江西省の楊徳新さん さらに4年間不当拘禁、拷問を受ける
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 【明慧日本2023年11月9日】(江西省=明慧記者)江西省宜春市万載県の法輪功学習者・楊徳新さん(55)は4年間の不当な拘禁と迫害を経て、今年7月29日に解放され、刑務所から帰宅した。

 楊さんは2019年7月29日午後7時、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官に不当に連行され、拘束された。その後、懲役4年の実刑判決と罰金5万元(約100万円)を言い渡された。南昌刑務所で楊さんは高圧電気ショック、強制労働などの迫害を受け、健康だった体があちこち痛み、さまざまな病気を発症した。

'杨德新'

楊徳新さん

 楊さんは貧しい家庭に育ち、幼い頃から荒々しい性格を持っていたが、1996年に法輪功を修煉してから、長年やめられなかった飲酒、喫煙、暴言で他人を傷つけるなどの良くない習慣を改め、怠惰で暴力的な放蕩者から村人たちからも賞賛される優しい人間に変わった。

 1999年7.20から中国共産党(以下、中共)が法輪功への狂気じみた迫害を開始した後、楊さんは、法輪功の真・善・忍の教えを堅持したことで冤罪を蒙り、11年間も迫害された。2000年に労働教養3年、2005年に懲役7年の実刑判決、2016年には懲役1年6カ月の実刑判決を下された。江西省豫章刑務所で、楊さんは体罰や、侮辱、殴打、宙吊り、長時間強制労働をさせられ、強制洗脳などの様々な拷問を受けた。

示意图:中共监狱中的奴工迫害

中共による強制労働の作業現場

 2019年7月29日、楊さんは長期にわたる尾行と監視の末、南昌市青山湖区で南昌県国保の警官によって連行され、瓜山留置場に1年3カ月間拘禁された。期間中、留置場は家族に何も知らせなかったので、87歳の母親は息子の行方が分からず、一日中涙を流し、息子が肉体的、精神的に拷問を受けるのではないかと心配していた。

 新型コロナ感染症が流行っている時期に、楊さんは留置場でオンライン裁判を受け、懲役4年と罰金5万元を言い渡された。楊さんは一審判決を受け入れず控訴したが、南昌高等裁判所は事実を無視し、不当な一審判決を維持した。

 2020年10月下旬、楊さんは南昌刑務所に送られた。南昌刑務所に入ってからすぐに、法輪功を中傷するビデオを強制的に見せられ、「『三書』を書かなければ睡眠をさせず、便を注いで、精神障害者と一緒に投獄する」など、と脅迫された。この拷問は1カ月以上続き、その間楊さんは誰とも話をすることを禁じられた。

 2022年3月下旬のある日、楊さんは労働作業のノルマを達成できなかったため、5階に連れられ、黒いもので目を隠され、2時間以上立ち続けさせられた。

 2022年3月25日午後、楊さんは過酷な労働を完遂できなかったとして、刑務所の警官に作業場の隅に引きずり込まれ、3回平手打ちされた。そして「労働作業を完了できるか?」と尋ねられた時、楊さんが「完了できません」と答えると、足を数十回蹴られ、高電圧の電気棒で電気ショックを与えられた。楊さんのひげは焼け焦げて、顔は赤く腫れ上がり、胸を激痛が走った。警官はさらに「夜にまた死ぬまで拷問してやる」と罵声を浴びた。

酷刑演示:电棍电击

拷問の再現:電気棒で電気ショックを与えられる

 帰宅後、郷政府総合管理弁公室と派出所の関係者は、楊さんを「援助し、教育する」という口実で嫌がらせをした。

 これまで楊さんは、計15年間にわたり不当な拘禁と迫害を受けてきた。現在も痛む体を引きずりながら、生活を維持するため出稼ぎをしている。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/6/467936.html)
 
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