【明慧日本2023年8月12日】(前文に続く)
二、30人の60歳以上の学習者に不当判決
明慧ネットの報道によると、2023年7月において60歳以上の学習者30人が不当判決を宣告されたことが判明し、最年長者は80歳である。そのうち、70~80歳は17人、60~70歳は13人である。湖北省麻城市の易家海さんが懲役9年、厳英中さんが懲役8年、広東省茂名市の周華建さんが懲役9年の判決を宣告された。
名前 | 年齢 | 省 | 市 | 区・県 | 刑期 | 裁判所からの罰金(元) | 警官から押収した現金(元) |
張継斌 | 80 | 甘粛省 | 白銀市 | 平川区 | 1年 刑務所外での執行 | 2000 | |
厳英中 | 70 | 湖北省 | 麻城市 | 8年 | |||
易家海 | 70 | 湖北省 | 麻城市 | 9年 | |||
徐栄詩 | 78 | 黒竜江省 | 密山市 | 4年 | |||
朱玉英 | 77 | 甘粛省 | 白銀市 | 平川区 | 1年 刑務所外での執行 | 2000 | |
富連華 | 77 | 黒龍江省 | 密山市 | 4年 | |||
郭淑芬 | 77 | 黒龍江省 | 密山市 | 4年 | |||
魯振月 | 76 | 吉林省 | 通化市 | 通化県 | 7年 | ||
劉明徳 | 75 | 四川省 | 広漢市 | 1年 | 3000 | ||
陳星光 | 74 | 福建省 | 寧徳市 | 蕉城区 | 4年 | ||
石建華 | 74 | 黒龍江省 | 大慶市 | 6年10カ月 | 30000 | ||
周華建 | 72 | 広東省 | 茂名市 | 9年 | 20000 | ||
丁淑芬 | 72 | 吉林省 | 長春市 | 3年 | |||
朱愛栄 | 72 | 山東省 | 淄博市 | 臨淄区 | 3年 4年執行猶予 | ||
何雪梅 | 72 | 四川省 | 遂寧市 | 3年 刑務所外での執行 1年執行猶予 | |||
馬長青 | 70 | 吉林省 | 楡樹市 | 4年 | |||
趙伝美 | 70 | 上海市 | 浦東新区 | 1年3カ月 | |||
胡素華 | 69 | 湖南省 | 瀏陽市 | 1年 | |||
甄士傑 | 69 | 遼寧省 | 阜新市 | 4年 | |||
張桂萍 | 68 | 遼寧省 | 撫順市 | 清原区 | 3年6カ月 | ||
李鳳蘭 | 66 | 甘粛省 | 白銀市 | 平川区 | 1年8カ月 | ||
曹玉芹 | 66 | 吉林省 | 吉林市 | 2年 | 3000 | 1000 | |
王金栄 | 65 | 黒龍江省 | 大興安嶺 | 3年 | |||
于艶華 | 64 | 黒龍江省 | 安達市 | 5年 | |||
董立彪 | 64 | 吉林省 | 楡樹市 | 3年6カ月 | |||
陳翠珠 | 61 | 広東省 | 湛江市 | 雷州市 | 5年 | 5000 | |
李蘭敏 | 61 | 天津市 | 3年 | ||||
龐有 | 60 | 北京市 | 昌平区 | 1年3カ月 | |||
阮愛銀 | 60 | 福建省 | 寧徳市 | 蕉城区 | 6年 | ||
高培法 | 60 | 雲南省 | 昆明市 | 晋寧区 | 3年6カ月 |
迫害事例の一部
1、広東省茂名市の72歳の周華建さんは懲役9年の重刑を受けて控訴
広東省茂名市の学習者・周華建さん(72)は、2020年3月26日、法輪功に関する真実のメッセージを送ったため、警官に連行された。今年7月10日、茂南区裁判所は周さんに懲役9年の判決を言い渡し、罰金2万元を科した。周さんは直ぐに控訴することを決めていた。家族から依頼した弁護士はその場で裁判官に控訴状を渡し、二審の審理を公開するようにと求め、茂南区裁判所が案件の審理の過程で違法行為があると指摘した。
