【明慧日本2023年10月3日】北京市海淀区に住む法輪功学習者・秦尉さん(62)は画家である。今年9月7日午前11時、地元派出所の警官は秦さんを自宅から不当に連行し、家にあるパソコンなどの私物を押収した。秦さんは現在、海淀留置場に拘禁されている。
秦さんは中央美術工芸学院装飾画科を卒業後、軽工業出版社に就職したが、芸術の道に進もうと、夏休みや冬休みに絵を描く時間を増やすため、1年余り後、美術教師として八一中学に赴任した。その後、秦さんは法輪功に出会い、『轉法輪』を読んで、人生の意味を理解し、修煉の道を歩み始めた。秦さんは誠実で無私無欲、人助けが好きで、真理を探究する画家でもある。
しかし、1999年7.20、中国共産党当局が法輪功迫害を開始した。法輪功の修煉を堅持した秦さんは、当局に連行や拘留、労働教養処分2回、実刑判決2回などの迫害を加えられた。
2回の実刑判決
秦さんは多くの法輪功学習者たちと同じように、当局に法輪功に対する誹謗中傷宣伝に騙されないよう、人々に迫害の真相を伝えた。
そのため、2004年、懲役5年の判決を言い渡された秦さんは、北京の茶店にある前進刑務所で体罰、虐待、強制洗脳、独房の拘禁、奴隷労働などの迫害を受けた。
2016年5月18日、秦さんは海淀区世紀城の公園で法輪功に関する資料を配布したが、曙光派出所の私服警官にも渡したため、派出所に連行された。その後、海淀留置場に移送された。2016年5月19日正午、曙光派出所の警官は秦さんを連れて秦さんの自宅に行き、家宅捜索した。
2016年6月22日、北京市検察院第一分院は秦さんの弁護士に、「秦尉に逮捕状が出た。案件は海淀公安分局に戻した」と通知した。2016年9月22日、弁護士は海淀区検察院の秦さんの案件担当者に電話したとき、秦さんが海淀区裁判所に起訴されたことを知った。
2016年12月2日、秦さんは海淀区裁判所に不正に裁判をかけられ、2年6カ月の実刑判決を宣告された。秦さんは控訴したが、2017年7月11日、二審の後、裁判官・相陽が、原判決を維持するとの刑事判決を読み上げた。
2021年6月15日、秦さんは冤罪期間を終えた後、北京前進刑務所の所長・劉光輝、第三監区の区長・柳鋼、第三監区の中隊長・姚一平が法輪功学習者への迫害に関与した違法行為を告訴する書簡を、関係部門に送った。関係部門が書簡を受理した。
2回の労働教養処分
1999年10月27日、秦さんは関係部門に行き、法輪功に関する陳情をしたため、海淀留置場に1カ月間拘禁された。2000年大晦日、秦さんは天安門広場に行き、法輪功の冤罪を訴えたため、殴打され、50日間拘禁された。2000年3月、秦さんは軍事博物館付近で法輪功について人々に伝えたため、1カ月間拘禁された。
2000年、秦さんは労働教養処分1年6カ月を科された。教養所で殴打、スタンガンで電気ショック、連続20数日間の睡眠の剝奪などの迫害を加えられた。
2004年、秦さんは「北京市法制訓練センター」(洗脳班)で5カ月間強制洗脳を行われ、拷問を受けた。5カ月間の間、毎晩、眠りについた後、非常に大きなけたたましい音で起こされるという前代未聞の拷問を受けた。それにより、秦さんの心臓は不整脈、心房細動など様々な症状が現れた。
2012年10月、秦さんは6回目の連行と2回目の労働教養処分を受け、北京の新安労働教養所第5大隊で6カ月間、小さな椅子に座らされた。
秦さんが受けた迫害事実は明慧ネットの「罪を着せられた画家の弁護士 面会が難航する」の記事をご参照。