米ミネソタ大学で映画『国有臓器』を上映 中共の法輪功迫害の事実を伝えた
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 【明慧日本2025年1月13日】アメリカのミネソタ大学ツインシティーズ校の法輪功サークルは2024年12月初旬、ドキュメンタリー映画『国有臓器』の上映会を2回開催した。この映画は、中国共産党(以下、中共)による法輪功学習者(以下、学習者)からの生体臓器収奪という衝撃的な犯罪の事実を伝える内容である。本校の大学生や中国人留学生、大学の教職員、そして地元の住民が約40人がこの映画を鑑賞した。

图1~2:美国明尼苏达大学双城分校的法轮功学生俱乐部(Falun Gong Twin Cities Club)放映纪录片《国有器官》,揭露中共活摘法轮功学员器官的滔天罪行,观众专注观看影片。

2024年12月初旬、ミネソタ大学ツインシティーズ校で行われた、ドキュメンタリー映画『国有臓器』の上映会

 大学教職員「この迫害はすでに25年も続いているなんて、信じがたいことです」

 映画上映会の後、数人の鑑賞者が感想を述べた。彼らは、映画の中で目にした一場面一場面がすべて現実に基づいていると強調し、鑑賞者に対して中共による迫害への関心を広めるよう呼びかけているという。

图3:圣斯科拉斯蒂卡学院健康人文项目的现任教师、前明尼苏达大学人权与健康项目主任科克•艾利森博士在台上发言。

セント・スコラスティカ学院健康人文学プログラムの現職教員で、元ミネソタ大学人権と健康プロジェクトのディレクターであるカーク・アリソン博士がステージに上がりスピーチをした

 セント・スコラスティカ学院健康人文学プログラムの現職教員であり、元ミネソタ大学人権と健康プロジェクトのディレクターであるカーク・アリソン博士は、この問題はアメリカの二大政党間の対立を超えたものであるとし、「この迫害はすでに25年も続いているなんて、本当に信じられないことです」と述べた。また、これは中国だけの問題ではなく、共産主義そのものの問題だ指摘した。

 数日後、アリソン博士は電子メールでこのドキュメンタリー映画を高く評価した。「倫理の観点では、目的と手段は同じくらい重要です。(中国が用いる)これらの手段は、潜在的な善を明らかな悪に変えており、多くの近い立場や遠い立場の共犯者が直接関与しています。国家、国際、そして商業政策において、この野獣(中共)の本質を見極めることが必要な第一歩です。『国有臓器』は、その本質を知りたいと願う人々に窓口を提供しています」と述べた。

 『国有臓器』は中共の虚言を暴く

 『国有臓器』は、江沢民が中国から法輪功という精神信仰を根絶しようと一方的に決定して以来の過去25年間、中共による法輪功への迫害や、学習者からの生体臓器収奪を加速している。理論的には、これは集団虐殺とも言える。迫害が始まった後、中国の移植病院や、1、2週間以内に提供される臓器の数は指数関数的に増加した。その中には、死亡したドナーが必要な全肝移植も含まれている。また、移植観光客には、巨額の費用を支払うことで何年も待つ必要がない「需要に応じた」サービスが提供されている。一方で、自発的な臓器提供システムの中で待機する人々の数は数百万人に達しているが、実際に提供される臓器の数はごくわずかである。

 明らかに、1週間以内に人間白血球抗原(HLA)が一致する臓器を確保することは、偶然の臓器寄付に依存しているわけではなく、適切な対象となる人々に対応している。一部の人々が、生体臓器収奪の犯罪への関与を放棄したり、中共から逃亡したりした際に指摘しているように、これらの選ばれた人々に対しては、血液型検査が継続的に行われているという。さらに、労働教養所において学習者に加えられる迫害は、主要な臓器を損傷しないようにする方法が取られている。

 これまでの書面記録に加え、ドキュメンタリー映画『国有臓器』では最新の進展が取り上げられている。過去25年間にわたって蓄積された証拠が含まれ、その中には、病院との電話通話の録音、医師が学習者からの健康な臓器を需要に応じて提供できると確認する発言、さらには元警備員や医療従事者の目撃証言が含まれている。これらの証言者は、生きた良心の受刑者から臓器を強制的に摘出する現場を目撃したり、自ら関与した経験を語っている。また、研究者によるデータ収集と分析も公開されている。これらの内部情報は、中共が自ら宣伝する臓器移植の実態に対する重大な疑問を投げかけている。