今年7月下旬、弁護士は茂南区裁判所に「二審の公開開廷申請書」を郵送した。申請書で弁護士は法律と司法解釈規定に基づき、「判決は事実認定に誤りがあること、裁判手続きは違法であること、茂南裁判所が3回にわたって周さんに対して行った裁判はすべて違法であること」と、記されている。
2、70歳の厳英中さんと易家海さんは重刑を下される
湖北省麻城市の学習者・厳英中さん(70)、易家海さん(70歳男性)は、2021年11月6日、地元の警官によって自宅から連行され、麻城市第一留置場に送られ、1年以上拘禁された。今年になって、2人は当局の裁判所に秘密裏に判決を言い渡された。易さんは懲役9年、厳さんは懲役8年の実刑判決を受け、今年6月14日に湖北省沙洋刑務所に送り込まれた。
易さんは麻城市乗馬崗郷万義小学校の校長だった。法輪功を学び続けている易さんは当局からの迫害を受けてきた。
3、吉林省通化市の76歳の魯振月さんは懲役7年の判決を受ける
吉林省通化市通化県の学習者・魯振月さん(76歳女性)は、1年前に家宅捜索され、連行された。今年7月、魯さんは懲役7年の判決を宣告された。健康問題で魯さんは現在、入院して治療中である。
三、経済的な迫害
明慧ネットの報道によると、2023年7月、中共の裁判所、公安局は学習者から17万3000元を強制的に奪い取った。そのうち、裁判所からの罰金は16万2000元で、警官から押収した金額は11000元である。
名前 | 省 | 市 | 区・県 | 刑期 | 裁判所からの罰金(元) | 警官から押収した現金(元) |
石建華 | 黒龍江省 | 大慶市 | 6年10カ月 | 30000 | ||
蒋明輝 | 甘粛省 | 蘭州市 | 6年 | 20000 | ||
周華建 | 広東省 | 茂名市 | 9年 | 20000 | ||
郎東月 | 北京市 | 延慶区 | 9年 | 15000 | ||
楊長寛 | 山東省 | 淄博市 | 淄川区 | 3年 | 15000 | |
李書鸞 | 河南省 | ラク河市 | 3年6カ月 | 10000 | ||
王林 | 遼寧省 | 錦州市 | 4年 | 8000 | ||
安洪梅 | 遼寧省 | 大連市 | 開発区 | 3年 刑務所外での執行 | 7000 | |
陳翠珠 | 広東省 | 湛江市 | 雷州市 | 5年 | 5000 | |
蘇慧麗 | 河南省 | ラク河市 | 4年6カ月 | 5000 | ||
王麗涛 | 遼寧省 | 大連市 | 開発区 | 2年 | 5000 | |
王英 | 山東省 | 東営市 | 4年 | 5000 | ||
廉警民 | 甘粛省 | 白銀市 | 平川区 | 3年 刑務所外での執行 | 4000 | |
褚占娟 | 黒龍江省 | 大慶市 | 10カ月 | 3000 | ||
曹玉芹 | 吉林省 | 吉林市 | 2年 | 3000 | 1000 | |
劉明徳 | 四川省 | 広漢市 | 1年 | 3000 | ||
張継斌 | 甘粛省 | 白銀市 | 平川区 | 1年 刑務所外での執行 | 2000 | |
朱玉英 | 甘粛省 | 白銀市 | 平川区 | 1年 刑務所外での執行 | 2000 | |
韓亜香 | 黒龍江省 | ハルビン市 | 道里区 | 1年6カ月 | 10000 |
迫害事例の一部
1、かつて8年の判決を受けた大慶市の石建華さんは6年10カ月の判決を受ける
