(注:この記事は、2014年6月23日に掲載されたものを元にしています)
【明慧日本2024年1月16日】(前文に続く)
3、龍頭岩公園にて
済州市北部の海辺に位置する龍頭岩公園は、海産物を漁る海女さんの姿が見られる場所であるだけでなく、カフェやレストラン、海水浴場もある韓国の有名な観光地でもある。美しい海岸は、しばし世俗の煩わしさを忘れさせてくれる。この公園には龍の頭のような形をした岩があり、龍頭岩と呼ばれている。伝説によると、ある龍が漢拏山の神から玉珠を盗んで逃げ出し、怒った漢拏山の神が射った弓にあたって海に落ちた後、体は海の底に沈み、頭は天を仰ぐ形で石になったという。別の説では、龍になって天に昇ろうとした白馬が捕らえられ、その場で石になったという。
この日の龍頭岩公園は、浜辺も空も小雨に包まれていたが、重苦しいどころか、爽やかで静かな雰囲気が漂っていた。小雨の中、記者は細身の春梅さんに会った。春梅さんは1996年に法輪功を修煉し始め、韓国に嫁いで長年が経った。さまざまな事情で彼女は長年修煉から離れていたが、最近韓国佛学会に登録されたことをきっかけに、再び修煉し始めた。師父による苦心のご済度に感謝し、修煉者としての宿願を果たすために、彼女は絶えまなく訪れる本土の同胞に真相を伝えようと、自費で済州島にやってきた。
済州空港で真相を伝え始めた初日、彼女はホームシックになって心が乱れて、1日で1人だけに三退を勧めた。修煉者は何と言っても常人とは違う。心性を修めた後、彼女の外的環境も変化し、反対していた夫が積極的に協力するようになった。記者が取材した日は、彼女が済州島に来て7日目だった。午前中、彼女は47人の三退を成功させてから済州空港を後にして、午後は龍頭岩公園でさらに4人の三退を成功させた。自信が増してきた彼女の目には、時折、楽しげな笑みが浮かんでいた。
午後、龍頭岩公園で彼女を見かけた記者は、彼女はいかにして観光客を助けられるかを一心に考えていて、緊張しながらも集中していたような印象を受けた。
彼女が中国本土から来た少女に真相を伝えていたとき、彼女たちの邪魔にならないよう、記者は遠くから2ショットを撮った。後に分かったことだが、春梅さんの言葉を聞いた後、その少女はすぐに三退に同意した。三退すれば、未来の扉への切符を手にしたようなもので、しかも神佛からご加護も受けることになると、春梅さんは知っている。彼女が小さなノートを取り出し、この縁のある人の仮名を書き込んでいるとき、記者は彼女の顔から白く透き通った輝きを見た。春梅さんの明るくて幸せそうな姿と、真相を理解した少女の笑顔は、空を晴れ渡ったように明るく照らした。
劉雲霞さんと朴動石さんは、自分たちの三退を成功させる目標は100%だが、今は自身の修煉の次元に限りがあって、さらに人手が少なすぎるため、目標達成にはまだまだ程遠いと語った。朴さんは通訳を通して記者に、済州空港で日々感じているのは「心が痛い」ことだと話した。なぜなら、中国人観光客が多すぎる一方、真相を伝える学習者が少なすぎて、とても比例しないからだ。劉さんによると、もし30人のはっきりと、かつ早く話すことができる学習者がそこにいれば、1日に700~800人の三退を達成できるだろうと話した。
済州島を離れた後、記者は韓国佛学会に連絡した。会長は、「済州島に来ている多くの中国人が真相を知り、未来を手に入れることができるように、韓国各地の条件の整った大法弟子の来島志願を待っています」と述べた。
(完)