 『国有臓器』は、この暴行に対する公式な認定も挙げている。欧州連合(EU)、アメリカ合衆国下院(2024年)、および2020年の独立法廷による臓器摘出に関する判決では、中共が中国の良心の囚人から生体臓器収奪をしている事実が確認された。元国際刑事裁判所(ICC)の裁判官であるジェフリー・ナイス卿が主宰した調査は、大規模な強制臓器収奪の実態を明確に示した。これらの臓器は過去には主に学習者から摘出されてきたが、記録に残されていない死刑囚以外のキリスト教徒やその他の人々もその対象に含まれていることが指摘されている。

 同様に懸念されるのは、移植協会の活動である。この協会は倫理的改革を促進すると主張しながら、中国の移植外科医のトレーニングを奨励し、移植システムの容量を増大させている。しかし、この取り組みは明らかに受刑者の臓器に依存しており、これらの臓器は集中管理されているものの不透明な国家追跡システムの下で管理されている。このシステムは自発的な臓器提供という名目で効率化されているものの、その提供数は自由世界のどの国でも到底及ばない水準にある。さらに説明不能なのは、現在もなお大量に行われている移植手術の実態である。その中には外国人患者を対象としたものも含まれており、中国国際移植センターがかつて宣伝したウェブサイトでは、「即座に臓器移植のドナーが見つかります!」と堂々と謳われていた。これらの状況は、移植手術の倫理性に対する深刻な疑問を引き起こしている。

 人々に迫害の実態を広めるよう呼びかける学習者

 中国の迫害から逃れてきた学習者の維維安(ヴィヴィアン)さんは、映画の鑑賞者に自分の家族が中国で受けた迫害について紹介した。彼女の母親は、ただ天安門広場で法輪功迫害の実態を伝えたという理由だけで、公正な裁判を受けることなく拘禁された。刑務所の中で、母親は毎日、複数の学習者が連れ出され、その後二度と戻ってこない様子を目撃したという。誰もが、彼らが生体臓器収奪のために連れ去られた可能性が高いことを知っている。

 もう一人の中国出身の学習者ジョイさんは、「私がアメリカに来たばかりの頃、中共による恐怖と冷淡さの洗脳のせいで、自分を閉ざしていました。しかし、アメリカの人々の親切さに触れたとき、それが人間同士の自然な交流であることに気付きました。そして私は心を開き、声を上げることを決意しました」と語った。ジョイさんは、鑑賞者に対して中共の海外への浸透に注意を促し、「中共は人権侵害と迫害をアメリカ国内にまで拡大しています。これこそが『越境弾圧』です」と話した。そして、信仰の自由を守るために、「迫害の実態を広めるお手伝いをしてください」と呼びかけた。

 鑑賞者が迫害の実態を知る

 映画の上映会が終了した後、2人の鑑賞者が学習者に質問した。「法輪功は迫害される前から反中共だったのですか? それが中共が迫害を始めた理由なのでしょうか?」。学習者は、「法輪功は迫害が始まる前には反中共ではありませんでした。私たちが迫害の実態を伝え始めたのは、迫害が始まった後のことです。その目的は、中共が犯した罪によって最終的に罰せられる前に、世の中の善良な人々に中共の本質を見抜いてもらうことにあります」と説明した。話をを聞いた2人は、「今ではそのことが理解できました」と納得した様子で話した。

 ある大学生が、「もっと前に、中国の法輪功学習者ともっと話す時間を持って、彼らが受けた迫害の直接の体験をもっと知ることができたらよかった」と残念そうに話した。法輪功への迫害が中国の一般市民への間接的な迫害でもあると知った彼女は特に関心を持ち、そして、すぐに友人たちとこのことを共有した。

 ある男性が映画を鑑賞した後に、「このドキュメンタリーが本当に気に入りました」と述べ、さらに「これらの学習者はまるで昔からの友人のように感じます」と付け加えた。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/12/29/487277.html
 
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