黒龍江省大慶市の学習者・石建華さん(74歳女性)は、今年5月24日、高新技術開発区裁判所に不当に裁判をかけられた。5月31日、石さんは懲役6年10カ月の判決を宣告され、罰金3万元を科された。
2、広東省茂名市の周華建さんは懲役9年と罰金2万元の判決を受ける
広東省茂名市の学習者・周華建さん(72)は、警官に連行されて、今年7月10日に懲役9年の判決を言い渡され、罰金2万元を科された。
3、甘粛省蘭州市の蒋明輝さんは懲役6年と罰金2万元の判決を宣告される
甘粛省蘭州市の学習者・蒋明輝さんは、2021年8月4日に連行され、家宅捜索を受けた。その後、留置場に送られた。今年7月19日、蒋さんが蘭州市城関区裁判所から懲役6年の判決を下され、罰金2万元を科された。蒋さんは控訴したという。
4、北京市延慶区の郎東月さんは懲役9年と罰金1万5000元の判決を下される
北京市延慶区の学習者・郎東月さんは、長年にわたって迫害を受け、家を出て放浪生活を余儀なくされていた。2021年12月14日、郎さんは河北省張家口市の懐来県で不当に連行された。今年3月8日、郎さは裁判にかけられた。証拠不足のため、法廷審理は途中で中断した。しかし、最近の情報では、郎さんは張家口市宣化区裁判所により、懲役9年の判決と罰金1万5千元(約30万円)を科されたという。
5、山東省淄博市の楊長寛さんは2回目の判決を受ける
山東省淄博市の学習者・楊長寛さんは、同市博山区裁判所に懲役3年の判決を宣告され、罰金1万5000元を科された。現在、楊さんは控訴中である。楊さんは2016年、3年の実刑判決を受けたことがある。
四、公安局は合肥市の紀広英さんに対する訴訟を取り下げ
安徽省合肥市(ごうひし)の学習者・紀広英さん(78歳女性)は、地元の政法委員会に法輪功迫害のの実態が書かれた手紙を郵送したため、昨年8月、地元の公安局に「書類送検」された。10カ月後、公安局は紀さんの案件を取り下げた。
紀さんは2022年5月中旬、合肥市包河区政法委員会弁公室の楊副主任宛に手紙を送り、法輪功迫害のの実態と法輪功を信じ続けることを明らかにした。しかし、8月25日、紀さんが駱崗派出所の警官に家宅捜索され、召喚され、住居監視下に置かれた。11月12日、派出所から紀さんに「案件移送の通知書」を送り、紀さんの案件を蜀山区検察庁に送検したという。今年4月末、紀さんの案件は蜀山区検察庁から駱崗派出所に差し戻された。その後、警官は再び紀さんを呼び出して、紀さんに対して新たに罪を加えようとしたが、紀さんは警官に従わなかった。
今年5月中旬、紀さんは公通字[2000]39号の通達、『新聞出版総署令第50号令』、弁護士が書いた「違法証拠を排除する申請書」、家族が書いた「不起訴勧告に関する法律意見書」を持って、駱崗派出所に行き、副所長の張応松に渡そうとした。しかし、張応松が不在で、電話しても出ないので、紀さんはこれらの書類を張応松に渡すようにと、警官・張向宇に頼んだ。
6月27日、紀さんは義理の妹を伴って再び駱崗派出所に行き、担当警官の張向宇に会い、案件の取り下げを明確に求め、法輪功迫害の実態を伝えた。さらに、「手紙を書いただけで起訴されることは、ありません。『中華人民共和国憲法』第40条に規定されている通信の自由と通信のプライバシーは保護されています」と話した。
6月29日午後、紀さんの夫は警官・張向宇からの電話を受け、紀さんを翌日派出所に連れて来るようにと言われた。雨のため、紀さんは行けなかった。
7月1日正午、警官・張向宇から、合肥市公安局包河分局より「案件取り下げ決定書」の書留郵便が紀さんに届いたという。
(完)