もっとも失敗した冤罪工作
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文/中国本土の大法弟子

 【明慧日本2023年10月20日】もし誰かが、羊が鹿を噛み殺してウサギまでも食べたのを見たと言ったら、あなたはどう反応するだろうか? 多くの人にそう言われたらあなたはどう思うだろうか? あなたの周りの皆からそのことを聞かされたら、あなたはどう感じるだろうか?

 40年以上前に見たある外国の映画が、未だに記憶に新しい。俳優の演技が凄いだけでなく、強く衝撃を受けたあるエピソードがあったからだ。それは、「中枢神経遮断薬」を飲んだ人たちが、薬を飲ませた人の命令に従い、飛び降りろと言われれば飛び降りていき、言われたことを何でも従順にするものだった。当時の私は中学1年生で、学校の企画の一環でそれを観た。

 その時から、私は人類がそのような薬を開発しないこと、そのような悪人がいないことを望んだ。2001年、そのようなことが危うく自分の身に起きるとは思ってもみなかった。ある朝、友人が私の家に来て、早く家を出るようにと言った。管轄地区の警官が、私たち(学習者)を「洗脳班」(中国共産党が学習者を迫害するために設けた地下刑務所のこと)に連行しようと計画しているからだ。

 私はすぐに数千里離れたところへ旅立った。「洗脳班」に連行された人が修煉を放棄しなければ、「向精神薬」を飲まされて意識不明になり、他人の言いなりになって、終いには自分の信仰を裏切ってしまうのを知っていたからだ。なぜ友人が警察の逮捕計画を知っていたかというと、友人の夫(法輪功の真実を知っている)が警察官で、密かに迫害から妻を守っていたからだ。私が3日間列車に乗って目的地に着いたとき、警官も千里近く離れた私の実家に着いていた。もちろん、無駄足を踏んだのだ。

 両親からの影響で、子供の頃から私は中共が悪者だと知っていたが、瞬きもせずに嘘をつくほど悪いとは思わなかった。法輪功は自殺はもちろんのこと、殺生を厳しく禁じているが、江沢民一味は中国共産党(以下、中共)と共謀して「天安門焼身自殺」をでっちあげ、俳優の劉春玲をその場で打ち殺し、娘の劉思影もその後殺害した。ただ、濡れ衣を着せようとした江集団が予想しなかったのは、彼らの出し物は破綻百出(訳注:非常に多くの欠陥を抱えていること)なもので、すぐに国際社会に暴かれた。そして、全世界もこの「天安門焼身自殺」が偽りで、もっぱら法輪功に濡れ衣を着せるためのものだと分かったのだ。

 近年、「党の言う通りにしよう」という声を聞く度に、私はその外国映画と中の飛び降りの場面を思い出す。「中枢神経遮断薬」を飲まされた訳でもないのに、人々はなぜこうなったのだろうと、最初は不可解に思っていた。中共による法輪功への迫害がエスカレートしていくにつれて、私は中共の嘘は薬物よりも強力だと分かった。なぜなら、その嘘は数億人もの人々に「羊が鹿を噛み殺してウサギまでも食べた」と信じ込ませたからだ。

 誰でも詐欺師を憎み嫌う。そして騙される痛みも当事者にしか分からない。中共は、あらゆる手段を使って人々から金銭を騙し取るだけでなく、無数の人々の命も騙し取った。なぜそう言えるかというと、中共の一切の組織(共産党、共青団、少年先鋒隊)に加入したすべての人は皆、命を中共邪党に捧げることに同意し、「党の計らいに一生を委ねる」ことをしたからだ。「騙されてもどうということはない。いつも通りの暮らしができているのでは? それに何の損失もない」と言う人がいる。本当にそうであればいいのだが、事実は正反対だ。

 遠い話はさておき、ここ数年の大流行から考えてみよう。法輪功迫害への真相資料を好んで読む人が知っている通り、「法輪大法は素晴らしい! 真、善、忍は素晴らしい!」という心からの9文字を信じる人々は、疫病の波が何回押し寄せてきても、無事であった。彼らが感染せず、あるいは感染してもすぐに回復できたのは、なぜだろうか? 心からの9文字の純粋なエネルギーが中共ウイルスを殺し、人体の細胞を修復できるからだ。私は親戚や友人に、よく心からの9文字を唱えると良いと伝えている。なぜなら、心からの9文字を唱えれば、神仏に守られるからだ。

 1999年から24年が経った。学習者は自らの生死を顧みず、人々に安全に未来に入っていく方法を伝え続けている。助言を受け入れた人々は、その日がやってくるのを楽しみに待っている。なぜなら、彼らはどんな災難が訪れても自分とは無関係だと知っているからだ。「羊が鹿を噛み殺してウサギまでも食べた」を信じ切っている人たちが、一日も早く法輪功の真実を知り、中共の嘘から抜け出すことを願っている。それが中共のもっとも失敗した冤罪工作であり、人々が命を落とす深淵でもあるからだ。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/10/16/467040.html)
 
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