茫然
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子

 【明慧日本2023年9月25日】2年前、刑務所に収容されていた時のことです。天目で、ある場面が見えました。

 古代に遡ると、私は容疑者を取り調べる役人でした。私は、ある犯人を尋問していましたが、この犯人は最初から最後まで否認したため、私はバケツ一杯分の熱い油を犯人の背中にかけました。犯人は火傷で死亡しましたが、とても惨めな死に方でした。そして、その犯人は今世で私を尋問する警官に生まれ変わりました。私は、巨大な業力が私に迫っていると感じましたが、少しも苦痛ではありませんでした。天目の次元に限りがあり、ミクロな空間までは見えませんでしたが、自分のこの巨大の業力を、全部師父が引き受けて下さっていると強く感じました。

 間もなく私の元神は、師父が私のために業力を引き受けて下さっている空間に入りました。師父は私のためだけではなく、空気中の一粒の塵埃も含め、宇宙に存在するすべての生き物の業力を引き受けて下さっていると分かりました。その瞬間、私は頭の中が真っ白になって言葉が出なくなり、感情表現も一切できなくなりました。しばらくして少し落ち着くと、師父の詩「真相が大いに顕れ天下は茫然とする」『精進要旨二』「心自明」を思い出しました。真相に直面して、すべての恩に感謝する言葉も淡白なものです。「茫然」という言葉が、その状態を最も的確に表現しています。

 翌日、旧勢力の神々の一団が「人を殺した罪により、今度はあなたに3年間、刑務所にいてもらう」と私に言いました。私はきっぱりと「私は生々世々にわたって罪を犯し、殺した人も私の見えたこの一人だけではありません。しかし私の歴史上のすべての罪は、師父が私の代わりに全部償ってくださいました。あなたたちは、もはや私に償うように言う理由がありません」と言い返しました。旧い神々は無言になり、しばらくして「分かった、歴史上の罪はあなたの師父が償ったため、もう追求しない。しかし、あなたが修煉してから現在まで、どれだけの間違い、どれだけの罪を犯したか、あなたは分からないのか? それを償うべきではないのか? それだけでも、あなたはやはり3年間の刑から逃れられない」と粘りました。私は「私が修煉してからのすべての過ちは、あなたたちが犯したものであり、私が犯したものは一つもありません。私は、あなたたちに押しつけられた罪を絶対に認めません」と答えました。旧勢力の罠を見極めた途端に、師父は私の業力を取り除いて下さいました。旧勢力も、消えてしまいました。そして3日目、私は刑務所から出ました。

 修煉の過程で、師父は私たちに一方的に与えて下さっています。私たちには、師父に返せることは何もありません。宇宙の最も美しいものですら、宇宙の外にいる創世主たる師父から与えられたものなのですから。

 師父の新経文『険悪を遠ざけよう』の「師父はあなたに借りなどありません!」という一文を読んで「なんと不適切で失礼な考え方だろうか、師父が私たちに借りがあるとでも思っているのか?!」と考え、そのような人がいることに非常に驚愕しました。そこで私は自分の経験を投稿し、真に修めている同修と共有したいと思いました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/9/20/465485.html)
 
関連文章