することができるので、相手もそれを感じるのです。かつて、建物を建てることで対立し「敵」になった人に会っても、怨みがなくなりました。いつの間にか、互いに自然に挨拶をするようになり、今では、何でも話せる親しい友人のようになりました。以前、私は自分が有能であると思い込み、態度が傲慢で、よく人を見下し、いつも自分が損をすることを恐れていました。そのため、同僚たちも私に悪い印象を持っていました。しかし、大法を修煉してからは、利己的な私が生まれ変わったのです。人のことを考えるようになり、周りの人たちも「あなたと一緒にいるのが好きだ」と言ってくれるようになりました。
建築をめぐって「敵」となった王さんは、毎日、午前3時になると咳がひどくて寝られないので、家族に迷惑をかけないように、客間の窓際に座って、夜が明けるのを待っていました。王さんは、とても苦しそうで元気がありませんでした。
私が毎朝3時半頃に出かけ、6時前に家に帰って来るのをずっと窓際から見ていた王さんは「なぜ、そんなに早く出かけるの?」と私に尋ねました。私は「法輪功を修煉しています」と言うと「法輪功は良いのですか?」と興味を示したので、私は『轉法輪』を渡しました。
なんと、王さんは2日もかからずに『轉法輪』を真剣に読み終えており、妻に坐禅用の座布団も作ってもらっていました。そして王さんは、午前3時30分に定刻通りに家を出て、私たちと一緒に家の近くにある煉功場に行って、煉功を始めることになりました。王さんは私に「私は『轉法輪』を読んだその日から、ぐっすり眠れるようになり、3時になっても目が覚めず、咳も出なくなりました。本当に信じられないことですね!」と言いました。
王さんの奥さんは、王さんの変化を見て不思議に思い『轉法輪』を読んだそうです。奥さんは「人生の多くの疑問が解けて、読めば読むほど手放せなくなりました。何日も続けて読みました。法輪功は体を鍛えるだけではなく、高徳大法で、修煉であり、人を救い済度するものであることが分かりました。私も、坐禅用の座布団を作りました」と言いました。
そして王さん夫妻は、私たちと一緒に朝の煉功場に行って煉功するようになりました。夜は、王さん夫妻が私の家に来て、集団学法に参加するようになりました。暫くすると奥さんの深刻な心臓病が治り、他の病気もなくなりました。奥さんは、以前は5階に上るまでは、物を運ぶどころか、一階上がっては休み、上がっては休み、一息ついては休んでいました。学法する時、奥さんは、奇跡的な変化を話してくれました。奥さんは「荷物を持って、一気に5階まで上がっても平気です!」と言いました。私たちは、この上ない喜びを分かち合いました。
以前、建物を建てる時には恨みがあって「敵」のような存在でだった王さんは、今では、夫婦で修煉を始めたのです。私たちと一緒に切磋琢磨し、学法後は「修煉体験」を話し合っています。今日は何か収穫があったとか、心性が少し向上したとか、この上ない幸福に浸っており、修煉を通して皆が変わりしました。私たちは、実の兄弟のようになり、特に私が迫害されていた時、王さん夫妻は、助けてくれて困難を解決してくれました。私の子供が結婚した時は、私は不当な判決を受けて刑務所で迫害されていました。王さん夫妻は苦労して、私の子供の結婚の準備を手伝ってくれました。子供は涙を流しながら、結婚式に参加したすべての人に感謝しました。
かつての「敵」が「良き友」になり、それは大法の素晴らしさの現れであり、慈悲深い師父が、衆生を救って下さっている証しなのです。中共が法輪大法を誹謗中傷した嘘を暴く証しであり、現在、全世界に100余りの国と、地域の多くの人がなぜ大法を修煉するかの証しでもあるのです。大法を修煉する人は本当に幸運です!